2013年4月23日火曜日

鎌ケ谷の野馬土手(6) 初富小学校の北にある勢子土手

初富小学校の勢子土手から200メートルほど北に行くと、左側に東初富テニスコートがあり、右側に勢子土手が見えます。

4月のはじめに行ったときには、土手上に大きなケヤキの木が何本もありましたが、4月半ばに行ったときには伐り倒されていました。
近所の人にきくと、テニスコートに落ち葉が入らないようにするため伐ったのだそうです。

 知らぬ間に 古木伐られし 土手の上

前回に行った直後に伐られたようです。
伐られたケヤキの断面を見ると100歳以上の年齢。
写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。
あとの祭です。
「今見ている風景は 明日は消えているかもしれません」と以前に書きましたが、現実を目の当たりにしました。

さて、さらに北の方に向かって細い道を行くと、左側に梨畑が広がり、右側に再び勢子土手が見えてきます。

右側に突然 土手が出現します

みごとな野馬土手で、ほぼ本来の形を残しているのではないかと思います。
土手の最上部にはほとんど木が植えられていません。
よくぞ形を保っているものです。
鎌ケ谷で一番美しい野馬土手ではないでしょうか。

振り返って見ると、長く美しく続いています

この野馬土手を過ぎて、市民体育館の方へ向かって左に折れると、秋元病院の近くに川が流れています。
金山落(かなやまおとし)という川の2つある谷頭の一方です。
昔は、この写真の奥の方に野馬の水呑み場がありました。
秋元病院が建つ以前には、水呑み場らしい風景が残っていたのではないかと思われます。

秋元病院近くの金山落源流

もう一方の谷頭は瓢簞といわれる場所にあり、鎌ケ谷五中の手前に水路が残っています。
こちらについては、次回取り上げます。

金山落は下総基地の横を通り、桜で有名な今井堤の間を流れて下手賀沼へと流れ込んでいます。
また、手賀沼の西端に注いでいる大津川の上流には支川が3本あり、そのいちばん東側の支川が、金山落の上流部と平行してそう遠くないところを流れています。
この辺はけっこう複雑な地形なのかもしれません。


 ➜ 鎌ケ谷の野馬土手(7) 瓢簞にあった野馬の水呑み場