2016年8月30日火曜日

2016.08.29 身近な植物 (8月下旬 ➁)

(4)


散策会の下見で、スタッフの仲間たちと一緒に 佐津間 & 粟野地区を歩きました。
その折に見た植物等です。

まず、手賀沼に流入している湧水のうち最大量を誇るという佐津間・山ノ下湧水の周辺で見た植物です。

ハンノキ(榛の木) カバノキ科 ハンノキ属
山ノ下の湧水地には、水を好むハンノキが 数多く生育しています


アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏) トウダイグサ科 アカメガシワ属
実が黒く色づいていました


ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属
8月下旬にも咲くんですね


ムクゲ(木槿) アオイ科 フヨウ属
湧水溜まりのそばで咲いていました


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) ナス科 ナス属
高さ3mほどの木の上まで絡まっており、大粒の青い実がついていました


佐津間から粟野に移動するとき、路傍にフヨウの花が咲いていました。

スイフヨウ(酔芙蓉)でしょうか


次は、粟野地区公園で見た植物や昆虫です。

ムサシアブミ(武蔵鐙)
サトイモ科 テンナンショウ属


クヌギ(櫟、椚) ブナ科 コナラ属 実のついた小枝が落ちていました

ハイイロチョッキリという甲虫が 実に産卵した後、切り落としたものだそうです。

カマキリ(蟷螂、鎌切)の仲間 オオカマキリ か チョウセンカマキリ


蝉の抜け殻 種類は何でしょう


テングタケの仲間でしょうか キノコは まったく見分けがつきません


観察路で大きくなっていたマンリョウ(万両)

この度も、様々なことを 私の自然観察の先生である A氏に教えていただきました。 感謝申し上げます。


(5)


いつも歩いているコースの途中で見たヤブミョウガです。

ヤブミョウガ(薮茗荷) 1 ツユクサ科 ヤブミョウガ属


ヤブミョウガ 2 濃い紫色に実が熟していました

(追 記 2016.08.31)


2016年8月24日水曜日

2016.08.24 身近な植物 (8月下旬 ➀)

(1)


粟野の森や市道2130号沿いで見た植物です。

クズ(葛) マメ科 クズ属
同じマメ科のフジ(藤)同様に 佳い匂いです


サワフタギ(沢蓋木) ハイノキ科 ハイノキ属
秋には 実が美しい瑠璃色に色づきます


ヌルデ(白膠木) ウルシ科 ヌルデ属
この花は雌花でしょうか


(2)


よく立ち寄るところで野菜の苗などを見ました。

ナス(茄子、茄) ナス科 ナス属


ピーマン(仏 piment) ナス科 トウガラシ属


イチモンジセセリがピーマンの花にやってきました。

イチモンジセセリ(一文字挵) 1
チョウ目 セセリチョウ科


イチモンジセセリ 2
口吻を伸ばして吸蜜しています

宿根バーベナの花にも とまっていました。

イチモンジセセリ(一文字挵) 3
実に長い口吻です


イチモンジセセリ 4
触角の先端がオレンジ色です


(3)


谷津干潟公園で見た野鳥や植物です。

谷津干潟公園 案内図


左から セイタカシギ(背高鷸)、コサギ(小鷺)、ダイサギ(大鷺)


ヤマグワ(山桑)? 葉の先端が尾状に長くとがり、葉柄は2cmあまり


ハリエンジュ(針槐) 別名 ニセアカシア
マメ科 ハリエンジュ属
小葉は ほぼ対生ですが、写真右端の葉の小葉は 互生


サンゴジュ(珊瑚樹) レンプクソウ科 ガマズミ属
名前の由来となった真っ赤な実が鮮やか

S氏ら植物に詳しい方がご一緒でしたので、いろいろとお話を聞けました。

(追 記 2016.08.27


2016年8月18日木曜日

鎌ケ谷で見られる木本(14) サルスベリ

簡単な説明


● 和名   サルスベリ(猿滑)

● 別名   百日紅ひゃくじつこう

● 学名   Lagerstroemia indica

Lagerstroemia (属名)

東インド会社に勤務し、収集した植物をリンネに提供していたスウェーデン人の貿易商である ラーゲルストレム(Magnus von Lagerström) の名前にちなんでいる

属名の由来等に関して、誤った内容の情報がネット上に拡散しており、注意が必要 (特に「Lagerström」の「ö」を代用表記する際に「Lagestroum」と誤記したものが目立つが、属名にあるように「Lagestroem」と表記するのが正しい)

indica (種小名)

インドの (東インド諸島や中国原産の植物にも用いる)
本種は 中国原産の落葉小高木である
江戸時代初期に本邦に渡来した

● 分類   バラ類 フトモモ目 ミソハギ科 サルスベリ属

● 真性双子葉類

● 木本

● 花    円錐花序 花期: 7~10月 花については本記事で詳述

● 葉    通常は2対互生(葉が2枚ずつ交互につくコクサギ型葉序)
      対生することもある
      丸みのある卵形で、葉先がくぼむ葉も多い

● 幹    幹の樹皮がまだらに剥がれて スベスベになるので、猿も滑り
      そうだというのが和名の由来
      枝や幹は曲がって伸びる

● 高さ 3~9 m

● 特徴など  花期がとても長く、次々に花を咲かせるため「百日紅」の別
      名がある


外部参考サイト

➜ Wikipedia サルスベリ




全体の形


サルスベリ(百日紅ひゃくじつこう) ミソハギ科 サルスベリ属
(2015.07.29 撮影)


幹の形態


サルスベリの幹(木肌) (2016.08.26 撮影)


葉の形態



コクサギ型葉序(2対互生)の葉 A (2016.09.07 撮影)


コクサギ型葉序(2対互生)の葉 B (2016.08.31 撮影)
この個体では、葉の出ている向きが 1枚1枚異なっています


異なる葉序の葉 (2016.08.26 撮影)
この個体は、互生と対生が交じっており、コクサギ型葉序ではありません


花の形態


サルスベリの花 (2016.08.07 撮影)

サルスベリの花は、実に不思議な形をしています。

咲く直前の蕾 (2016.08.13 撮影)

写真を見て分かるように、蕾は6個の縫線をもつ萼に収まっています。

開ききっていない萼の裂け目から 花弁が出ています (2014.08.20 撮影)

萼は6裂し、その裂け目からは 細長い付け根をした6つの花弁が出ます。

萼が星形に開いています (2016.08.11 撮影)

花軸から離れてついている花弁は、フリルのように縮れています。

花には 多くの雄しべがあります  (2016.08.07 撮影)

サルスベリの花には、中央に黄色い葯をもった小さな40本前後の雄しべがあり、その周りにも花糸の長い6本の雄しべが出ています。

雄しべには 2種類あります (2016.08.07 撮影)

花の中央に多数ある雄しべの葯の花粉は 不稔性であり(生殖能力がない)、花糸の長い方の6本の雄しべだけが稔性をもっています。

不稔性の雄しべは花粉を運ぶハチなどを誘い、その餌になります。
葯が食べられるとき、稔性のある長い雄しべの花粉がハチなどに付着し、花粉が運ばれます。
実に見事な仕組みです。
このことを 植物に詳しい方から ずっと前に聞いたとき、とても驚いたものです。

花の色は、赤、桃紫色、紫色、白などです。

シロバナサルスベリ(白花百日紅) 白花でも 百日「紅」
(2015.07.21 撮影)


2016年8月17日水曜日

鎌ケ谷市 中沢多目的グラウンド

知人から「中沢多目的グラウンド」という施設ができたと聞き、行ってみました。

場所がよく分からなかったので、「中沢みんなのスポーツ広場」の隣にある「弓道場・アーチェリー場」で 受付の方におききしました。

「中沢多目的グラウンド」の位置 (画像クリックで拡大)
国土地理院 電子国土Webシステム配信の地図を利用


上の地図の 「▲道路案内 A


上の地図の 「▲道路案内 B

道路案内には、なぜか「多目的グランド」と書かれています。
「グランド」は一般的な通称なのかもしれませんが、正式名称に倣って 「グラウンド」とすべきでしょう。

道路案内に従い 道なりに進むと、左側にグラウンドが見えてきます


使用されていないときには 施錠されています


グラウンドの利用についての説明書きがありました
正式名称が 「鎌ケ谷市中沢多目的グラウンド」 であることが分かります


中には駐車スペースがあります
多量の雨が降った際に 10cm程度まで雨水を貯める施設を兼ねています


水道があり、トイレらしき建物がありました


すぐ隣は梨畑です

知人の話では、「中沢多目的グラウンド」のある場所は、以前は梨畑だったそうです。


ネット上で調べていたら、以下の記事が見当たりました。
記事には、中沢多目的グラウンドの開設は、中沢地区を本市第二のスポーツ施設の拠点として整備していくための一環であると書かれていました。

➜  日本工業経済新聞社 鎌ケ谷市 多目的グラウンドに設計費

また、以下の記事には 整備工事の詳細に関する文書が添付されており、その中には地図もありました。

➜  電子入札新聞 多目的グラウンド整備工事の基本情報

添付されていた地図を2枚、以下に転載します。

市域における「中沢多目的グラウンド」の位置


「中沢多目的グラウンド」の詳細な位置図

しかし、どうして「中沢多目的グラウンド」についての情報が市のHPから得られないのでしょう?
現時点では、このグラウンドの存在を知るのは一部の人だけです。


追 記 2016.08.20

「広報かまがや」のバックナンバーを見ていたら、このグラウンドの事業費に関する記事が載っていました。

「広報かまがや」 2015.05.15号 掲載


追 記 2016.09.20

「中沢多目的グラウンド」の情報が、ようやく以下のサイトに載りました。

➜  鎌ケ谷市スポーツ施設 鎌ケ谷市中沢多目的グラウンド