2015年12月18日金曜日

北総の宗像神社(13) <印西市・吉田>

造谷の宗像神社から始めた「北総の宗像神社」めぐりも、今回がその最終回となりました。
吉田の宗像神社は、訪れてみると シリーズの掉尾を飾るにふさわしい、趣のある神社でした。

所在地は 印西市吉田(字宮の越)1602番地です。
神社への入口は道路に面しています。

吉田宗像神社の入口 この場所には鳥居がありません


入口にある「村社宗像神社」と彫られた標石(社号標)


鳥居まで長い道が続きます ここも参道なのでしょうか


道の右手には祠を納めた小社が並んでいます


鳥居が見えてきます


宗像神社鳥居 左巴紋が鳥居につながった塀に描かれています


右側が宗像神社拝殿 左の赤い屋根は浅間神社


宗像神社拝殿


浅間神社と その左手の社務所


浅間神社 富士講の一派である山包講やまつつみこうにより建てられたものでしょうか


浅間神社社務所前にある「浅間大神」の石碑


大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「宗像村誌」には、村社 宗像神社の一つとして以下のように書かれています(後編 P.412)。

(6) 村社 宗像神社

吉田村 字宮の越にあり、市杵島姫命、猿田彦命、金山彦命、加具土命、木花開耶姫命、湍津姫命、高皇産霊神、素戔嗚尊、菅原神を祭る。
創建不詳なり。

明治43年9月28日、許可を得て、➀ 吉田字天神前にありし道祖神社、➁ 同所字向山にありし琴平神社、➂ 同所字馬々台にありし愛宕神社、➃ 同所字馬々台にありし浅間神社、➄ 同所字込の内にありし大六天神社、➅ 同所字込の内にありし八坂神社、➆ 同所字仲の内にありし天神社を本社に合祀す。

社殿(本殿)、間口 6尺 奥行き 6尺。
拝殿、間口 5間 奥行き 2間。
境内、961坪あり。 氏子、82戸を有す。


これを読むと、祭神の多さと合祀された神社の多さに気づきます。
吉田宗像神社の境内における小社(境内社)の多さは、こうしたことに関連しているのではないかと思います。


正面から見た宗像神社拝殿


拝殿の後ろにある本殿


背後の社叢林の中から社殿を見たところ


違う角度から社殿を見たところ


本殿の裏にある絵馬や小堂等


祠の多くは小社で覆われています


本殿の後ろには小社や祠が並び、厳かな感じです


台座には 山印の下に「包」、「ふ二」(冨士)とあります


石の階段になったところもあります


上ってみると、「水神社」等の石塔が並んでいました


この祠は小社に覆われています


長い年月に土が流され、木が根上がりしています


大木の根元にも祠がありました


短歌の彫られている石碑 冨士講(山包講)関連か?

歌碑には 以下のように彫られています。

       三十三度
         ふし尓 の保りぬ
   包          そへられし
        ひとの古ゝ路を
             杖となし徒ゝ

      ( 三十三度 富士に登りぬ
        添えられし 人の心を 杖となしつつ )

「三十三度」は「みそみたび」と読むのでしょうか?
調べても、よく分かりません。

以下は、ちょっとだけ裏付けになりそう。

➜  サイエンス 三十三


境内の大木越しに見た拝殿


小社内に納められていない祠には 注連縄が掛けられています


吉田地区構造改善センター


構造改善センターを正面から見たところ 手前が駐車場になっています


入口の左側にあった 印西市消防団第4分団の器具置場