2016年10月12日水曜日

2016.10.12 身近な植物 (10月中旬)

(1)


近所を歩いたときに見た植物やチョウの仲間です。

カタバミ(酢漿草、片喰、傍食) カタバミ科 カタバミ属
花期の長い植物です 


ヤマトシジミ(大和蜆蝶) チョウ目 シジミチョウ科
カタバミの花を吸密していました


ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)♂ チョウ目 タテハチョウ科
道のに 老いたる蝶の 歩きおり

弱っていて飛べず、道を這っていました。


イヌショウマ(犬升麻)
キンポウゲ科 サラシナショウマ属


ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属


下の写真の蛾は、ホシホウジャクでしょうか。
この個体はもっさりとした感じで飛び、スズメガらしい敏捷な飛び方をしていませんでした。
気温が低かったせいでしょうか。

ホシホウジャク(星蜂雀蛾)
チョウ目 スズメガ科 ホウジャク属

ホウジャク(蜂雀)とは、ハチドリのことをいうのだそうです。
花から花へと、見事にホバリングしながら吸蜜している様子は、まさにハチドリと見まがいそうです。
星(ホシ)というのは、腹部の白い点の部分をさしているのでしょうか。


(2)


去年買ったキキョウは、6月に花を咲かせたあと、いっこうに蕾がつかないので、また買ってきました。
道の駅で190円でした。

キキョウ(桔梗) キキョウ科 キキョウ属
この株の花は 花弁の数がまちまちで、 右上の花は 花弁が3枚だけ


その後のヒナタイノコヅチです。

ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌) 1
ヒユ科 イノコヅチ属



ヒナタイノコヅチ 2
「ひっつき虫」である実が、たくさんついています

(追 記 2016.10.14)


(3)


県立北総花の丘公園で撮った植物です。

まず、シオンから。

シオン(紫苑) 1 キク科 シオン属
10日前よりも ずっと多くの花が咲いています


シオン 2 筒状花がよく見てとれます


シオン 3  キタテハ(黄立羽)が球蜜にきていました
この個体は、翅の切れ込みが明瞭で、濃い橙色の表面なので秋型でしょう

シオン 4  キタテハ 〔秋型〕 上の写真と同じ個体です
キタテハの翅の裏面には、小さな「く」の字型の銀紋が見えます


シオン 5  キタテハ 〔夏型〕
こちらの個体は、翅の切れ込みが不明瞭で、裏面が褐色という夏型の特徴

キタテハの夏型は生理的に低温に弱く、越冬できるのは秋型だそうです。
雌の成熟に関しても異なり、夏型では羽化後1週間もすれば産卵できるのに対し、秋型では越冬後に卵の成熟が見られるなど、大きな違いがあるとのことです。

➜  神戸の蝶 発生期による形態の変異(季節型)


10日前は花だけだったコルチカムに葉がついていました。

いわゆる「コルチカム」 (Colchicum
イヌサフラン科 イヌサフラン属

(追 記 2016.10.15)


(4)


近所を歩いていて見た植物です。

アサガオ(朝顔)の種子 ヒルガオ科 サツマイモ属


ハヤトウリ(隼人瓜) ウリ科 ハヤトウリ属
熱帯アメリカ原産で、果実を食用にします


とても小さな、鮮やかな赤い実を 多数つけている植物を見ました

調べるときに、花の写真が手がかりになりました。
「ハゼラン」という名前であるようです。

ハゼラン(爆蘭、米花蘭) スベリヒユ科 ハゼラン属

直径6mmほどの、これも鮮やかな紫紅色(牡丹色)をした5弁の花をつけていました。
この花は 午後の2~3時間ほどしか開かないそうで、「サンジソウ」(三時草)という別名があります。
ほかにも別名が数多くあるようです。

果実の直径は、花の半分もありません。
下のヒヨドリジョウゴの実も直径10mm足らずしかありませんが、同じ焦点距離で撮った2枚の写真を見比べて見ると、ハゼランの実がいかに小さいのかが分かります。


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) ナス科 ナス属


ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属

(追 記 2016.10.19)