2015年7月16日木曜日

2015.07.15 身近な植物 (7月中旬)

早くも7月の中旬。
暑い日々が続いていますが、花は色とりどりに咲いています。

ルリマツリ(瑠璃茉莉)   別名 プルンバーゴ(Plumbago)
鉛(ラテン語で plumbum)の中毒に効くとのことですが


ノウゼンカズラ(凌霄花) 一日花ながら 次々に開花


デロスペルマ・クーペリ (学名 Delosperma cooperi
別名 耐寒マツバギク ハマミズナ科 デロスペルマ属


タイリンキンシバイ(大輪金糸梅) オトギリソウ科 オトギリソウ属
ビヨウヤナギ(美容柳)と同属です 大きな葉は「十字対生」


オニユリ(鬼百合) いわずもがな ユリ目 ユリ科


サルビア・ガラニチカ(通称 メドーセージ) シソ科


ブラックベリー 実が黒く熟してきています


ムラサキクンシラン(紫君子蘭) 別名 アガパンサス
ネギと同じく ヒガンバナ科です

園芸植物の図鑑2冊を購入して、アガバンサスを調べたところ、どちらの本でも「ユリ科」となっていました。

アガバンサスは、現在用いられている 植物の分類体系では、以下の目・科に含められています。

 ➊ 新エングラー体系 ユリ目 ヒガンバナ科
 ➋ クロンキスト体系  ユリ目 ユリ科
 ➌ APG体系      キジカクシ目 ヒガンバナ科

私が購入した2冊の園芸植物図鑑では、その分類を ➋のクロンキスト体系に拠っているようです。
➊と➌の分類体系では、同じヒガンバナ科となっていますが、高位の目が異なっています。
本ブログにおいては、維管束植物(Vascular plants)の分類名を APG体系に拠っています。


上記三つの植物分類体系は、➊から➌の順に提唱されています。
それぞれの分類体系の概略は、以下のとおりです。

➊ 新エングラー体系 (modified Engler system)
 エングラー体系をもとに、1953年及び1964年にハンス・メルヒオールらが提唱した植物の分類体系。 現在も、広義の植物すべて(藻類から被子植物まで)を扱う唯一の分類体系。

➋ クロンキスト体系 (Cronquist system)
 1980年代にアーサー・クロンキストが提唱した被子植物の分類体系。 形態などの表現型を基にした従来の分類法としては、学術分野において 事実上の標準(デファクト スタンダード)となっている。

➌ APG体系 (APG system)
 1998年に公表された被子植物の新しい分類体系。 DNAのゲノム(遺伝情報の全体)配列を解析することによって分類を行う分子系統学に基づいている。 最新版は2009年に公表された APG Ⅲ。
 「APG」は、この分類を行っている植物学者の団体である「被子植物系統発生グループ (Angiosperm Phylogeny Group) 」の略称。