2015年12月11日金曜日

北総の宗像神社(11) <印西市・戸神>

印西市戸神とかみ地区の宗像神社は、北総線の千葉ニュータウン中央駅から歩いて2kmほどの位置にあります。
所在地は 印西市戸神(字明神前)920番地です。

戸神宗像神社は 小高い、見晴らしのよい場所に建っています


戸神宗像神社 遠景


鳥 居 「宗像神社」と神額が懸かっています


燈籠と狛犬の奥に拝殿が見えます


戸神宗像神社についての説明書き

説明書きを以下に書き写します(訂正を加えてあります)。


宗 像 神 社


鎮座地  千葉県印西市戸神920番地

御祭神  田心姫命たごりひめのみこと 湍津姫命たぎつひめのみこと 市杵嶋姫命いちきしまひめのみことの宗像三女神を祀る。

御由緒

鎮座年歴不詳。
創設以来、幾度か改修されたものと思われますが、大正13年(1924) 3月、不慮の火災により諸記録が焼失してしまいました。

約一千年程前、印旛沼、手賀沼、利根川、牛久沼、霞ケ浦等、この一帯が未だ内海であった頃、印旛沼、手賀沼沿岸に 宗像神社 13社、鳥見神社 20社、麻賀多神社 17社が、全国的に類を見ない特異な形態で配祀されました。
こうした状況から、これら「三神社」は、ほぼ同一年代に鎮座されたものと考えられ、当地の宗像神社も9世紀の後半に創設されたものと推定されます。
さらには、この地に集落ができた上代に遡るとも考えられます。

以来、戸神・武西両区の産土神社として尊崇され、代々にわたり氏子・崇敬者の生活の安全と繁栄とを見守ってこられました。

平成16年(2004)、鞘殿・幣殿・拝殿が再建され、合わせて境内整備が行われました。
鞘殿さやでんとは 本殿の覆屋おおいやのこと (説明書きには「鞘殿」と記されている)

例祭日

1 月 1 日  元旦祭
  1 月18日  祈年祭(御奉射)
 10月19日  秋季例大祭

境内社

・天神社     菅原道真公すがわらのみちざねこうを祀る  由緒不詳
・天照皇太神宮  大日霎貴命おおひるめのみことを祀る   由緒不詳 (「神」と誤記)
・諏訪神社    建御名方命たけみなかたのかみを祀る   由緒不詳
・足尾神社    猿田彦命さるたひこのみことを祀る   由緒不詳
・日枝神社    大山咋命おおやまくいのみことを祀る    由緒不詳 (「」と誤記)
・子安神社    木花開耶姫命このはなさくやひめのみことを祀る 由緒不詳
・疱瘡神社    少彦名命すくなびこなのみことを祀る    由緒不詳
・水神社     罔象女神みつはのめのかみを祀る    由緒不詳 (「象命」と誤記)
・琴平神社    素戔嗚命すさのおのみことを祀る    由緒不詳 (「琴」と誤記)
・稲荷神社    保食命うけもちのみことを祀る     由緒不詳


拝 殿 右の建物は社務所


拝殿の正面


「宗像神社」と書かれた額が懸かっています


拝殿の左手


拝殿の後ろの本殿


本殿は 覆屋で覆われています


覆屋に覆われた本殿には、その三つの壁面に見事な浮彫りがあります。
火災で焼失後、昭和5年(1930)に再建された折に、本殿に施されたもののようです。

本殿の浮彫り「新田義貞の故事 1」の説明


「新田義貞の故事 1」の浮彫り


本殿の浮彫り「新田義貞の故事 2」の説明


「新田義貞の故事 2」の浮彫り


本殿の浮彫り「新田義貞の故事 3」の説明


「新田義貞の故事 3」の浮彫り


本殿の背後におかれている境内社


本殿の後ろから拝殿側を見た様子


拝殿前から鳥居の方を見た様子


参道の左側に並んでいる石塔

 
様々な青面金剛像が建ち並んでいます


かなりデフォルメされた青面金剛像


実に見事な三猿が彫られている石塔がありました


おまけ 本殿の後ろには簡易トイレがありました