2013年6月16日日曜日

鎌ケ谷の古い地図(2) 道野辺村地引絵図〈1877〉


「鎌ケ谷の古い地図」の第2弾は、明治10年(1877)に作成された「道野辺村地引絵図」です。
道野辺は前回取り上げた中沢の東隣に位置します。
絵図の南北は時計回りにずれていますので、注意してください。

活字で記入してある小字名ほかは、元図に私が付け加えたものです。
元図は、 鎌ケ谷市郷土資料館発行の平成23年度企画展図録『絵図と地図でみた鎌ケ谷の400年』(2012)に拠っています。


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黄色く塗られている部分は船橋市の丸山飛地です。
ものの本によると、日本でいちばん大きい飛地だそうです。

中央付近には「葉貫台」(はぬきだい)と「五舛蒔」(ごしょまき)という小字があります。
この二つの小字名のつけ方は、どうも関連がありそうです。
そっくりな小字のペアが粟野地区にも見られますので、次回 取り上げます。

追 記 2014.08.17

「葉貫」という言葉は、湿地を好むハンノキ(榛)に由来している説があります。
 ➜  「ほっとはす・さめがわ」のある葉貫地域

また、「五舛蒔」という言葉は、『白井の地名』(2005 白井市郷土資料館 ) によると、狭い下田地を指し、普通に苗を植えても育たないため、種籾を直接蒔いた利用した蒔田を意味し、蒔いた種籾の蒔高が5升であることを示しているといいます。

この追記 おわり


鎌ケ谷市の「鎌ケ谷の河川」(道路河川整備課治水係が担当部署)というページに載っている図は、市内の川が一覧できて とても便利です。
この図に大柏川関連の情報を書き込んでみました。


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道野辺には、2つの準用河川が流れています。
囃子水に発する中沢川と、船橋市に始まり丸山飛地の南を流れる二和川です。
中沢川と二和川は合流して一級河川大柏川となります。
合流地点から少し下ったところでは準用河川根郷川が流れ込んでいます。