2018年6月18日月曜日

散歩で見たもの (2018年 6月中旬) クサギカメムシ

(1)


松戸市立博物館に行った帰りに見たものです。

コノテガシワ(児の手柏、側柏葉)
ヒノキ科 コノテガシワ属

いわゆる「コニファー」の仲間です。
金平糖のような球果が特徴的です。

コノテガシワの花の姿は、以下をご参照ください。

➜  かまがや散歩 2015.05.27 身近な植物 (5月下旬)

(2018.06.12 撮影)


(2)


友人宅のアジサイの花に カメムシがいました。

このカメムシの名前が どうしても分かりませんでした。
いつもの助け船、カメムシを含む昆虫全般に詳しい A・Sさんに同定していただいて、ようやく分かりました。

クサギカメムシ(臭木亀虫) カメムシ目 カメムシ科

A・Sさんからは、カメムシの同定の仕方について 長文の解説をいただき、とても参考になりました。
その一部を書き抜き、以下に掲載させていただきます。


クサギカメムシの体長は 13~18mmあり、カメムシの中では大型種です。
この種は、大きさや色彩にかなり変異があるそうです。


同定にあたっては、ふつう、まず全体の色やフォルムで見当をつけますが、細かく見なければならないときには、下記のようなことを手掛かりとします。

➀ 口 器

カメムシの場合、口の先の形が 凹んだり 尖ったり 平らだったりします(中葉、側葉の形)。

➁ 触 角

触角は、同定の重要な決め手になることがよくあります。
色や形、節の長さなど、カメムシによって結構違います。
クサギカメムシの場合は、触角の先に近い所に白い部分が2カ所続いています。


➂ 肩の出っ張り具合

種によっては結構肩が出っ張っていますが、クサギカメムシはそれほどでもありません。

ときには、上記のことでは決着がつかなくて、体をひっくり返して 腹部にある肢の付け根が白いか黒いか見たりしてして同定することもあります。
「不明カメムシの写真は腹側も撮る」が合言葉です。


そんなこんなで、ややこしいカメムシですが、種によって色や形が随分違うのでおもしろいし、出会うと嬉しいものです。


困ったときには、いつも親切に教えてくださる A・Sさん。
今回も、お忙しい中を 詳しく解説してくださり、心から感謝申し上げます。

(2018.06.17 撮影)


(3)


知り合いの方が、イモカタバミの根を取っておいて、それを見せてくださいました。
根っこは、きれいに洗ってありました。
以前、「根っこは見たことがない」と言ったのを 憶えていらっしゃったのでしょう。
お心遣いに深謝いたします。

イモカタバミ(芋方喰) カタバミ科  カタバミ属
別名 フシネハナカタバミ(節根花方喰)

なぜ、「イモカタバミ」 や 「フシネハナカタバミ」という名前が付いたのか、これを見て一度で分かりました。

イモカタバミの花の姿は、以下をご参照ください。

➜  かまがや散歩 鎌ケ谷で見られる草本(9) イモカタバミ

(2018.06.17 撮影)