2016年5月20日金曜日

2016.05.19 晩春の里山

この時季の里山は 気持ちがよいものです。

かつては水田が広がっていたのでしょう


典型的な谷津の地形です


この里山の周辺で見た植物です。

スイカズラ(吸い葛) いい匂いです


エゴノキ この花の下もいい匂い


ガマズミ(莢蒾)


ガマズミの花


ユキノシタ(雪の下) 群生していました


ユキノシタの花 なんて面白い形なのでしょう


このマツヨイグサの仲間は、地べたを匍っていました


コマツヨイグサ(小待宵草)でしょうか


以下の植物は、少し離れた場所で撮りました。

ノアザミ(野薊)
秋に咲くのは ノハラアザミ


ブタナ(豚菜) (仏 salade de porc)


ブタナの花


生命力の強いオオキンケイギク(大金鶏菊)


2016年5月18日水曜日

鎌ケ谷で見られる草本(10) オニタビラコ

オニタビラコは、真っ直ぐに伸びた茎が特徴的な植物です。
高さは、10~100cmと、かなりの幅があります(後述)。

茎の先端に多くの花を付けます。
花期は 4~5月。
春の花です。

葉は、ロゼット状の羽状複葉で、地面近くに集中しています。
真っ直ぐに伸びた茎のところどころにも 小さな茎葉を付けます。

オニタビラコ (鬼田平子)
キク科 タンポポ亜科 オニタビラコ属 


真っ直ぐに伸びた茎の先端に 多くの蕾を付けます


蕾と花

花は、直径 1cm程度で、黄色い花弁(舌状花 )は 20~30枚あります。

花弁は舌状花のみです 花弁の一枚一枚は薄い


オニタビラコは、1m近い高さになるものも珍しくありませんが、その一方で、条件が悪いところでは 10cm程度の高さにしかなりません。

下の写真は、コンクリートの階段の片隅で ひっそりと咲いていた小さなオニタビラコを撮ったものです。

コンクリートの階段の端で咲いていたオニタビラコ


矮小な個体でも きれいな花を付けます


2016年5月17日火曜日

鎌ケ谷で見られる草本(9) イモカタバミ

イモカタバミ(芋片喰)は、フシネハナカタバミ(節根花片喰、学名 Oxalis articulata)の亜種とされています。
園芸上では、フシネハナカタバミとイモカタバミは、「イモカタバミ」と総称されているようです。

イモカタバミは繁殖力が旺盛であり、群生している様子がよく見られます。

イモカタバミ (芋片喰、芋酢漿草) カタバミ科 カタバミ属
学名 Oxalis articulata Savigny. subsp. rubra (A. St.-Hil.) A.Lourteig, 1982

高さは 10~30cmで、葉は ほぼハート型をした小葉3枚が 小葉柄を寄せ合った形の三出複葉です。

三出複葉であり、各小葉がハート型をしているのは カタバミと同じ

直立する茎はけっこう長く、その先に花をつけます。
おもに、春と秋に咲きます。

 長く直立した茎の上に 花をつけます

花は、大きさが 1.5cm程度で、濃いピンク色をしています。
花弁数は 5枚。
花期は、4~6月と、9~12月です。
夏期は半休眠状態となり、花を付けず、葉は枯死します。

濃いピンク色の花弁が5枚、葯は黄色です 夏期には花を付けません

地下には 球状の球茎があります。
この球茎が多くできて株が増えるところから、基本種の和名はフシネハナカタバミ(節根花片喰)と名付けられました。
イモカタバミ( 芋片喰)の名前の由来も同様です。


以下は、イモカタバミに近似する種です。

ムラサキカタバミ(紫片喰、紫酢漿草) 環境省 要注意外来生物です


ピンク色の花弁ですが これもムラサキカタバミでしょう

イモカタバミの葯の色は黄色、ムラサキカタバミの葯の色は白です。


オキザリス(カタバミ) 流通名 「桃の輝き」



追 記 2017.05.25

夕方近くなって陽が射さなくなり、花がすぼんでいました。

細く棒状に花びらがしまわれています



追 記 2018.06.18

知り合いの方が イモカタバミの根っこを見せてくださいました。

なぜ、「イモ(芋)カタバミ」というのか、また 「フシネ(節根)ハナカタバミ」というのか、現物を見てよく分かりました。

フシネハナカタバミ(節根花片喰) カタバミ科 カタバミ属
別名 イモカタバミ (芋片喰、芋酢漿草)


2016年5月16日月曜日

鎌ケ谷で見られる草本(8) カタバミとその仲間

カタバミは、旺盛な繁殖力を持つ植物です。
高さは 5~20cm、地下に球根を持ち、匍匐茎を伸ばして地表に広がります。

カタバミ (片喰、傍食、酢漿草) 別名 雀の袴 学名 Oxalis corniculata
 カタバミ科 カタバミ属

属名の「オクサリス(Oxalis)」は、ギリシア語の「oxys(酸っぱい)」が語源とのこと。
葉や茎が蓚酸を含んでおり、酸味があることに由来しているそうです。
酢漿草さくしょうそうという和名もありますね。
酸素(oxygen)という言葉が、「酸(oxys)+生む(genen)」を語源としているのも同様です。

種名の「corniculata」は 「小さな角のある」という意味。
暗くなると 葉がたたまれ、傘をすぼませたような 尖った形になることに由来しているのでしょうか?

三出複葉 一枚一枚は ハート型をしています


花期は 5~10月 春から秋にわたります


花弁は5枚 花は陽が当たらないと すぐにしぼみます

カタバミの葉は 暗くなると、ハート型の小葉が閉じます。
すると、まるで半分だけ食べられてしまったように見えるので「片喰」と名付けられたといいます。

葉がどんな形に閉じるのかを調べるため、暗くなるのを待って、カタバミの写真を撮りました。

夜のカタバミの葉 (フラッシュ撮影)
下の写真のウスアカカタバミと同じ個体です 比べて見てください

上の写真に写っている葉の一つひとつをよく見てください。
なんと、三枚のハート型の複葉が、葉柄に付いている中心のところから、パタリと地面の方に向けて下がり、葉の裏同士はくっつき合っています。
たたまれた葉は、傘をすぼませたような形をしています。
「雀の袴」という別名は、ここに由来しています。

ビデオで早回し撮影してみると面白そうですね。


以下は、カタバミに近似する種です。

ウスアカカタバミ 学名 Oxalis corniculata forma atropurpurea
カタバミとアカカタバミの交雑種だといわれています

ウスアカカタバミの学名を「Oxalis corniculata forma tropaeoloides」としているものもあります(調べ中)。

アカカタバミ 学名 Oxalis corniculata forma rubrifolia
乾燥地に適応した カタバミの変種です

学名の「forma」の後ろに続く名前は 品種名です。
ハリソン『植物ラテン語事典』(原書房)に拠ると、ウスアカカタバミの「atropurpurea」は 「暗紫色の」、アカカタバミの「rubrifolia」は 「赤い葉の」という意味だそうです。

ウスアカカタバミとアカカタバミは、種としてはカタバミと一緒です。


オキザリス(カタバミ) 「名月のめぐみ」(流通名)
学名 Oxalis luteola 葉裏と茎が赤いのが特徴です

種名の「luteora」は 「黄色みがかった」という意味。
花の色から名づけられたのでしょう。


2016年5月15日日曜日

2016.05.14 身近な植物 (5月中旬)

(1)


この季節、近所を歩いていると、草本だけではなく、様々な樹木の花や実にも目がいきます。

ヤマボウシ(山法師) ミズキ(水木)科 ミズキ属


ヒイラギナンテン(柊南天) メギ(目木)科 メギ属


エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属


ハナユ(花柚、学名 Citrus hanayu) ミカン科 ミカン属 佳い香りです


以下は草本です。

デロスペルマ・クーペリ(学名 Delosperma cooperi
別名 耐寒マツバギク ハマミズナ科 デロスペルマ属


フウロソウ属の ヒメフウロ(姫風露)でしょうか


アマドコロ(甘野老) キジカクシ科 アマドコロ属 花は散っていました


(2)


いつも とおっている道でも、道端をよく見ると 意外な花が咲いていることに気がつきます。

ナワシロイチゴ(苗代苺) バラ科 キイチゴ族


トキワハゼ(常磐爆) ハエドクソウ科 サギゴケ属


ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科 ヒルガオ属


オニタビラコ(鬼田平子) キク科 オニタビラコ属

オニタビラコは、1m近い高さになるものも珍しくありません。
その一方で、条件が悪いところでは 10cm程度の高さにしかなりません。
上の写真は、コンクリートの階段の片隅で ひっそりと咲いていた小さなオニタビラコです。


外国から渡来して、野生化した植物も多く見られます。

ユウゲショウ(夕化粧) アカバナ科 マツヨイグサ属


シロツメクサ(白詰草) マメ科 シャジクソウ属


ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) タデ科 イヌタデ属


ゼニアオイ(銭葵) アオイ科 ゼニアオイ属


野草とともに、園芸種も いまを盛りと花を咲かせています。
下の植物の名前、知っていますか?  (^^;)

シラン(紫蘭) ラン科 シラン属


(3)


散歩していて見た花を3種。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科 マツヨイグサ属
道端に群生していました


ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 ミズキ属 ヤマボウシ亜属
花びらに見えるのは総苞片 花は中心部分のみ


センテッド ゼラニウム(英 Scented geranium)
フウロソウ科 ペラルゴニウム属

上の花はゼラニウムの一種です。
葉が、アメリカフウロによく似ています。

この種だけではなく、ゼラニウムの仲間は フウロソウ科(Geraniaceaeの植物です。
ところが 属名についてとなると、「ゼラニウム(英 Geranium)」は、かつて フウロソウ属(学 Geraniumに属していましたが、いまでは テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属  学 Pelargoniumに属しています。
ちょっと紛らわしいですね。