2014年6月22日日曜日

「房総のむら」近くの路傍で見た花 (栄町)

「県立房総のむら」の近くを通りかかったときに、道端に白い花が列をなして咲いているのが見えました。

歩道の割れ目に沿って 一列、白い花が咲いています


近くに寄って見ると ヒメジョオンの花でした


道路脇の土手には オカトラノオが美しく咲いていました


オカトラノオの花は 持つと重みを感じます


オオアワガエリ(チモシー)と思われる植物の花序も


鋪装の割れ目に生い茂る草 実にたくましい


歩道の端にすっくと立っている一本のキキョウソウ


キキョウソウは その名前のとおりにキキョウ科の植物

キキョウといえば、余談ですが、のどの薬「龍角散」には 「キキョウ末」という生薬が入っています。
キキョウの根はサポニンを多く含んでおり、去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるそうです。

コンビニに寄ってコーヒーを買いました。
そこで見たのが次のポスターです。

近くにある県立成田西陵高校で行われる催し物の案内

この高校には大きな温室があって、蝶などの昆虫を育てています。
昆虫好きの方には有名な「蝶の生態館」がそれです。
 
成田西陵高校の「蝶の生態館」 (2014年1月に撮影)


2014年6月21日土曜日

鎌ケ谷の野馬土手(22) 富岡に残る勢子土手があった場所

鎌ケ谷市富岡には、かつては勢子土手のあった場所が国有地として残っています。
下の地図の中央付近()がその場所です。

富岡周辺の地図 (色別標高図と合成)
国土地理院 電子国土Webシステム配信の地図を利用

明治時代初めの「迅速測図」のの部分には、「イ」という記号で示された一重土手の野馬土手(勢子土手)がしっかりと描き込んであります。

なお、この地図にも目安となる建物などの名称を書き込みましたが、地図が作成された明治13年当時に存在したのは 明治3年創建といわれる初富稲荷神社だけです。

「迅速測図   鎌箇谷駅近傍村落」(1880年) より

この地図に見る野馬土手すべてが残存しているわけではありません。

からは 現在も野馬土手跡等に関連するものが残っている場所です。
青い文字をクリックすると以前に書いた記事にジャンプします。

  貝柄山公園の「野馬の親子像」
  富岡に残る勢子土手の名残 (この記事)
  囃子清水七面堂前の勢子土手跡 (の勢子土手の延長部分です)
  道野辺八幡神社内の林に残る野馬除土手跡

 
では、富岡にある勢子土手の名残を写真で見てみましょう。

この道路の先には根郷川が流れていました (いまは暗渠です)


前と同様、西の方角に向かって見たところ 土手状に盛り上がっています


土嚢を積んである部分は雨水を排出させるためでしょうか


「国有地」であることを示す看板

どうして こんなところに国有地があるのか、どうして 土手のように盛り上がっているのか、「迅速測図」を見るまでは わかりませんでした。
「迅速測図」は野馬土手跡を探すうえで必須ですね。


道路からはかなりの高さがあります


東の方角に向かって見たところ この先には東武野田線が通っています


盛り上がった土手の終端部では、勢子土手を想像させる断面が見られます


2014年6月15日日曜日

2014.05.23 松虫地区で見た植物 (印西市)

5月の下旬に 印西ウエットランドガイドの散策会で印西市の松虫地区を歩いたときに見た植物の一部です。
植物の名前の多くは、S氏ほかの植物に詳しい方に教わりました。
いつも根気よく教えてくださり、とても感謝しております。

ブタナ (豚菜) キク科 エゾコウゾリナ属


ガマズミ (莢蒾) スイカズラ科 ガマズミ属


フジ(藤)の幼木 マメ科 フジ属 


オニタビラコ (鬼田平子) キク科 オニタビラコ属 


カモガヤ (鴨茅) イネ科 カモガヤ属
オオアワガエリ(大粟還り)〔別名:チモシー〕同様に有名な牧草


コメツブツメクサ (米粒詰草) マメ科 シャジクソウ属


ヨツバムグラ  (四葉葎) アカネ科 ヤエムグラ属


ニワゼキショウ (庭石菖)  アヤメ科 ニワゼキショウ属


オオニワゼキショウ (大庭石菖) アヤメ科 ニワゼキショウ属


ハクチョウソウ (白蝶草) アカバナ科 ヤマモモソウ属


ケキツネノボタン (毛狐の牡丹) キンポウゲ科 キンポウゲ属


ケキツネノボタンの毛の生えた茎の部分


クワ(桑)の実 クワ科 クワ属


ニガナ (苦菜) キク科 ニガナ属


カキノキ(柿の木)の雄花 カキノキ科 カキノキ属



ヤマツツジ (山躑躅) ツツジ科 ツツジ属


タブノキ (椨) クスノキ科 タブノキ属


キンラン(金蘭)の実 ラン科 キンラン属


ハンショウズル (半鐘蔓) キンポウゲ科 センニンソウ属


テイカカズラ (定家葛) キョウチクトウ科 テイカカズラ属


キショウブ (黄菖蒲) アヤメ科 アヤメ属


ナガミヒナゲシ (長実雛芥子) ケシ科 ケシ属


スイカズラ (吸い葛) スイカズラ科 スイカズラ属


ウツギ (空木) 別名: ウノハナ (卯の花) アジサイ科 ウツギ属


ヒメツルソバ (姫蔓蕎麦) タデ科 イヌタデ属


ハコネウツギ (箱根空木) スイカズラ科 タニウツギ属
白い花が次第に赤い花へと変化していきます


最後に街中でよく見かける園芸種を2種。

サルビア・ミクロフィラ (チェリーセージ・ホットリップス)
シソ科 アキギリ属


サルビア・ガラニチカ メドウセージ) シソ科 アキギリ属


2014年6月11日水曜日

2014.05.23 松虫地区で見た昆虫 (印西市)

5月の下旬に 印西ウエットランドガイドの散策会で印西市の松虫地区を歩きました。
春まっ盛りで、昆虫たちの天国でした。
当日 見た昆虫の一部をご紹介します。

なお、各昆虫の同定に当たっては、わが昆虫の先生 IH氏に確認をお願いし、わからなかった蛾の名前も教えていただきました。
今回も 昆虫の特徴や習性について いろいろと教えていただいたことを、心から感謝します。

イチモンジチョウ (タテハチョウ科) 翅を上からみたところ


イチモンジチョウ 翅の裏側は美しい朱色です


オスグロトモエ(春型) (ヤガ科) 木の葉そっくりです
上の蛾は、図鑑で見てもネットで調べても なかなかわかりませんでした。
詳しい方に教えていただける ありがたさを感じます。


キスジホソマダラ (マダラガ科) しゃれたデザインの翅です


ヤマトシリアゲ (シリアゲムシ科) 腹端をピンと上にあげています


ヒトオビアラゲカミキリ (カミキリムシ科) カミキリムシらしい触角


ハラビロヘリカメムシ (ヘリカメムシ科)
以前の記事で上のカメムシによく似た ホシハラビロヘリカメムシを取り上げました。
 ➜  2014.05.20 武西・戸神で見た昆虫 (印西市)
ハラビロヘリカメムシには 背に★が無いこと、体の幅がより広いことなどが特徴だそうです。

以下の3枚の写真はクヌギカメムシの仲間です。
コナラやクヌギの林で見られることから、そう名づけられたようです。
I・H氏によると、その仲間には、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシという一見同じに見える3種があり、気門の色や腹の先端の形を詳細に調べないと 種を同定できないそうです。
そこで、ここではクヌギカメムシの仲間としました。

クヌギカメムシの仲間 (クヌギカメムシ科)  (その1)
 


クヌギカメムシの仲間 (その2) 膜質部の色が黒っぽく見えます


クヌギカメムシの仲間 (その3) 膜質部が金色に輝いています


昼食後に、I氏が「こちらで面白いものが見られるよ」と声をかけてくれました。
行ってみると、そこでは 2匹のアリ(種名は不明)が、巣までの長い距離を 根気よく工夫しながら獲物を運んでいました。
それをずっと見ていて、すっかり感心してしまいました。

イチモンジカメムシ (カメムシ科) を巣に運ぶアリ


このイチモンジカメムシは前胸背に淡紅色の横筋があるので雄だそうです


おまけです。
途中の水辺で見たカエル2種とメダカ。

ニホンアマガエル 鼻筋から目・耳にかけての褐色の太い帯が特徴

 
トウキョウダルマガエル かつてはトノサマガエルだと思われていました


メダカ  (別名 ニホンメダカ) 群になって泳いでいます

一昔前、カエルやメダカは水辺で当たり前に見られました。
そのことが いまや「とてもすばらしいこと」になってしまいました。