2018年5月4日金曜日

散歩で見たもの (2018年 5月上旬 ➁) セリバヒエンソウ

(1)


粟野コミセンの隣にある 粟野地区公園の駐車場に車を駐め、粟野地区公園に向かって進むと、長谷津水路が見えてきます。
その水路に架かっている橋の近くに、見慣れない花が咲いていました。

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) 1  キンポウゲ科 ヒエンソウ属

セリにそっくりな葉は、2回羽状複葉。
キンポウゲ科であり、有毒。
トリカブトをはじめとして多彩な植物を擁するキンポウゲ科は、有毒植物の宝庫といわれますが、美しい花が多いことでも知られます。

セリバヒエンソウ 2 花は、鳥やトンボが飛んでいるような形

花には、ヒエンソウ属に特有な距が後ろに突き出ています。
この花が 飛んでいる燕に例えられて「(芹葉)飛燕草」の名が付きました。

近縁の植物には、 チドリソウ(飛燕草) デルフィニウム があります。


セリバヒエンソウのそばには、トキワハゼが小さな花を咲かせていました。

トキワハゼ(常磐爆)
ハエドクソウ科 サギゴケ属

トキワハゼの仲間には、ムラサキサギゴケがあり、よく似た花を咲かせます。


(2)


粟野地区公園に向かう途中で見たものです。

ユウゲショウは 小さな花を茎頂に一輪だけ付けますが、濃いピンク色は目を惹きます。

ユウゲショウ(夕化粧)
アカバナ科マツヨウグサ属


いまが盛りのハルジオンに アオスジアゲハが吸蜜にきていました。

ハルジオン(春紫菀) と アオスジアゲハ(青条揚羽)


オニタビラコもあちこちで見られました。
薄く繊細な花弁をしています。

オニタビラコ(鬼田平子) キク科 オニタビラコ属

オニタビラコについては、以下をご覧ください。

➜  鎌ケ谷で見られる草本(10) オニタビラコ


(3)


粟野の北の境に咲くアマドコロを見にいきました。

アマドコロ(甘野老) 1 キジカクシ科 アマドコロ属 大きな群落です


アマドコロ 2 稜がはっきりと見えます(茎の断面は四角)

アマドコロについては、以下をご覧ください。

➜  鎌ケ谷で見られる草本(4) アマドコロ


(4)


春は花盛りで、近所を歩くと 様々な花が目に飛び込んできます。

コデマリ(小手鞠) 1 バラ科 シモツケ属

枝振りは 同属のユキヤナギに似ています。
また、花は 同属のシモツケに似ています

コデマリ 2 いかにもバラ科らしい花です


次の花は、実に特徴的です。
一度見れば その姿は忘れないのに、名前は一年も経つと すっかり忘れてしまいます。

通称 フレンチラベンダー(英 French Lavender)
シソ科 ラベンダー属
学名 Lavendula stoechas

種小名「stoechas」が「ストエカス」として流通名に使用されているとのこと。
花の先にある ウサギの耳のような形をした 紫色の部分は総苞だそうです。


オダマキ(苧環)の一種
キンポウゲ科 オダマキ属

これは、もう花が終わり凋んでしまったあとでしょうか。
すでに実が付いています。
花の盛りの姿が見たかったです。


マユミ(檀、真弓、檀弓)
ニシキギ科 ニシキギ属

いずれは、きれいに色づいた実が見られることでしょう。