2017年4月29日土曜日

印旛を歩く(35) 迎福寺こうふくじ (印西市・吉高)

印西市・吉高にある迎福寺を訪ねました。
この寺院の名前は「こうふくじ」と読むそうです。
曹洞宗の寺院です。

迎福寺は 道路に面しています


塀に沿って、石塔が15基 建ち並んでいました

石塔を左側から3基ずつ見ていきます。

石塔 1 如意輪観音 ・ 聖観音 ・ 如意輪観音


石塔 2 聖観音 ・ 地蔵菩薩 ・ 如意輪観音


石塔 3 聖観音 ・ 阿弥陀如来 ・ 如意輪観音


石塔 4 聖観音 ・ 勢至菩薩 ・ 聖観音と阿弥陀如来(まるで双体道祖神)


石塔 5 如意輪観音 ・ 聖観音 ・ 地蔵菩薩


山門の右手にある もうひとつの門 ご住職の住居か


1913年に発行された『千葉県印旛郡誌』の「六合村誌」には、「寺院仏堂誌」に 以下の記述があります。

(3) 迎 福 寺

吉高村 字羽黒にあり、曹洞宗にして 東昌寺(市川市にある寺院か)末なり。
天長山と号し、三像阿弥陀如来を本尊とす。 由緒不詳。
延徳元年(1489)正月、開山 底芝ぎん才和尚 創立。
享保5年(1720)10月、十世 巨山 貞岳和尚再建す。

本尊は新田定長の作にして、人皇第111代 後光明天皇の御宇大に阿弥陀如来の霊験を尊崇し。銅体立像の仏体なり。
33回目に必ず1回開扉し、大供養を修行し来たりという。

堂宇、間口 10間、奥行き 8間。
庫裏、間口 7間3尺、奥行き 2間3尺。
境内、934坪あり。 檀徒 818人を有す。

(『寺院明細帳』・『村誌』より)

山門 奥に見えるのは本堂


印西大師 第53番札所の大師堂


大師堂の中には 弘法大師像の他に2基の石塔


2017年4月27日木曜日

2017.04.27 身近な植物 (4月下旬 ➂)

印西市・吉高で見た植物です。
最初にジュウニヒトエ。

ジュウニヒトエ(十二単) 1 シソ科 キランソウ属


ジュウニヒトエ 2

園芸種のセイヨウジュウニヒトエが野生化している場合もありますが、それらの花は濃い紫色をしています。

次に、オニタビラコ。

オニタビラコ(鬼田平子) 1
キク科 オニタビラコ属


オニタビラコ 2 蕾

しばらくすると、オニタビラコの花が咲きます。
とても楽しみです。


野原の道沿いにスイバがたくさん見られました。
スイバは、雌雄異株。
一見すると、雄株と雌株は 違った植物に見えます。

スイバ(蓚・酸い葉) 1 タデ科 スイバ属 雄株


スイバ 2 雌株(花)


スイバ 3 雌株(実)

雌株だけを見ても、花を付けたものと 実を付けたものは 違って見えます。
以下の3枚の写真は、スイバをマクロ撮影したものです。

スイバ 4 雄花 (雄株) 花弁は6枚


スイバ 5 雌花 (雌株)


スイバ 6 実 (雌株) 平たく見えるものは痩果


他にも様々な花が咲いていました。

ハハコグサ(母子草) 1 キク科 ハハコグサ属


ハハコグサ 2


ニワゼキショウ(庭石菖) アヤメ科 ニワゼキショウ属


ハルジオン(春紫菀) 1 キク科 ムカシヨモギ属


ハルジオン 2 白い花の個体でも、蕾はピンク色


ニガナ(苦菜、黄瓜菜) キク科 ニガナ属


2017年4月26日水曜日

2017.04.25 身近な植物 (4月下旬 ➁)

(1)


近所で見た植物です。
どちらもマクロ撮影したものです。

チドリソウ(千鳥草) 別名  飛燕草、ラークスパー
キンポウゲ科 ヒエンソウ属(Consolida 蕾です


ユキヤナギ(雪柳) バラ科 シモツケ属  実です


(2)


斜面林の林縁で見た植物です。

シラユキゲシ(白雪芥子)  1
ケシ科 シラユキゲシ属


シラユキゲシ 2 別名 スノーポピー(英 snow poppy)


 シャガ(射干、著莪、胡蝶花) 1
アヤメ科 アヤメ属 学名 Iris japonica


シャガ 2 水辺に多くの花が咲いていました


アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)?
スミレ科 スミレ属(Viola)  別名 ビオラ・ソロリア

花は、一見すると 4弁に見えますが、5弁あります。
花の白い花弁の色と紫色の基部の模様から、アメリカスミレサイシンの中の「プリケアナ」('Priceana')種だと思われます。


シャク(杓) 1 セリ科 シャク属


シャク 2 花は5弁です

(追 記 2017.04.26)


2017年4月23日日曜日

2017.04.22 身近な植物 (4月下旬 ➀)

(1)


市制記念公園入口東側の坂道(市道2314号)を下り、粟野地区公園の樹林地へと向かいました。

毎年、市道2314号の路傍に紫色の花が咲きます


ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属
この植物は、蔓性常緑低木であり 木本です


アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)
トウダイグサ科 アカメガシワ属


粟野地区公園の樹林地を散策路に沿って歩いていきました。

シロダモ(白だも) クスノキ科 シロダモ属


不気味な顔に見える 樹木の根


クロモジ(黒文字) クスノキ科 クロモジ属
そろそろ花も終わりです


ウコギ(五加木、五加皮、五加)の一種 ウコギ科 ウコギ属
オカウコギ(丘五加皮)でしょうか


モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科 キイチゴ属
花びらは散っていました


(2)

友人宅で見た植物です。

ノースポール(North Pole) 和名 カンシロギク(寒白菊)
学名 Leucanthemum paludosum
Syn.(シノニム) Chrysanthemum paludosum
キク科 フランスギク属


カタバミの一種 カタバミ科 カタバミ属
イモカタバミ(芋片喰)に似ています


ハナニラ(花韮) ヒガンバナ科 ハナニラ属

モッコウバラがきれいに咲いていました。

モッコウバラ(木香茨、木香薔薇) 1 バラ科 バラ属

黄色い花の株と白い花の株がありました。
黄色い花は「キモッコウ」(黄木香)、白い花は「シロモッコウ」(白木香)とよばれるそうです。
白い花の方が匂っていました。
バラ科ですが、枝にトゲはありません。

モッコウバラ 2 黄色い花のものとは株が違うようです

わが植物の師匠のうちのモッコウバラも咲いているかなと思って出かけてみました。

モッコウバラ 3 満開でした

これらの黄色い花は佳い匂いを放っていました。

モッコウバラ 4 密に花が付いています

(追 記 2017.04.24)