造谷の宗像神社から始めた「北総の宗像神社」めぐりも、今回がその最終回となりました。
吉田の宗像神社は、訪れてみると シリーズの掉尾を飾るにふさわしい、趣のある神社でした。
所在地は 印西市吉田(字宮の越)1602番地です。
神社への入口は道路に面しています。
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吉田宗像神社の入口 この場所には鳥居がありません |
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入口にある「村社宗像神社」と彫られた標石(社号標) |
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鳥居まで長い道が続きます ここも参道なのでしょうか |
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道の右手には祠を納めた小社が並んでいます |
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鳥居が見えてきます |
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宗像神社鳥居 左巴紋が鳥居につながった塀に描かれています |
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右側が宗像神社拝殿 左の赤い屋根は浅間神社 |
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宗像神社拝殿 |
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浅間神社と その左手の社務所 |
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浅間神社 富士講の一派である山包講により建てられたものでしょうか |
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浅間神社社務所前にある「浅間大神」の石碑 |
大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「宗像村誌」には、村社 宗像神社の一つとして以下のように書かれています(後編 P.412)。
(6) 村社 宗像神社
吉田村 字
宮の越にあり、市杵島姫命、猿田彦命、金山彦命、加具土命、木花開耶姫命、湍津姫命、高皇産霊神、素戔嗚尊、菅原神を祭る。
創建不詳なり。
明治43年9月28日、許可を得て、➀ 吉田字天神前にありし道祖神社、➁ 同所字向山にありし琴平神社、➂ 同所字馬々台にありし愛宕神社、➃ 同所字馬々台にありし浅間神社、➄ 同所字込の内にありし大六天神社、➅ 同所字込の内にありし八坂神社、➆ 同所字仲の内にありし天神社を本社に合祀す。
社殿
(本殿)、間口 6尺 奥行き 6尺。
拝殿、間口 5間 奥行き 2間。
境内、961坪あり。 氏子、82戸を有す。
これを読むと、祭神の多さと合祀された神社の多さに気づきます。
吉田宗像神社の境内における小社(境内社)の多さは、こうしたことに関連しているのではないかと思います。
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正面から見た宗像神社拝殿 |
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拝殿の後ろにある本殿 |
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背後の社叢林の中から社殿を見たところ |
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違う角度から社殿を見たところ |
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本殿の裏にある絵馬や小堂等 |
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祠の多くは小社で覆われています |
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本殿の後ろには小社や祠が並び、厳かな感じです |
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台座には 山印の下に「包」、「ふ二」(冨士)とあります |
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石の階段になったところもあります |
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上ってみると、「水神社」等の石塔が並んでいました |
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この祠は小社に覆われています |
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長い年月に土が流され、木が根上がりしています |
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大木の根元にも祠がありました |
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短歌の彫られている石碑 冨士講(山包講)関連か? |
歌碑には 以下のように彫られています。
三十三度
ふし尓 の保りぬ
包 そへられし
ひとの古ゝ路を
杖となし徒ゝ
( 三十三度 富士に登りぬ
添えられし 人の心を 杖となしつつ )
「三十三度」は「みそみたび」と読むのでしょうか?
調べても、よく分かりません。
以下は、ちょっとだけ裏付けになりそう。
➜ サイエンス 三十三
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境内の大木越しに見た拝殿 |
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小社内に納められていない祠には 注連縄が掛けられています |
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吉田地区構造改善センター |
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構造改善センターを正面から見たところ 手前が駐車場になっています |
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入口の左側にあった 印西市消防団第4分団の器具置場 |