東邦大学の習志野キャンパス内には、約6,000m
2 の教育見本用の薬草園があり、約800種類の植物を育てているそうです。
電車の吊り広告で、この薬草園が一般公開されると知って、出かけていきました。
今年
(2018)の一般公開は、5月26日(土) の 10:00~16:00。
京成本線の京成大久保駅で下車し、歩いて行きました。
徒歩10分程度で到着。
受付で 資料や多色ボールペンの入った手提げ袋をいただいて 薬草園へ。
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薬草園公開 当日配布資料 |
当日配布資料は、32ページからなる立派な小冊子です。
薬草園のマップや34種の薬草解説など盛り沢山です。
マップは、今後訪れる際にも重宝しそうです。
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薬草園とその周辺の位置図 |
薬草園における各植物の位置が記されたマップがありました。
知りたい植物があるときに、現物を見にいくことができます。
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薬草園内の植物配置図 |
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「東邦大学薬学部附属 薬用植物見本園」 |
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うら側には、この薬草園の由緒書き |
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薬草園と説明担当の学生さんたち |
植物のことを実によく知っている学生さんが説明に当たってくれました。
初めて聞くことばかりでした。
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アマドコロ(甘野老) キジカクシ科 アマドコロ属 |
アマドコロのすぐそばには、同属のナルコユリが植えられていました。
茎に稜があるアマドコロと、さわるとつるりとした茎のナルコユリ。
比較ができます。
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ナルコユリ(鳴子百合) キジカクシ科 アマドコロ属 |
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ステビア(学 Stevia rebaundiana)
キク科 ステビア属 |
ステビアの名は、「ポカリスエット ステビア」という飲料によって よく知られるようになりました。
この「ステビア」、人工甘味料の名前だとばかり思っていました。
植物から取られた甘味料だったのですね。
その甘さは、砂糖の300倍なのだそうです。
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ヘンルーダ 1 ミカン科 ヘンルーダ属 |
この柑橘類の植物は、小さくて とても変わった形の花を咲かせていました。
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ヘンルーダ 2 |
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ベチバー(Vetiver) イネ科 オキナワミチシバ属 |
ベチバーはイネの仲間。
とても強い生命力があるそうです。
根に強い芳香があり、根茎から抽出された精油は、香水のシャネルNo.5に使われているとのこと。
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ドクニンジン(毒人参) セリ科 ドクニンジン属 |
60mgが致死量だというドクニンジンが栽培されていました。
あまり近寄ったり、触ったりしないようにと注意を受けました。
ソクラテスは、この毒を仰いで死んだとのことです。
「ドクゼリという名の植物もありますね」と説明役の学生さんにうかがったら、「こちらにありますよ」と即答。
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ドクゼリ(毒芹) セリ科 ドクゼリ属 |
ここでドクゼリが見られるとは思いませんでした。
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キリンソウ(麒麟草)
ベンケイソウ科 キリンソウ属 |
名前はよく知っていても、ふだん見る機会がありませんでした。
なるほど、キリンソウはベンケイソウの仲間なんだなと合点がいきました。
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アマチャ(甘茶) アジサイ科 アジサイ属 |
花を見てすぐに分かるように、アマチャはアジサイの仲間です。
花祭りのときにお釈迦様の像にかける「甘茶」は、このアマチャを煮出したものだそうです。
その甘さ、砂糖の400~500倍とのこと。
ステビアの上がありました。
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アマギアマチャ(天城甘茶) 1
アジサイ科 アジサイ属 |
これもアマチャの一種。
甘み成分の結晶は、人工甘味料であるサッカリンの2倍の甘さだそうです。
サッカリンは、砂糖の200~500倍甘いといいますから、この甘さはすごいです。
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アマギアマチャ 2 |
アジサイ属らしい形をした 小さな花を付けていました。