2018年8月12日日曜日

散歩で見たもの (2018年 8月中旬) カヤツリグサ

(1)


庭の植物の果実が、いつの間にか大きくなっていました。
まだ、どの果実も緑色です。

マンリョウ(万両) ヤブコウジ科 ヤブコウジ属

このマンリョウの株には、初めて実が付きました。
まだ、直径 2~3mmです。
果たして何色の実になるのでしょう。


オモト(万年青) キジカクシ科 オモト属

こちらも初めて付いたオモトの実が、ずいぶんと大きくなっていました。
直径が1cmくらいあります。
マンリョウの実の写真と同じ倍率での近接撮影ですので、大きさの比較ができます。


ハナユ(花柚) ミカン科 ミカン属

緑色の葉の中で緑色の実が大きくなっていました。
ハナユの実は、ピンポン球くらいの大きさです。
隔年で多くの実が付きます。
今年は期待できそうです。


(2)


畑に除草にいきました。
そのときに撮った写真です。

黄花コスモス(キク科 コスモス属) と バッタの抜け殻

バッタの抜け殻には、特徴的な頭部がありましたので、ショウリョウバッタかオンブバッタのものだと思います。

近くにバッタがいました。

オンブバッタ バッタ目 オンブバッタ科

複眼の前後にイボ状の突起が並んでいるので、オンブバッタの幼虫でしょう。
前の写真の抜け殻もオンブバッタのものかもしれません。


カヤツリグサ(蚊帳吊草) 別名 キガヤツリ
カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

畑の作物の間に多くのカヤツリグサが生えていました。

イネ科やカヤツリグサ科の植物の同定は とても難しくて、いつも悩まされます。
同定に当たっては、谷城 や しろ勝弘『カヤツリグサ科入門図鑑』(2007 全国農村教育協会)という良書を参考にしました。
著者は、千葉県立我孫子高校に勤めているときに、この図鑑を書き上げたようです。

名前の由来は、茎の両端をもって裂くと四角形になり、これを蚊帳に見立てて名付けたものです。

裂き方については、以下が大変参考になります。

➜  名前に納得! 「カヤツリグサ」


アサガオ(朝顔) ヒルガオ科 サツマイモ属

朝顔が地面から垂直に花を咲かせていました。
まるでケチョウセンアサガオ(ナス科 チョウセンアサガオ属〔ダチュラ属〕)のようです。
よく見ると、蔓が地面を這っていました。


ハハコグサ(母子草) キク科 ハハコグサ属
別名 ホオコグサ、オギョウ(御形)

春の七草のひとつであるハハコグサが咲いていました。

ハハコグサの名前の由来には、いくつかの説があるようです。

➊ 綿毛がほおけ立つことから、ホオコグサ。さらに転訛したとする説
➋ 新芽がやや這うことから「這う子」から訛ったのではないかという説

(2018.08.14 撮影)


(3)


路傍では 様々な「雑草」が花穂を付けています。

コスズメガヤの円錐花序に 小穂がいっぱい付いていました。
この小穗の一つひとつに さらに4~15の小花が付いています

コスズメガヤ(小雀茅)
イネ科 カゼクサ属
(別名 スズメガヤ属 ・ ニワホコリ属)

コスズメガヤの仲間の属名は、日本語で様々によばれますが、どれも元の属名(ラテン語)Eragrostis です。
3つの日本語の属名を見ると、スズメガヤ、カゼクサ、ニワホコリは 同じ仲間(同属)だと分かります。

(2018.08.17 撮影)


(4)


佐津間の大津川沿いに、サトイモが一列植えられている場所があります。
そのなかに、花を付けている株がありました。
珍しいです。

サトイモ(里芋) サトイモ科 サトイモ属

黄色い苞(仏炎苞)が特徴的です。

(2018.08.20 撮影)