2016年10月24日月曜日

あびこ散策マップ

「手賀沼流域フォーラム 講演会」をききにいった際、会場の我孫子市生涯学習センター(アビスタ)のインフォメーションで、我孫子市内の散策案内を2ついただきました。

ひとつは、28頁からなる小冊子「あびこガイドブック ABI  ROAD」です。

「ABI ROAD」 表紙


もうひとつは、「TeGaマップ」という散策ガイドです。

「TeGaマップ」 1


「TeGaマップ」 2


「TeGaマップ」 3

どちらも よくつくられていて、散策のガイドとしてうってつけです。


我孫子市生涯学習センター(アビスタ)の近くには、杉村楚人冠記念館 や 白樺文学館 があります。

杉村楚人冠記念館で催されている「楚人冠と漱石」展のチラシを見たら、その裏に付近の地図が載っていました。
要所を押さえた分かりやすい案内図です。

杉村楚人冠記念館とその周辺

この地図には、よく知られた 志賀直哉邸跡 だけでなく、柳宗悦邸跡(三樹荘さんじゅそう嘉納治五郎別荘跡 がしるされており、参考になります。

楚人冠公園は、多くの地図上で「緑南作緑地みどりみなみさくりょくち」と表記されている場所にあります。
また、志賀直哉邸跡は、現在は我孫子市所有となっており「緑雁明緑地みどりがんみょうりょくち」として憩いの場を提供しています。


より詳しく知りたいときには、先ほど紹介した素晴らしい散策ガイドが参考になります。

➜  我孫子市HP 「あびこガイドブック ABI  ROAD」

あびこガイドブック 「ABI  ROAD」 から

上の頁を読んで、柳宗悦が嘉納治五郎の甥であったことを知りました。

さらに、子ノ神古墳群の隣には瀧井孝作仮寓跡が残っていることや、子之神大黒天の近くには東京帝大教授で西洋古代史の大家であった村川堅固が設けた旧村川別荘があることが分かりました。
嘉納治五郎と この村川堅固は師弟関係にあったとのこと。

我孫子に住んだ文化人の多くは、こうしたつながりをもっていたようです。


以下は、先に載せた地図が載っていた「楚人冠と漱石」展のチラシです。

杉村楚人冠記念館  「楚人冠と漱石」展 チラシ 表


同 展 チラシ 裏

チラシ裏面の下の方には、12月3日と4日の期間限定で、白樺文学館でも夏目漱石の志賀直哉宛書簡が特別公開されると書いてあります。

鳥の博物館でも「我孫子の鳥図鑑」展という催しが開かれているようです。

鳥の博物館、白樺文学館、杉村楚人冠記念館の「3館共通券」というものがあって、入館料が割引になります。
有効期間は購入日から1カ月です。

我孫子市鳥の博物館  「我孫子の鳥図鑑」展 チラシ 表


同 展 チラシ 裏


2016年10月23日日曜日

2016.10.23 「手賀沼流域フォーラム 講演会」

「手賀沼流域フォーラム」の関連事業として、以下の講演会が我孫子市で開催されました。

「手賀沼流域フォーラム 講演会」 チラシ


手賀沼のシンボル 手賀沼親水広場にある「水の館」


「広報かまがや」 2016年10月1日号 6面より


講演会に車で出かけていきました。
我孫子市生涯学習センター(アビスタ)の駐車場は、1時間以内なら無料ですが、それ以上だと1時間ごとに100円かかるということを、駐車場に入るときに知りました。

講演会の会場はいっぱいの人でした。
どちらの講演も、とても説得力があり、参考になる点が多々ありました。

慶應義塾大学 岸氏の実践については、多くの著書が出されており、詳しくはそれらが参考になります。

以下は、大津川をきれいにする会の資料うち、今後活用できると思われた部分です。

大津川に架かっている橋が載っており参考になります


会では、柏市のカシニワ制度により「かにうちの森」も維持・管理


我孫子市生涯学習センターのフロアーには、様々な展示がされていました。
以下は、その一部です。

「手賀沼流域フォーラム」の幟と 当日の講演会案内等


2016年度 「手賀沼流域フォーラム」の地域企画一覧


当日、様々な資料が配布されましたが、その中には「手賀沼流域 協働調査結果(2016)  水環境マップ」が入っていました。
A3判の両面にカラー印刷してあり、とても見やすいマップです。

「手賀沼流域 協働調査結果(2016) 水環境マップ」 湧 水


「手賀沼流域 協働調査結果(2016) 水環境マップ」 河 川

こうしたマップはネットで見るのではなく、紙媒体で見るのが一番だと再確認させられました。


2016年10月21日金曜日

2016.10.21 身近な植物 (10月下旬)

(1)


庭のヤブコウジに新しい実がついていました。

ヤブコウジ(藪柑子) 1 サクラソウ科 ヤブコウジ属


ヤブコウジ 2 昨年ついた実 赤い色が残っています


ヤブコウジ 3 今年ついた実が大きくなっていました


近所を歩いていると紫色の花をいっぱいつけた植物が見えました。

ずいぶんと大きな株です 何でしょう?

近づいて花を見たら分かりました。

ホトトギス(杜鵑草) ユリ科 ホトトギス属


路傍に白い花が咲いていました。
紫色の雄しべの花糸には細長い毛が密生しています。
色の取り合わせが とてもきれいです。

白花のムラサキツユクサ(紫露草)
ツユクサ科 ムラサキツユクサ属


(2)


市制記念公園の近くで見た植物です。

ヒノキでしょうか、サワラでしょうか?


小さな実がついていました


葉の裏側には、「X」の字型をした小さな白い模様
 したがって、この木は
サワラ(椹) ヒノキ科 ヒノキ属

葉の裏側の模様が「Y」の字型なら、ヒノキ(檜、桧)です。


次にイネ科の植物を2種。

ススキ(芒、薄) 1 イネ科 ススキ属


ススキ 2 花穂です


チカラシバ(力芝) 1 イネ科 チカラシバ属


チカラシバ(力芝) 2 花穂のアップ

(追 記 2016.10.26)


(3)


近所で見た植物です。

シュウメイギク(秋明菊)  キンポウゲ科 イチリンソウ属

友人宅に立ち寄りました。

キダチダリア(木立ダリア) キク科 ダリア属
学名 Dahlia imperialis (皇帝ダリア)

この植物は、学名を日本語に訳した「皇帝ダリア」という名前の方が一般的でしょう。
「木立」は「コダチ」と読むことも多いようです。
2階の高さにまで生長する植物ですが、上の写真の株は友人の話だと茎が折れてしまったのだそうです。
茎はまるで竹のようですが、やわらかい感じです。

先日路傍で見たハゼランが友人宅にもありました。

ハゼラン(爆蘭、米花蘭) スベリヒユ科 ハゼラン属


さらに散歩を続けました。

ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌) ヒユ科 イノコヅチ属 大きな群落です


サザンカ(山茶花) ツバキ科 ツバキ属 美しい

「サザンカ」の名は、「山茶花」の本来の読み方である「サンサカ」または「サンザカ」の音の並びが入れ替わったものだといわれます。
「山茶花」には「茶」の字が入っていますが、チャノキ(茶の木)も ツバキ科 ツバキ属であり、ツバキやサザンカに似た花や実をつけます。


翼のある大きな葉をもつ植物 右上はイチジクの葉
 イヌドウナ(別名 ウドブキ)の仲間でしょうか?

食用として植えられたものかもしれません。
近くの農家の方におききしてみることにします。

割 込 2016.11.02

近くを歩いていたら、農家の方にお会いできました。
名前をおききしたら、なんと「ヤーコン」。
ヤーコンは、キク科(スマランサス属)の植物。
イヌドウナもキク科(コウモリソウ属)。
葉の形が似ているのも偶然の一致ではないでしょう。

この割込 おわり


ボタンクサギ(牡丹臭木) 1 シソ科 クサギ属


ボタンクサギ 2 蕾 


ボタンクサギ 3 開花したもの


ボタンクサギ 4 花のクローズアップ


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) 1 ナス科 ナス属


ヒヨドリジョウゴ 2


木の高いところに 白い花が咲いていました。


何の花なのでしょう


スイート・アリッサム(英 Sweet alyssum)
別名 ニワナズナ(庭薺) ・ ニオイナズナ(匂い薺)
アブラナ科 ニワナズナ属(ロブラリア属)

花にほのかな甘い香りがあることから「スイート・アリッサム」と名づけられたようです。
特に白い花が強く香るとのこと。
今度見たら、香りをかいでみたいと思います。
花期は、2~6月 と 9~11月。
夏の高温多湿に弱いそうです。

(追 記 2016.10.26)


2016年10月19日水曜日

キキョウの花の咲き方

2016.10.14 記 載

去年買ったキキョウが、今年の6月に花を咲かせたあと、いっこうに蕾がつきません。
そこで、花や蕾をつけているものを新たに買ってきました。
植えたあとでよく見ると、面白いことに花びらの数が 3~5枚とまちまちです。

キキョウ(桔梗) キキョウ科 キキョウ属

2016.10.16   記 載

花の花弁・雄しべ・雌しべをじっくりと観察しました。

この花は、花弁が3枚、雄しべが4本、雌しべの柱頭が4裂しています


この花は、花弁が4枚、雄しべが4本、雌しべの柱頭が4裂しています


この花は、花弁が5枚、雄しべが5本、雌しべの柱頭が4裂しています

上の3つの花で共通するのは、雌しべの柱頭が4裂している点だけです。
私は、花弁と雄しべの数は同じで、雌しべの柱頭も同数に裂開するものだと思っていましたので、とても驚きました。

これらの蕾は 花弁が5枚です はたして、その雄しべや雌しべの姿は?


2016.10.18   記 載

花が開きました。

雄しべは5本、次の雌性期に雌しべの柱頭が裂開します


2016.10.19   記 載

今日見ると、咲いていた2輪の花のどちらも、雌しべの柱頭が裂開していました。

反対向きについている2輪の花


花弁5枚、雄しべ5本、雌しべの柱頭は4裂しています


もう一方の花も同様です

この株は、花弁や雄しべの数とは関わりなく、雌しべの柱頭が4裂するという特徴をもっているようです。


2016.10.20   記 載

今朝には もうしぼみ始めていました。

次に咲く花の蕾が 紫色がかってきていました


2016.10.21   記 載

しぼんだ花は、翌日には白くなっていました。

蕾だった花が もう開いています

しぼんだ花の花がら摘みをしました。

雄しべが 未成熟な雌しべの柱頭の周りを取り囲んでいます


2016.10.22   記 載

一日で花の状態は変わります。

5本の雄しべが 雌しべの柱頭から離れていました


2016.10.24   記 載

花が開いて4日目、ようやく雌しべの柱頭が裂開しました。

なんと、この花の雌しべの柱頭は5裂しています

5枚の花弁、5本の雄しべ、5裂した雌しべの柱頭 ―― オーソドックスなキキョウの花が咲きました。
このキキョウの株は、多様な花をつけるということが分かりました。
最後の花の蕾がもうすぐ開きます。
楽しみです。


2016.10.26   記 載

キキョウの花はしぼむと、花弁の色がすぐに白く変わっていきます。

蕾が紫色になってきました 開花間近です


2016.10.27   記 載

最後の花が開花しました。

さて、この花の雄しべや雌しべの柱頭は どうなっているでしょうか


2016.10.29   記 載

雌しべの柱頭が裂開しました。

花弁と同じく、雄しべ5本 雌しべの柱頭も5裂していました

これまでの観察結果を一覧表にしてみました。

花弁
雄しべ
雌しべ柱頭