2019年5月27日月曜日

東寺講堂 立体曼荼羅展 (東京国立博物館)

トーハクで素晴らしい展示が行われています。
いつもは東寺の講堂に安置されている仏像15体ほか、現存最古の彩色 両界曼荼羅や、空海が最澄に宛てた最初の手紙「風信帖」などが 大挙してトーハクにやってきているのです。
これらは、空海が曼荼羅の世界を立体的に表現しようとしたものの一部です。

(本展は終了しました。)

チラシ おもて


チラシ うら


高校で行った修学旅行の折に、グループ行動で立ち寄った東寺の講堂を懐かしく想い出します。
そこは 薄暗くて 埃っぽい場所でした。
しかし、のんびりとしていて、心安まる不思議な空間でした。
その折には、講堂に安置されている仏像が 国宝や重要文化財であることなど、知る由もありませんでした。


2019年5月26日日曜日

散歩で見たもの (2019年 5月下旬) ドクダミ 三種

陽春にて花は爛漫。
ドクダミの花も盛んに咲き始めました。

ドクダミ(蕺草、毒矯み)1  ドクダミ科 ドクダミ属
「蕺」(しぶき) は ドクダミの古名だそうです


ドクダミ 2 ドクダミ科 ドクダミ属

ドクダミの白い花びらに見える部分は総苞です。
花穂以外には、花弁も萼もありません。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

 ➜ 2016.06.03 身近な植物 (6月上旬 ➁)


道を歩いていると八重のドクダミが咲いていました。
あまりにもきれいなので 写真を撮らせていただきました。

八重咲きのドクダミ 1 ドクダミ科 ドクダミ属


八重咲きのドクダミ 2 ドクダミ科 ドクダミ属


これも「八重咲き」といっても、花弁ではなく、総苞なのですね。

葉が斑入りのドクダミも見せていただきました。
とてもきれいな葉です。
「花」はふつうの ドクダミと変わりません。

葉が斑入りのドクダミ 1 ドクダミ科 ドクダミ属


葉が斑入りのドクダミ 2 ドクダミ科 ドクダミ属


近くには、私の好きなアルストロメリアの花が咲いていました。

アルストロメリア (属名 Alstroemeria
ユリズイセン科 アルストロメリア属


2019年5月19日日曜日

市の主要な施設に 無線 LAN が設置されます

「広報かまがや」の2019年5月15日号に、うれしい記事が載っていました。
市の主だった施設で 無線 LAN(Wi-Fi)が使えるようになるとのこと。

図書館本館でも使えるようになります。
図書館内で Wi-Fi によりブラウザーが使えるようになるというのは、とても便利なことです。

今年度中に使えるようになるといいますが、果たして いつから使用可能となるのでしょう。

「広報かまがや」 2019.05.15号 3面より


追 記 2019.09.30

10月1日から供用開始となるそうです。
アナウンスがあってから すでに4カ月あまり。
いくらなんでも 時間が掛かりすぎては いませんか?


2019年5月16日木曜日

地区の歴史と文化財(7) 初富(後期)展 (郷土資料館)

「初富地区の歴史と文化財展」、昨年の展示に引き続いて その後半です。

市内の7地区を 地区別に取り上げてきた このシリーズも、今回の「初富展」で終了します。
開催は、5月26日(日)までとなっています。
ぜひ、足をお運びください。

詳しくは、以下の「広報かまがや」の記事をご覧ください。

「広報かまがや」 2019年3月15日号 5面掲載
写真はカラーのものに入れ替えてあります

また、以下の市役所HPの記事も ご参照ください。

➜ 郷土資料館「第21回ミニ展示」を開催 地区の歴史と文化財(7) 初富(後期)



追 記 2019.05.25

都合がつかず最終日間際になってしまいましたが、ようやく見にいけました。





会場には、チラシと 本展示について書かれている「郷土資料館だより 第46号」が置かれていましたので、それも載せておきます。

チラシ おもて


チラシ うら


「郷土資料館だより」 第46号 P.1


「郷土資料館だより」 第46号 P.2


2019年5月15日水曜日

2019年6月1日(土) 国史跡(とっこめ)の保全活動

毎年恒例の「国史跡・下総小金中野牧跡(捕込)」の保全活動(清掃作業)が 6月1日(土)に予定されています。
詳しくは、以下の「広報かまがや」の記事をご覧ください。

「広報かまがや」 2019年5月15日号 7面掲載
写真は 差し替えてあります

昨年は好天に恵まれ実施できました。
その様子については 以下をご参照ください。

➜  2018.06.02(土) 国史跡・捕込の保全活動


2019年5月2日木曜日

光明真言道標 (鎌ケ谷市・佐津間)

鎌ケ谷市・佐津間にある宝泉院(真言宗)という寺院の近くには、「光明真言道標こうみょうしんごん どうひょう」という小さな石塔が建っています。

建っている場所は 、かつての「鮮魚なま道」(布佐-松戸間の輸送路)の路傍であり、この石塔は道標みちしるを兼ねています。

光明真言道標(鎌ケ谷市・佐津間)
文久4年(1864)造立

「南無大師遍照金剛」と文字が刻された石塔の上の方に、すでに薄れてきてしまっているものの、23文字の梵字が円く連なって陰刻されています。
これが「光明真言」です。

真言の最初の文字「唵」(オン) と 最後の文字「吽」(ウン) の間には、ダンダ(休止符)が置かれることがあります。
梵字を等間隔に円く並べる場合に、23文字よりは 24文字の方が並べやすいということがあるようです。
このダンダの文字を含めて数えた場合は、光明真言は24文字となります。
これについては、再度あとでふれることにします。

また、中央の部分にある5文字は「胎蔵界大日真言」といいます(後述)。

光明真言の部分の翻刻

後述するとおり、本石塔の「真言」には 「光明を放ちたまえ」という文言があるところから、「光明真言」と名付けられています。
英語では、「光明真言」は「Mantra of Light」というそうです。

「真言」は、密教において  仏・菩薩の誓いや教え、功徳などを秘めているとされる呪文です。
原語の呪文をそのまま音写して用いることが多く、「真言自体」には意味がないとされます。

「真言」は、別名を「陀羅尼」(だらに)、または「マントラ」といいます。
これらは、名称こそ異なっていますが、同じものを指しています。

「真言」は、また 「じゅ」・「神呪じんしゅ」・「みょう」・「明呪みょうしゅ」・「密呪みつじゅ」・「密言みつごん」・「密語みつ ご 」などともよばれます。
「真言」は、このように実に多様な名前でよばれています。
また、「神呪」だけを取り上げても、 「じんしゅ」・「しんじゅ」・「じんじゅ」のように様々な読み方をされているようです。

また、「真言」は 以下のように3大別される場合がありますが、実際は「マントラ」という名を含め ひとつにして扱われ、区別されません。

 ❶ 語句の多いもの :       陀羅尼だらに
 ❷ 数語からなるもの :    真言しんごん
 ❸ 一、二字のもの :        種字しゅ じ

ここでもう一度整理しておきましょう。
別名があまりにも多いため 思い切って省略すると、以下のようになります。

真言 = 陀羅尼(だらに) = マントラ(Mantra) = 呪 = 神咒(神呪)


また、石塔には「南無大師遍照金剛」という文字をよく見かけますが、この後半部分にある〈遍照金剛へんじょうこんごう〉という言葉は、弘法大師・空海が灌頂(かんじょう)を受けたときの名前です。
これは伝法阿闍梨位(でんぼう あじゃり い)という位に当たり、伝法灌頂(でんぼう かんじょう)を受けて、教法を伝授する位であり、密教の僧の最高位を示すものです。
「この世の一切をあまねく照らす最上の者」(=大日如来)という意味をもちます。

光明神咒供養塔(印西市・瀬戸)
嘉永5年(1852)造立

鎌ケ谷市・佐津間の「光明真言道標」と同様なものが 、印西市・瀬戸にある光明神咒供養塔こうみょうじんしゅ くようとうです。
真言(陀羅尼・神呪)の陰刻が、佐津間の「光明真言道標」よりもくっきりと残っています。
梵字の各文字の上端が 円盤の中心を向いて ぐるりと配置されている点が、佐津間の「光明真言道標」とは異なっています。

また、この石塔には、陀羅尼(真言)の 最初の文字「唵」(オン) と 最後の文字「吽」(ウン)の間に 句点〔休止符〕の文字(ダンダ)が はっきりと刻まれています。
「光明真言」の文字数は、「ダンダ」を含めなければ23文字であり、含めた場合は24文字となります。

光明神咒供養塔  光明真言(神咒)の部分


1  文字の配置


「光明真言」は、時計の最下部 6時の位置に当たる場所から時計回りに 23文字が円く配置されています。
なかには、「光明真言」の最初の文字「唵」(オン)が、12時の位置から始まっている石塔もあるようです。

中央部分の5文字は「胎蔵界大日真言」です ( 読みがなの色 を変えてあります)。




2   各文字











3 唱え方


オン  ア ボ キャ  ベイ ロ シャ ノウ
マ カ ボ ダラ  マ  ニ  ハン  ドマ
ジンバ  ラ  ハラ バ リタ ヤ  ウン

唵  阿 謨 伽  尾  盧 左 曩
摩 訶 母 捺囉  麽(麼) 抳  鉢 納麽(麼)
入嚩 攞  鉢 囉 韈  耶  吽


4 意味


オーン(聖音)
不空アボキャなる御方(不空成就如来)よ、
毘盧遮那ベイロシャノウ(大日如来)よ、
偉大マカなるボダラを有する御方(阿閦如来)よ、
宝珠マニ(宝珠如来)よ、
蓮華ハンドマ(阿弥陀如来)よ、
光明ジンバを 放ち給え、
フーン(聖音)

五智如来(上記の五大如来)に光明を放ちたまえ」といった意味でしょうか。

以下により、CDに収録されている光明真言を試聴できます。

 ➜  HMV  ONLINE 高野山真言宗  壇信徒勤行


5 胎蔵界大日真言


中央にある5文字は「胎蔵界大日真言」です。
大日如来に祈るときの呪文であり、 中央 → 下 → 左 → 上 → 右 の順(「の」の字状)に読みます。


この5文字は、五大である「地 水 火 風 空」をあらわします。