2018年2月14日水曜日

2018.02.13 住宅街の庚申塔 (船橋市丸山4丁目)

3月に予定している散策会で立ち寄る見学先との打合せが終わった帰路、仲間のスタッフと 船橋市の丸山飛地を歩きました。
そのときに、住宅街の中で見た庚申塔です。

所在地は、船橋市丸山4丁目1番6号 (◀ Google ストリートビュー)

3基の庚申塔が並んでいました

左右の庚申塔は「青面金剛王」と刻された文字塔。
中央は「猿田毘古(彦)神」と刻されていますが、やはり庚申塔です。
庚申信仰の本尊は、仏教では「青面金剛しょうめんこんごう」、神道では「猿田彦神さるたひこのかみ」。

この庚申塔は 享和3年(1803)造立


庚申塔の左側には、石祠せき し (石のほこらがありました。

石祠は 簡素ながら 覆屋おおいやの中に安置されています


「奉勧〔請?〕 牛頭天王」と刻されています

「牛頭天王」(ごずてんのう)は神仏習合の神。
京都の「祇園社」の名は、本来の主祭三神の「中の座」である牛頭天王が 祇園精舎の守護神であることによっています。
この祇園社は、慶応4年(1868)-明治元年(1868)の神仏分離の布告により、祭神の呼び名が変わり、名称も「八坂神社」(「八坂造」(やさかのみやつこ)に由来)と変わりました。

同様のことは、「祇園社」から勧請した全国各地の「牛頭天王社」に及び、総本社と同じく「八坂神社」と名を改めました。
鎌ケ谷市・粟野の 八坂神社 も、元々は 牛頭天王社 でした。
この神社周辺の土地は、その小字を「天王前」といいます。
本来の名前が付いた地名が、今日へと引き継がれているわけです。