2014年4月28日月曜日

鎌ケ谷で見られる草本(4) アマドコロ

前回、「鎌ケ谷で見られる草本(3) チゴユリ属 と アマドコロ属 で、アマドコロやそれに似た植物について取り上げました。
今回はアマドコロを中心に見てみたいと思います。

下の写真は開花する前のまだ小さいアマドコロです。

あっという間に大きくなり、花を咲かせます

アマドコロは、同じアマドコロ属のナルコユリと似ていますが、茎に稜があり、角張っています。

アマドコロを見分けるヒントは 茎にある稜

ナルコユリは、次のような姿をしています。

ナルコユリ(鳴子百合) キジカクシ科 アマドコロ属

ナルコユリの茎には稜がなく、さわると つるりとしています。


4月も末ともなると、アマドコロがたくさんの花を咲かせます。
下の写真は、2014年4月28日の夜に、近所の空き地に群生しているアマドコロを撮ったものです。

群生しているアマドコロ(甘野老) キジカクシ科 アマドコロ属

みごとに鈴なりに花をつけています。

枝の下に鈴なりについた花



追 記 2014.05.04

上の写真の撮影日から5日経った昨日の午前中に 再び撮りにいきました。
ところが、陽当たりのよい場所のアマドコロは、どれもみな花がしぼんでしまっていました。

すでに しぼんでしまったアマドコロの花

がっかりしてしまいました。
でも、よく見ると木の根元に生えている株には まだ花がきれいについているではありませんか

樹木の日陰で花を咲かせていたアマドコロ


上の写真の株についていたアマドコロの花


また、同じ日の午後にはアマドコロの園芸種の写真を撮る機会がありました。

葉に白い覆輪が入る 園芸品種 フイリ アマドコロ(斑入り甘野老)
(大津川 母路橋付近で撮影  2014.05.03)



追 記 2014.05.28

5月も末となると実をつけていました(近所の空き地で撮影)。

周囲には他の植物が繁茂していました

全ての花に実がつくわけではないようです



追 記 2015.04.17

また、春がめぐってきて、またアマドコロが芽生えました。

アマドコロの芽生え


2014年4月24日木曜日

2014.04.24 印西市本埜周辺で見た春の花々

この日は夕方からは冷え込んだものの、日中は暑いくらいの陽気でした。
印西市本埜周辺を通りかかると、いかにも春らしい花々が咲いていました。


1 ウワミズザクラ

まずはじめにウワミズザクラ。
いまを盛りと、ブラシのような白い花を元気よく咲かせていました。


実にみごとです。
ソメイヨシノやヤマザクラにはない力強さを感じます。


前にもウワミズザクラについての記事を書いています。
以下をご覧いただけると幸いです。

➜  鎌ケ谷で見られる木本(3) ウワミズザクラ と イヌザクラ



2 セイヨウカラシナ

道端の至るところで黄色い菜の花を咲かせていたのは セイヨウカラシナ。
丈が高いのですぐにわかります。
葉を食べると カラシナの味。



上の写真を撮った ちょうど1年後に再度訪れました。
セイヨウカラシナの群落は驚くほど大きくなっていました。

2015.04.30 撮影



3 フ ジ

水田を左右に見ながら、堤防状に盛り上がった道を車で走らせていると、路傍の竹垣に 横へと低く這わせたフジが花をつけているのが見えました。
陽当たりがよいせいか、この周辺としては早い開花です。



上の方に咲いている花が風になびいていました。



一つひとつの花房はまさに藤の花です。



フジの花を じっくりと見ることができました。
なんと見下ろしながらです
マメ科らしい花の特徴が はっきりと見てとれました。



フジについては、以下の記事に書いています。

➜  鎌ケ谷で見られる木本(4) フジ


 

2014年4月21日月曜日


ツンベルク (その10) Wikipedia Deutsch からの和訳


ウィキペディアの記事は、各言語ごとに異なった記載がなされていますが、「トゥーンベリ」(Thunberg)に関しても同様で、その内容には かなりの相違があります。

ドイツ語版のウィキペディア(Wikipedia Deutsch)の「Thunberg」には、豊富な内容が記載されているように思い、英語のみならずドイツ語にも堪能な旧友のS・Mさんに翻訳をお願いすることにしました。
そして ようやく心待ちにした訳稿が届き、その内容を読んで嬉しくなりました。
これまでにご紹介した略伝のいずれにも書かれていないことが、かなり詳しく記載されていたのです。
S・Mさんには 今回も大変お世話になり、心から感謝しています。

以下は、S・Mさんの訳稿を基にしています。


カール・ペーテル・トゥーンベリ


無料の百科事典ウィキペディア(
Wikipedia Deutsch)より



カール・ぺーテル・トゥーンベリ(あるいはカール・ペーテル・フォン・ツンベルクという名で知られる)は、スウェーデンの自然史研究家であり、17431111日にヨンショピングに生まれ、182888日ウプサラ近郊のツナベリで死去した。
彼は南アフリカおよび日本の植物についての近代的な研究を行ったことで知られるとともに、昆虫学者としても著名である。
科学的研究において学名に付される「Thunb.」という略号は、トゥーンベリによりその種が命名されたことを示すものである。


目  次

 
1 生い立ち
2 南アフリカ
3 日 本
4 ヨーロッパへの帰還
5 業 績
6 著 作
7 参考文献
8 出 典
9 ウェブリンク
 


1 生い立ち

 

カール・ぺーテル・トゥーンベリは、スウェーデン南部の町、ヨンショピングで生まれた。
彼は医学、自然哲学をウプサラ大学で学び、カール・リンネ(ラテン語名:カロルス・リンナエウス)の教え子であった。1767年、彼は「デ・ウエニス・レソルベンティブス」(De venis resorbentibus)という題名の博士論文を提出した。1772年、南アフリカの地にあったときに 彼は医学博士の称号を授けられた。1784年にはウプサラ大学の医学および自然哲学の教授となり、生涯この地位にあった。

かのリンネは、自らの新しい生物分類学をできる限り世に広め、それを確実なものとするために、彼のもとで学んだ学生たちを全世界に旅立たせることに大きな関心を寄せた。

1770年、トゥーンベリはスウェーデンを離れ、パリで研究を継続することになった。翌年にはアムステルダムそしてライデンに赴いた。ここで彼は医師で植物学者であるヨハネス・ビュルマンと出会う。ビュルマンはリンネと連絡を取り合い、トゥーンベリをオランダ東インド会社(VOCに派遣し、海外の植民地における植物をこの地の植物園に集めてくるよう指示した。

「オランダ東インド会社」の正式名称は、「連合東インド会社」である。
オランダ語では、Vereenigde Oostindische Compagnie〔フレーニヒト・オーストインディシュ・コンパニー〕。 略称は VOC。 


177112月、トゥーンベリはオランダ東インド会社直属の外科医として船に乗り込んだ。船は、翌年4月にはケープタウンに着き、ここで長い航海に備えて食料と水を補給した。彼はケープタウンにある植民地にしばらく滞在することになった。


2 南アフリカ

 

南アフリカでトゥーンベリはその地域の植物分布を調査するために3度の旅に出た。

第1回 177297日~177314
   スウェレンダムからガムトースフローデン河まで


第2回 1773911日~1774128
   シトラスダルを越えスウェレンダムに向かいポート・エリザベスまで


第3回 1774929日~17741229
   ケープタウンの広大な後背地まで


すべて、南半球においては春から夏に当たる季節に調査旅行に出たことがわかる。

17753月、トゥーンベリは オランダ東インド会社のジャワ島における拠点であったバタビア(現在のジャカルタ)へ向けて さらに旅を進めた。彼は2カ月にわたりその地に留まり、特にサマラン(スマラン)とボイテンゾルフ(蘭 Buitenzorg、現在のボゴール)を頻繁に訪れた。



3 日 本

  


オランダ東インド会社所属の日本勤務の外科医としてトゥーンベリの地位は確保され、17758月に彼は長崎に入った。彼は1776年まで長崎の出島とよばれる小さな人工の島で、オランダ東インド会社の社員の健康面をみるという仕事に携わった。

彼は南アフリカにおいては自由に行動できたものの、金銭面では資金不足という問題に直面した。いまや日本において彼は十分な収入を得ることができた。出島にいた他のヨーロッパ人の医師たちが開業することすら困難であったにもかかわらずである。

彼は通詞との緊密な接触を通じて、ヨーロッパの体系的な自然史学及び医学を紹介するとともに、日本人が眼を見張るような知識を提供していった。また、トゥーンベリは優秀な通詞であった吉雄耕牛との交流をとおして、とりわけ多くの物事を身につけた。

当時、開業医指導の立場にあったオランダ大使役の商館長アーレント・ウィレム・フェイトから医師としての身分を保証され、1776年の初めに彼は江戸へと向かった。江戸では将軍たちに、オランダ東インド会社が大変世話になっていることへの感謝を述べた。

トゥーンベリは、17世紀の先駆者たちである ジョージ・マイスター、アンドレアス・クライヤー、エンゲルベルト・ケンプフェルらのことをよく調べあげていた。彼らと同様にトゥーンベリは、この旅を植物収集および国情や人々を調査する旅として位置づけていた。

また彼は、オランダ学(蘭学)の指導的立場にある日本の代表者、特に桂川甫周、中川淳庵と知り合った。外国人に対しては力で抑え込むという日本の役人の厳しい管理の下にあっても トゥーンベリは自分の故郷に帰り着く前に、こうした日本人と何度も接触することに成功した。桂川および中川からの何通かの手紙は、トゥーンベリの母校ウプサラ大学にいまも保存されている。
 


4 ヨーロッパへの帰還

 

トゥーンベリの日本での任務は177611月に終了した。その後しばらくジャワに滞在した後、彼は1776年セイロン島にあるコロンボに到着した。ここでも彼は、植物採集の旅を重ね、とりわけオランダの入植地であるゴールを訪れた。彼は1778年セイロンを離れ、約2週間ケープタウンに滞在した後に、177810月にはアムステルダムに帰った。

彼はスウェーデンに戻る前に、ロンドン、特に大英博物館(1753年に採集家兼学者ハンス・スローンがその基礎を築いた)を訪れた。特にケンプフェルの植物の記録と押し花の標本に興味を示した。このとき彼は自然史研究家ジョゼフ・バンクス卿と知り合う機会を得た。バンクスは、その初めての航海を ジェームズ・クックと共にし、2度目の太平洋航海は 博物学者ヨハン・ラインホルト・フォースターと共に行っている。

トゥーンベリは17793月にスウェーデンに帰ったが、彼はそこでリンネの死を知った。

トゥーンベリは、植物学を広めた人間として知られるようになり、1784年には大学教授に就任した。

彼は、1772年から1779年までの間の、アフリカやアジア、特に日本に滞在した折の旅行の経験および観察の記録をまとめあげた。それらには、喜望峰の植物や日本の植物に関する著書、および彼のもとで学んだ学生たちの数多く博士論文(この当時は、教授が学生の博士論文を書いた)が含まれている。
 


5 業 績 

 


すでに17世紀後半には、日本の植物に関する科学的かつ意欲的な研究が、アンドレアス・クライヤー、エンゲルベルト・ケンプフェルによって行われていたが、リンネの研究手法を最初に適用したのはトゥーンベリであった。

彼の著書は 植物分類の新しい判定基準の作成へとつながるものであった。一見してわかるように、ツンベルギア(Thunbergia、和名:ヤハズカズラ)という植物の属名は、トゥーンベリ(Thunberg)の名に由来している。このようにトゥーンベリの名前自体が、植物や動物の命名に用いられているものがあり、その数は 254種に及ぶ。彼が日本で採取した800以上もの植物標本は、ウプサラ大学で いまも大切に保存されている。


6 著 作

  • Caroli Petri Thunberg ... Flora Japonica sistens plantas insularum Japonicarum: Secundum systema sexuale emendatum redactas ad XX classes, ordines, genera et species. Leipzig: Müller 1784. (Faksimile Druck, New York: Oriole Editions, 1975)
  • Karl Peter Thunbergs ... Reise durch einen Theil von Europa, Afrika und Asien, hauptsächlich in Japan, in den Jahren 1770 bis 1779. Aus dem Schwedischen frey übers. von Christian Heinrich Groskurd. Bd. 1. Haude und Spener, Berlin 1792 (Digitalisat und Volltext im Deutschen Textarchiv) / Bd. 2. Haude und Spener, Berlin 1794 (Digitalisat und Volltext im Deutschen Textarchiv)
  • Karl Peter Thunberg: Reisen in Afrika und Asien, vorzüglich in Japan, während der Jahre 1772–1779. Auszugsweise übersetzt von Kurt Sprengel. Berlin 1792.
  • Prodromus plantarum Capensium: quas in promontorio Bonæ Spei Africes, annis 1772–1775 collegit Carol. Pet. Thunberg. Upsalla: J. Edman 1794–1800.
  • Voyages De C. P. Thunberg, Au Japon, Par le Cap de Bonne-Espérance, Les îles de la Sonde &c. Traduits, rédigés ... Par L. Langles,... Et revus, quant à la partie d’Histoire Naturelle, par J.B. Lamarck ... Paris : Benoît Dandré, Garnery, Obré, An IV [1796]. Tome 1 – 4.
  • Icones plantarum japonicarum (1805)

 


7 参考文献

  • Karl Peter Thunberg: Reise durch einen Theil von Europa, Afrika und Asien, hauptsächlich in Japan, in den Jahren 1770–1779. Berlin, Haude und Spener, 1794. (Nachdruck, herausgegeben und eingeleitet von Eberhard Friese. Manutius Verlag, Heidelberg 1990, ISBN 3-925678-15-8)
  • Carl Jung: Kaross und Kimono – „Hottentotten“ und Japaner im Spiegel des Reiseberichts von Carl Peter Thunberg (1743–1828). 1. Auflage. Franz Steiner Verlag, Stuttgart 2002, ISBN 3-515-08120-8
  • Wolfgang Michel, Torii Yumiko, Kawashima Mabito: Kyûshû no rangaku – ekkyô to kôryû (ヴォルフガング・ミヒェル・鳥井裕美子・川嶌眞人共編『九州の蘭学 越境と交流』, dt. Holland-Kunde in Kyushu – Grenzüberschreitung und Austausch). Shibunkaku Shuppan, Kyôto 2009. ISBN 978-4-7842-1410-5
  • Timon Screech: Japan Extolled and Decried: Carl Peter Thunberg and Japan. Routledge Curzon, London, ISBN 978-0-7007-1719-4



8 出 典

  1. Hochspringen Mia C. Karsten: Journal of South African Botany 5, 1939. Seiten 1–27 und 87–191

 

9 ウェブリンク

 

書誌関係の項目については、原文のままとしました。
「9 ウェブリンク」は大変に立派で、トゥーンベリが命名した厖大な数の植物名(学名)の一覧や、リンネとの間で交わされた書簡を見ることができます。

青い文字の上でクリックすればリンク先が開きますので、ぜひご覧になってみてください。

 

2014年4月20日日曜日

鎌ケ谷で見られる草本(3) チゴユリ属 と アマドコロ属

チゴユリ属 と アマドコロ属(別名 ナルコユリ属)は 見かけが大変によく似ており、かつては ともにユリ科に分類されていました。
いまでは、どちらもユリ科には属していません。

分類に関しては、古い図鑑が役立たなくなっています。
分類学は日新月歩なのです。

現在のAPG分類体系では、チゴユリ属は、イヌサフラン科 に、そして、アマドコロ属は、キジカクシ科 に分類されています。
APGとは、被子植物系統グループ(Angiosperm Phylogeny Group)という植物研究の団体名です。
APGは、ゲノム解析から実証的に分類体系を構築しようとしています。

これまでに撮ったチゴユリ属とアマドコロ属の写真を、以下にまとめて掲載します。


1 (ユリ目) イヌサフラン科 チゴユリ属


ホウチャクソウ(宝鐸草)
イヌサフラン科 チゴユリ属


チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科 チゴユリ属


2 (キジカクシ目) キジカクシ科 アマドコロ属

 
アマドコロ(甘野老)
キジカクシ科 アマドコロ属


ナルコユリ(鳴子百合)
キジカクシ科 アマドコロ属


ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)
キジカクシ科 アマドコロ属

 

2014年4月19日土曜日

2014.04.19 粟野地区公園 「春の植物観察会」(第1回)

粟野地区公園における「春の植物観察会」の第1回。
天気もよく、絶好の観察日和でした。
ちょうど1週間前おこなった下見のときとは植物の様子も変わっていて、今回は違ったものに目がいきました。
アマドコロを見つけ、角張った茎にふれて確認できたのは収穫でした。

ムラサキケマン(紫華鬘) ケマンソウ科 キケマン属
まだきれいな色を保っていました


アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏) トウダイグサ科 アカメガシワ属
赤い細かな毛が生えていて、こすると取れます


アケビ(木通) アケビ科 アケビ属
これからの季節、林床を覆って広がります


キツネノカミソリ(狐の剃刀) ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
名前の由来は、細長い葉の形が剃刀に似ているからだといいます


ハナイカダ(花筏) ミズキ科 ハナイカダ属
この個体は雌株 ポツンとひとつ主脈に乗っているのが雌花 


ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科 チャラン属
花期の終わりごろになると、このように葉が大きく成長します


ヒトリシズカ 【1週間前の形】 あっという間に姿が変わります
葉が完全に開ききる前に、茎の先端に糸状の雄蕊をブラシ状に出します


シロダモ(白椨) クスノキ科 シロダモ属
ビロードのような白い若葉がきれい


ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科 チゴユリ属
旧分類体系ではユリ科とされていました


エノキ広場付近の景色 1


エノキ広場付近の景色 2


サンショウ(山椒) ミカン科 サンショウ属
かわいい黄色い花が咲いていました


アマドコロ(甘野老)  キジカクシ科 アマドコロ属
これも旧分類体系ではユリ科とされてきました


アマドコロの特徴は 稜のある茎
同属のナルコユリの茎はつるりとしています


セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科 タンポポ属
種子の部分がうまく写っています


コウゾ(楮) クワ科 コウゾ属
雌花(上部の赤い花) と 雄花(下部の黒っぽい球状のもの)


オオイヌノフグリ(大犬のふぐり) オオバコ科 クワガタソウ属
クローズアップすると とてもきれいです


ニワトコ(接骨木、庭常) スイカズラ科 ニワトコ属
花がいま まっ盛りに咲いています


ヤエムグラ(八重葎) アカネ科 ヤエムグラ属
トゲトゲのあるヤエムグラにも花が咲いていました


キツネノボタン(狐の牡丹) キンポウゲ科 キンポウゲ属
かわいらしく一輪咲いています

 

2014年4月18日金曜日

2014.04.18 印西市の森を歩く

印西ウエットランドガイドの植物研修会で、印西市の森を歩きました。
あまりよい天気ではなかったのですが、幸いなことに植物観察の間は雨に降られませんでした。
講師の方に詳しい解説をしていただき、学ぶことの多い研修会でした。
また、いつものようにガイド仲間の皆さんにいろいろと教わりました。

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
シソ科 オドリコソウ属
白い花をつけて 花に近い部分の葉も緑色のものが 交じっています


セイヨウカラシナ(西洋芥子菜)
アブラナ科 アブラナ属
アブラナよりも ぐんと背の高い菜の花です


スズメノヤリ(雀の槍)
イグサ科 スズメノヤリ属
花の上に 槍のように鋭い穂が一本立っています


コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク科 ヤブタビラコ属
春の七草に含まれている「ホトケノザ」とは この植物のことだそうです


ナルコユリ(鳴子百合)
キジカクシ科 アマドコロ属
同属のアマドコロ(甘野老)の茎は角張っていて、こちらの茎はツルツル


ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)
キジカクシ科 アマドコロ属
大きな一枚の葉での芽出しです


ホウチャクソウ(宝鐸草)
イヌサフラン科 チゴユリ属
花が 寺院の軒先の四隅に吊られた宝鐸に似ます


チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科 チゴユリ属
いま林床に まっ盛りに繁茂しています


ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科 チャラン属
いつ見ても 寂しい気持ちにさせられる花です


キッコウハグマ(亀甲白熊)
キク科 モミジハグマ属
葉が亀の甲に似ていることから命名


マムシグサ(蝮草)
サトイモ科 テンナンショウ属
成長すると姿が一変!


クサボケ(草木瓜)
バラ科 ボケ属
左上には この〈木〉の鋸歯のある葉が見えます


ヤマウコギ(山五加木)
ウコギ科 ウコギ属
5つに分かれた葉が特徴的 オカウコギとよく似ています


ジュウニヒトエ(十二単)
シソ科 キランソウ属
同属のキランソウに 花のつき方がそっくり


サンショウ(山椒)の若木
ミカン科 サンショウ属
サンショウは 葉の縁に油点があり、それを叩くと いい香り


オオカナメモチ(大要黐)
バラ科 カナメモチ属
赤い葉が鮮やか 生け垣でよく見るのは 園芸種のレッドロビン