2018年12月5日水曜日

散歩で見たもの (2018年 12月上旬 ②) 上野公園

快慶・定慶じょうけい展を見にいきました。
会場は トーハク(東京国立博物館)の平成館です。
平成館は、大規模な特別展のために 平成11年(1999)に開館した展示館です。

東京国立博物館 本館 平成館は本館の左手を進んだ最奥部さいおう ぶ にあります


東京国立博物館の平成館 壁面に 開催されている展示の案内がありました


快慶・定慶展 案内パンフレット  おもて


快慶・定慶展 案内パンフレット なか

見応えがあったのは、快慶作の釈迦の十大弟子立像。
ものすごくリアリティーがありました。
また、定慶作の六観音像も見事でした。
六臂の如意輪観音 が見られて嬉しかったです。

しょう観音像のみ 撮影が許可されていました


平成館の外に出ると、冬には稀な暑いくらいの陽気でした。

トーハクの敷地にあるイチョウの黄葉が とてもきれいでした。

表慶館の左手にあったイチョウの木


まばゆい黄葉でした


トーハクを出たあと、上野公園内をしばし散策しました。

しばらく歩くと、「ボードワン博士像」という胸像がありました。

ボードワン博士像

明治時代のはじめまで、寛永寺は 徳川将軍家の菩提寺として 上野の山に広大な境内を有していました。
上野公園の一帯は、かつて寛永寺の境内の一部でした。

現在 東京国立博物館の敷地となっている場所には、寛永寺の本坊がありました。

 明治時代のはじめ、この地に大学病院の建設計画が進められましたが、オランダから招聘された軍医・ボードワン(Bauduin)博士は、豊かな自然が失われるのを惜しみ、政府に公園づくりを提言したのだそうです。
まさに上野公園の父といえる人です。
詳しくは以下をご参照ください。

➜  上野の歴史を知る 上野恩賜公園開園百年

なお、「Bauduin」の発音は、ネイティブの発音を FORVO というサイトで聞く と 「ボードゥエン」のように聞こえます。

上野公園が、寛永寺の境内だった名残は、公園内に多く残っています。

寛永寺の「パゴダ薬師堂」と書かれた提灯


石段を上がった高台に パゴダ薬師堂と上野大仏があります


「上野大仏とパゴダ」の説明書き


パゴダ薬師堂の左手に 上野大仏が安置されています


パゴダ薬師堂 本尊 薬師如来


パゴダの説明書き


上野大仏 なぜ顔面だけなのでしょう


「上野大仏」 説明書き


顔面以外は 戦時に供出されたのですね


さらに歩くと、小高くなった所に 清水きよみず観音堂と「月の松」が見えました。

寛永寺 清水観音堂(重要文化財) 左端に「月の松」が見えます

今回は、展示を見たあとに暑い中を歩いて 疲れてしまったので、清水観音堂には立ち寄りませんでした。
機会があれば、石段を上って お参りしたいと思います。

ここにも 見事なイチョウの黄葉
清水観音堂の近くで見ました