2017年12月7日木曜日

千葉県北西部の鳥見神社 (2) <白井しろ い 市・神々廻ししば鳥見とり み 神社>

このシリーズの2回目として、白井市・神々廻の鳥見神社を取り上げます。

県道59号(木下街道)を 神崎川に架かる白井橋近くで 東に折れると、その先には 神宮寺、浅間神社、駒形神社等があります。
本神社は、それらの寺社の北にあります。
所在地は、白井市神々廻〔字発込〕1408番地です。

この「鳥見」神社は、「とりみ」と読むようです。
『しろい散策マップ(改訂版)』(白井市教育委員会 2010)の P.24を見たところ、ルビが振ってありました。

神々廻鳥見神社の東側には、道沿いに開けた場所があります


古い住宅地図によると、この場所は 「子供の遊び場」というようです
( 周囲に 名称の表示は見当たりませんでした )


南側にある「神々廻地区消防センター」の建物


こちらの建物には、表示が付いていませんでした

この建物、かつては表示が付いていたのかもしれません。
2009年の『ゼンリン住宅地図  千葉県白井市』を引っ張り出して調べてみたら、「神々廻公民館 社務所」と書かれていました。

白井市の生涯学習課に詳細をおききしてみると、地域で管理されていて、集会所として利用されているそうです。
「子供の遊び場」についても同様だそうです。

では、神社の方に参りましょう。

神々廻鳥見神社 鳥居(明神鳥居) 神額には「鳥見神社」とあります

神額の字体は、「鳥」が草書で、「見」以下は行書のようです。
書体が混在しています。


参 道 左側には大きな石碑が建っています


「伊勢神宮 太々御神楽奉奏記念」の碑

石碑の背景に写り込んでいる建物は、先の『ゼンリン住宅地図』によると「神々廻出荷組合出荷場」とあります。

出羽三山講の参拝記念碑 3基ありました

境内にある石碑の詳細については、『白井町石造物調査報告書 ― 第四集 ― 』(白井町教育委員会 1989)をご参照ください。


参道の奥には、青いトタン壁の建物が・・・


拝殿のようです というより集会所のよう


拝殿の奥には本殿があります


大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「白井村誌」には、村社 鳥見神社の一社として以下のように書かれています(後編 Pp.475~476)。

(1) 村社 鳥見神社

神々廻 字発込(字西発込の誤りか?)にあり、饒速日命にぎはやひのみこと、日本武尊やまとたけるのみこと、市杵嶋姫命いちきしまひめのみこと、応神天皇を祭神とす。

鎮座年歴、慶長7年(1602)。
元文4年(1739)12月23日 再建。
宝暦2年(1752)4月、拝殿建立。
明和5年(1768)12月、社殿三建。
寛政7年(1795)12月、拝所再建。

安政2年(1855)10月、氏子並びに各村に至るまで、五穀豊穣のため、神祇官 統領 伯王殿へ出願候いしところ、該官において速やかに「正一位 鳥見神社 日本武尊」の神位を許可せらる。

明治44年(1911)7月28日、許可を得て、白井村神々廻 字東発込にありし村社 八幡神社 及び 同所 字大木戸にありし村社 厳嶋神社の2社を合祀す。

 
社殿は、間口 1間2尺 奥行き 1間。
拝殿、間口 3間  奥行き 2間。
境内、99坪あり、氏子、70戸を有す。



字名については、『白井の地名』(白井市郷土資料館 2005)を参照しました。


一対の狛犬と本殿


本殿の全景


壁面の羽目板には彫刻がありませんが、要所要所に彫刻が見られます


神額 「正一位 鳥見大明神」と判読できます

本殿については、『白井市の社寺建築』(白井市教育委員会 2009)の P.25に詳しく述べられています。


「石裂大神いわさくおおかみ」の神碑 


本殿の右後方に2つの祠がありました


右は「八坂神社」


左は「八幡大神はちまんおおかみ」


2017年12月6日水曜日

2017.12.06 身近な植物 (12月上旬) サザンカ ヤブコウジ

(1)


「もみじの里」の紅葉が色濃くなってきました。

イロハモミジ(いろは紅葉) 1 ムクロジ科 カエデ属


イロハモミジ 2 


サザンカ(山茶花) ツバキ科 ツバキ属
下の方に花びらが散っていました


(2)


いつの間にか庭のヤブコウジに赤い実が付いていました。

手前 ヤブコウジ、後ろ マンリョウ


ヤブコウジ(藪柑子) 1
ヤブコウジ科 ヤブコウジ属


ヤブコウジ 2 下向きに花柄がのびた先に実が付いています


マンリョウ(万両) 1
ヤブコウジ科 ヤブコウジ属


マンリョウ 2 初めて実を付けました 赤く色づくのでしょうか?

ヤブコウジを植えたのは私ですが、マンリョウは鳥さんのプレゼントです。

(追 記 2017.12.07)


2017年12月4日月曜日

千葉県北西部の鳥見神社 (1) <白井しろ い 市・富塚とみつか鳥見とり み 神社>

千葉県の北西部に21社ある鳥見神社を、一社ずつ取り上げていきます。

この鳥見神社の「鳥見」は、「とりみ」 もしくは 「とみ」 と読まれます。
それぞれの鳥見神社が、どちらでよばれているかにも注意して 記事を書こうと思います。

県北西部の鳥見神社とよく比較されるのが、北総地域にある宗像神社です。
本ブログでは、以前、北総地域の宗像神社 全13社を取り上げました。
以下は、そのシリーズ最初の記事です。
➜ 北総の宗像神社(1) <印西市・造谷つくりや>

北総地域の宗像神社は、印旛沼の北側に集中的に分布しています。
そして、鳥見神社は、その全社が宗像神社の北西に位置しています。
以下の図をご覧ください。

宗像神社と鳥見神社の分布 画像をクリックし、拡大して ご覧ください
 国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用

この図を見て分かるように、宗像神社と鳥見神社は、その分布をはっきりと異にしています。
印西市を中心とする台地の 南側丘陵部に宗像神社は位置し、北側丘陵部に鳥見神社が位置しています。

宗像神社は 全国に6,000余社を数えるといいます (白井永二・土岐昌訓(編)『神社辞典』(2005 東京堂出版)参照) 。
一方、鳥見神社は 本県北西部(と近接地域)において その多くが特徴的に偏在する神社であるようです。

このシリーズの皮切りとして、見るべきものが多い 白井市・富塚とみつかの鳥見とり み 神社を取り上げます。

富塚鳥見神社は、住宅地の中にあります。
所在地は、白井市富塚〔字村雨〕694番地です。


富塚鳥見神社


鳥居の左側に立っている説明書き 本殿について詳しく書かれています


一の鳥居 典型的な明神鳥居


「鳥見大明神」と篆文で書かれた神額


参 道


参道の左手に建ち並ぶ庚申塔


庚申塔 宝暦12年(1762)


庚申塔 明和6年(1769)


参道左手奥には 「切られ庚申」や 歓喜天の祠があります


「切られ庚申」


大聖 だいしょう歓喜天かん ぎ てんの祠


祠の右手にある説明書き 画像をクリックし拡大してご覧ください


歓喜天 1 象頭人身の男女二体の双身像です


歓喜天 2 本来、秘仏であるようです


二の鳥居


神楽殿 現在は 神楽の活動を休止 しているとのこと



富塚鳥見神社の神楽は、かつて千葉県指定無形文化財でした

現在は、県の文化財の指定を受けていないようです。

千葉県指定無形民俗文化財の一覧を見ると、鳥見神社で奉納されている神楽等で 県の指定を受けているものは、以下の3つだけです。

・ 鳥見神社の神楽  印西市・中根鳥見神社
・ 浦部の神楽    印西市・浦部鳥見神社
・ 鳥見神社の獅子舞 印西市・平岡鳥見神社


右手にある手水舎と社務所


大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「白井村誌」には、5社ある村社 鳥見神社の一つとして以下のように書かれています(後編 P.480)。


(17) 村社 鳥見神社

富塚村 字南(字村雨むらさめの誤りか?)にあり、饒速日命にぎはやひのみこと、倉稲魂命うかのみたまのみこと、市杵嶋姫命いちきしまひめのみこと、少彦名命すくなびこなのみことを祭る。
往古、川上英太郎祖先の氏神を一村の鎮守と尊称すと言伝ことづてまでにて、創立年月日 不詳。

勅令120号により、明治41年(1908)4月21日 出願し、同年11月4日付 許可を得て、
➀ 同所 字宮ノ前 無格社・聖天社 (歓喜天が元あった場所)、
➁ 同所 同字 無格社・駒形神社、
➂ 同所 字荒久尻 無格社・稲荷神社、
➃ 同所 字上 無格社・厳嶋神社、
➄ 同所 字中下 無格社・厳嶋神社、
➅ 同所 字追堀 無格社・厳嶋神社、
➆ 同所 字子ノ神 無格社・子ノ神社 を
同年11月23日合祀す。

社殿(本殿)、間口 1間  奥行き 1間。
境内、507坪ありて、老松鬱蒼たり。
氏子、48戸を有す。

毎年、11月3日 祭典を執行す。
十二座神楽の催しあり。


合祀された神社がずいぶんとありますが、この時代には いずこも同じような状況だったのでしょう。


本殿の前方にある燈籠


本 殿 大きな狛犬が守っています


本殿正面 文化9年(1812)の建立とか


庇柱には竜の彫りもの


左手から見た本殿 総ケヤキの素木しらき造り


南面の羽目板の彫刻は、二十四孝のうちの「揚香」


西面は 「唐婦人」


北面は 「郭巨」


本殿の右手の小高くなった所に石碑が


「富士浅間神社」とありました


本殿側から参道方向をみたところ


庚申塔に夕陽が当たっていました



追 記 2018.03.23

本記事の最初の方に、「宗像神社と鳥見神社の分布」の図を追加しました。


2017年12月1日金曜日

2017.12.07 ボタニカルアート展 (環境課主催)

環境課の主催により 外来植物のボタニカルアート展が開かれます。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

「広報かまがや」 2017.12.01号 掲載


オオイヌノフグリ 2017.11.25 撮影
春の花ですが、一年をとおして見られます


展示会場は、東部学習センター。
展示に最適な場所です。
会場の様子については、以前の本ブログ記事をご覧ください。

➜  2014.03.17 ボタニカル・アート展 (環境課主催)