2016年5月17日火曜日

鎌ケ谷で見られる草本(9) イモカタバミ

イモカタバミ(芋片喰)は、フシネハナカタバミ(節根花片喰、学名 Oxalis articulata)の亜種とされています。
園芸上では、フシネハナカタバミとイモカタバミは、「イモカタバミ」と総称されているようです。

イモカタバミは繁殖力が旺盛であり、群生している様子がよく見られます。

イモカタバミ (芋片喰、芋酢漿草) カタバミ科 カタバミ属
学名 Oxalis articulata Savigny. subsp. rubra (A. St.-Hil.) A.Lourteig, 1982

高さは 10~30cmで、葉は ほぼハート型をした小葉3枚が 小葉柄を寄せ合った形の三出複葉です。

三出複葉であり、各小葉がハート型をしているのは カタバミと同じ

直立する茎はけっこう長く、その先に花をつけます。
おもに、春と秋に咲きます。

 長く直立した茎の上に 花をつけます

花は、大きさが 1.5cm程度で、濃いピンク色をしています。
花弁数は 5枚。
花期は、4~6月と、9~12月です。
夏期は半休眠状態となり、花を付けず、葉は枯死します。

濃いピンク色の花弁が5枚、葯は黄色です 夏期には花を付けません

地下には 球状の球茎があります。
この球茎が多くできて株が増えるところから、基本種の和名はフシネハナカタバミ(節根花片喰)と名付けられました。
イモカタバミ( 芋片喰)の名前の由来も同様です。


以下は、イモカタバミに近似する種です。

ムラサキカタバミ(紫片喰、紫酢漿草) 環境省 要注意外来生物です


ピンク色の花弁ですが これもムラサキカタバミでしょう

イモカタバミの葯の色は黄色、ムラサキカタバミの葯の色は白です。


オキザリス(カタバミ) 流通名 「桃の輝き」



追 記 2017.05.25

夕方近くなって陽が射さなくなり、花がすぼんでいました。

細く棒状に花びらがしまわれています



追 記 2018.06.18

知り合いの方が イモカタバミの根っこを見せてくださいました。

なぜ、「イモ(芋)カタバミ」というのか、また 「フシネ(節根)ハナカタバミ」というのか、現物を見てよく分かりました。

フシネハナカタバミ(節根花片喰) カタバミ科 カタバミ属
別名 イモカタバミ (芋片喰、芋酢漿草)