(1)
粟野コミセンの隣にある 粟野地区公園の駐車場に車を駐め、粟野地区公園に向かって進むと、長谷津水路が見えてきます。
その水路に架かっている橋の近くに、見慣れない花が咲いていました。
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) 1 キンポウゲ科 ヒエンソウ属 |
セリにそっくりな葉は、2回羽状複葉。
キンポウゲ科であり、有毒。
トリカブトをはじめとして多彩な植物を擁するキンポウゲ科は、有毒植物の宝庫といわれますが、美しい花が多いことでも知られます。
セリバヒエンソウ 2 花は、鳥やトンボが飛んでいるような形 |
花には、ヒエンソウ属に特有な距が後ろに突き出ています。
この花が 飛んでいる燕に例えられて「(芹葉)飛燕草」の名が付きました。
近縁の植物には、 チドリソウ(飛燕草) や デルフィニウム があります。
セリバヒエンソウのそばには、トキワハゼが小さな花を咲かせていました。
トキワハゼ(常磐爆) ハエドクソウ科 サギゴケ属 |
トキワハゼの仲間には、ムラサキサギゴケがあり、よく似た花を咲かせます。
(2)
粟野地区公園に向かう途中で見たものです。
ユウゲショウは 小さな花を茎頂に一輪だけ付けますが、濃いピンク色は目を惹きます。
ユウゲショウ(夕化粧) アカバナ科マツヨウグサ属 |
いまが盛りのハルジオンに アオスジアゲハが吸蜜にきていました。
ハルジオン(春紫菀) と アオスジアゲハ(青条揚羽) |
オニタビラコもあちこちで見られました。
薄く繊細な花弁をしています。
オニタビラコ(鬼田平子) キク科 オニタビラコ属 |
オニタビラコについては、以下をご覧ください。
(3)
粟野の北の境に咲くアマドコロを見にいきました。
アマドコロ(甘野老) 1 キジカクシ科 アマドコロ属 大きな群落です |
アマドコロ 2 稜がはっきりと見えます(茎の断面は四角) |
アマドコロについては、以下をご覧ください。
(4)
春は花盛りで、近所を歩くと 様々な花が目に飛び込んできます。
コデマリ(小手鞠) 1 バラ科 シモツケ属 |
枝振りは 同属のユキヤナギに似ています。
また、花は 同属のシモツケに似ています
コデマリ 2 いかにもバラ科らしい花です |
次の花は、実に特徴的です。
一度見れば その姿は忘れないのに、名前は一年も経つと すっかり忘れてしまいます。
通称 フレンチラベンダー(英 French Lavender) シソ科 ラベンダー属 学名 Lavendula stoechas |
種小名「stoechas」が「ストエカス」として流通名に使用されているとのこと。
花の先にある ウサギの耳のような形をした 紫色の部分は総苞だそうです。
オダマキ(苧環)の一種 キンポウゲ科 オダマキ属 |
これは、もう花が終わり凋んでしまったあとでしょうか。
すでに実が付いています。
花の盛りの姿が見たかったです。
マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科 ニシキギ属 |
いずれは、きれいに色づいた実が見られることでしょう。