2017年2月8日水曜日

2017.02.08 身近な植物 (2月上旬)

(1)


街路樹の中に顔を出しているニワウルシ。

ニワウルシ(庭漆) 1 ニガキ科 ニワウルシ属


ニワウルシ 2  葉痕上部の冬芽に まだ変化がありません


百科事典や図鑑で ニワウルシについて調べてみました。



ニワウルシ (庭漆)


二ガキ科 ニワウルシ属

別名  シンジュ (神樹)


名前の由来


・ 和名は、紅葉がウルシのように美しく、庭植えが可能であることから名付けられた。 しかし、ウルシとは全く違う別種。

・ 別名の「シンジュ」(神樹)は、ドイツ語の Götterbaum(「神の樹」という意味)から命名。  英名は tree of heaven(「天の木」の意味)。


特 徴


・ 中国北部原産。
・ 1877年ごろ わが国に渡来。
・ 落葉高木。
・ 雌雄異株。
・ 高さ10~20mになる。
・ 生長が早く、庭木、街路樹、器具材などに用いられる。
・ 近年では道端などに広く野生化している。

ニワウルシ 3 これらも 植えたものではないのでしょう

・ 根を傷つけると ひこばえを出す性質がある。

ニワウルシ 4 ひこばえが出ています

・ 若枝は赤褐色。

ニワウルシ 5 鮮やかな色の若枝 (2017.01.11 撮影)



・葉は互生で奇数羽状複葉。長さは40~70cm。

ニワウルシ 6 葉は複葉です (2016.12.22 撮影)

・ 小葉は7~12対。長さは5~12cm。
・ 小葉は先端が尖った長卵形。
・ 基部近くの小葉は左右の部分が不同で、2対の鋸歯がある。
・ その鋸歯の先に大きな腺体があり、揉むとにおいを発する。
・ 葉が落ちたあと(葉痕)はハート型をしていて特徴的。
 (1枚目と2枚目の写真を参照)

ニワウルシ 7 枯れかけている葉 (2017.01.11 撮影)



・ 6月頃、枝先に20~30cmの円錐花序を頂生する。
・ 径8mmの緑白色の花を多数つける。
・ 花弁は5枚。
・ 雄花の雄しべは10本。
・ 雌花の雌しべを構成する心皮は5つから成り、花柱は5裂する。



・ 果実は翼果。
・ 披針形で長さ4~5cm。
・ 薄い羽根の中央に種子がある。


(2)


中沢の谷津を歩きました。

枯れ草が、市により きれいに刈り取られていました


ホトケノザ(仏の座) シソ科 オドリコソウ属

(追 記 2017.02.08)