(1) 『縄文-1万年の美の鼓動』展 〔「縄文展」〕 図録
東京国立博物館では、『縄文-1万年の美の鼓動』展 を開催中。
会期は、2018年7月3日~9月2日。
草創期から晩期まで 全縄文時代をとおした遺物が展示されています。
見にいった折に、展示物について詳しく知りたいことがあったので、図録を買って帰りました。
大きさは、ほぼA4判大で、全304ページ。
『縄文-1万年の美の鼓動』展 図録の表紙 |
上の画像の表紙ですが、土器やタイトル文字の部分は 印刷の上に加工がされており、触るとザラザラしていて、立体感を味わえます。
この図録は、縄文時代全てを含んでいるので、リファレンスとしても重宝しそうです。
縄文時代を細分する場合、その年代決定や命名の仕方について、以前とは変わってきているようです。
本書の「年表」を見て、縄文時代の区分を調べてみました。
(縄文時代の前の時代は 旧石器時代であり、日本列島では3万5千年前の遺跡や遺物が発見されているようです。)
BC 7,000年~ 〃 早期
BC 4,000年~ 〃 前期
BC 3,000年~ 〃 中期
BC 2,000年~ 〃 後期
BC 1,000年~ 〃 晩期
「11、 7、4、3、2、1」という千年ごとの数列は憶えやすそうです。
(この数列は、「11、7」と素数が続いて、その後は「4、3、2、1」と減っていきます。)
そして、弥生時代の始まりの〈BC400年〉を憶えておけば、縄文時代6期の年代区分はできます。
展示を見て 様々な発見があることと思います。
この機会に ぜひ、足を運んでみてください。
(2) 『雑草手帳』
「縄文展」を見た帰りに、行きつけの本屋で『雑草手帳』という本を手にしました。
図鑑と読み物を一冊にしたような本でした。
気に入って、すぐに購入しました。
『雑草手帳』(2018 東京書籍) 表紙 |
この「ワイド判」は、A5判の横をやや細くしたサイズ(13.0cm × 21.2cm)です。
全256ページ。
本文の文字が大きいので、読むのがとても楽です。
岩波文庫のワイド判と同じだと思いました。
この本の表紙もちょっと変わっています。
カバーが2枚かけられているのです。
まず、本の大きさに合わせた緑色のカバー。
その上には、「雑草手帳」というタイトルが出るように 上部がカットされたカバーが かけられています。
著者は、自称「みちくさ研究家」の静岡大教授・稲垣栄洋氏。
豊富な経験と学識に裏付けられた楽しい読み物となっています。
植物の写真は、カメラマンや編集者と一緒に「雑草」を求めて撮りためたもののようです。
100種の植物の写真と、その種に関する「雑学」が見開きで載っています。
その内訳は、
・ 「空き地の雑草」 15種
・ 「公園の雑草」 39種
・ 「線路際の雑草」 16種
巻末には「雑草の雑学」として20のコラム記事が付け加えられており、「雑草」とよばれている植物について深く知ることができます。