2017年12月24日日曜日

千葉県北西部の鳥見神社 (6) <白井市・白井鳥見とり み 神社>

今回取り上げるのは、白井市・白井の「白井鳥見神社」です。
所在地は、白井市白井〔字東郷〕391番地の7です。

境内にある解説板(白井市教育委員会作成)等や、『しろい散策マップ(改訂版)』(白井市教育委員会 2010)の P.19を見ると、「鳥見」は「とりみ」と読むとのことです。

この神社は、木下街道から北西に100mほど入ったところにあります。

木下街道沿いの理髪店の横に 大きな看板があります


「鳥見大明神 参道」とあります


参道を進むと、鳥居が見えてきます


鳥居の右手にある カラフルな不動明王像 と 庚申塔(1848)


鳥 居 正徳3年(1713)建立  明神鳥居です
額束に「鳥見大明神」と彫られています


解説板には、石造鳥居として白井市内最古である と書かれています


鳥居をくぐると正面にある拝殿


拝殿に貼られていた とても分かりやすい解説文
白井市郷土資料館の学芸員の方が執筆されています


拝殿の右前方には 建物があります


不動堂であるようです


「白井不動尊」という扁額が掲げられていました
鳥居の右手に不動明王像がある意味が分かりました


大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「白井村誌」には、村社 鳥見神社の一社として以下のように書かれています(後編 Pp.480)。

(18) 村社 鳥見神社

白井橋本村 字東郷にあり、饒速日命にぎはやひのみことを祭る。
由緒不詳。

社殿、間口 1間3尺  奥行き 1間3尺。
境内、40坪(民有地 山口維文持ち)あり、氏子、13戸を有す。


境内、1社あり。 即ち、
 1 日枝神社 素盞嗚命すさのおのみことを祭る。由緒不詳。
  建物、間口 9尺 奥行き 6尺なり。 

(神社明細帳)

かつては狭い境内であったことが分かります。


拝殿の後ろ側に回ってみました


本殿は覆い屋の中にあります


本殿の正面


本殿の左側


本殿覆い屋


多くの境内社があります。

大きめの祠があります よく分かりませんでした


階段の上にも小祠があります


「三峯神社」でした


「氏神々社」、「天満宮」(1928)、「諏訪大明神」(1866)の石祠


出羽三山碑が3基並んでいます


土地寄進の記念碑 右は昭和4年(1929)建立

拝殿の左側の場所(下の写真の場所)が、寄進された土地であるのかもしれません。

拝殿の左手に 小高くなった所があります


「浅間大菩薩」の石祠 弘化4年(1847)

浅間せんげん神社でした。
小高い所にあった意味が分かりました。

境内に、他では あまり見られない面白い石碑がありました。

「北海道一周観光旅日記」の碑 昭和44年(1969) 

同様な記念碑は、もうひとつありました。
「九州一周観光記念碑」(1965)です。
出羽三山碑の現代版のような感じです。


付 記

掲載した写真は、2016年6月中旬に撮影したものです。