2017年9月25日月曜日

2017.09.24 身近な植物 (9月下旬) キツネノマゴ ・ ツルボ

印西ウエットランドガイドの里山散策会で、JR成田線 下総松崎駅から 坂田ヶ池総合公園をとおって 房総のむら、龍角寺と歩きました。
その折に見た植物等です。

キツネノマゴ(狐の孫) 1 近接撮影
花の後ろに見える花穂が 狐の尾のように見えます


キツネノマゴ 2 キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
道路端に群生していました 小さな小さな花を咲かせています


キンモクセイ(金木犀) モクセイ科 モクセイ属
離れていても、どこからか 芳香が漂ってきます


サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶)
草の中で じっとしていました


オオジシバリ(大-地縛り) 1 キク科 ニガナ属


オオジシバリ 2
花弁の数は違いますが、雄しべが ニガナ の花に似ています


ツユクサ(露草) ツユクサ科 ツユクサ属


トキワハゼ(常磐爆) ハエドクソウ科 サギゴケ属


スベリヒユ(滑り莧)  スベリヒユ科 スベリヒユ属


シラヤマギク(白山菊) キク科 シオン属


キンミズヒキ(金水引) バラ科 キンミズヒキ属
紅白の花を付けるミズヒキは タデ科 イヌタデ属


ハキダメギク(掃溜菊) キク科 コゴメギク属


ヘクソカズラ(屁糞葛)
アカネ科 ヘクソカズラ属


シマスズメノヒエ(島雀の稗) イネ科 スズメノヒエ属


カシワバハグマ(柏葉白熊)
キク科 コウヤボウキ属


コブシ(辛夷) モクレン科 モクレン属 地面に落ちた果実


ガマズミ(莢蒾) レンプクソウ科 ガマズミ属


ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科 ツリガネニンジン属


ツルボ(蔓穂) 1 キジカクシ科 ツルボ属 陽の当たる場所を好みます


ツルボ(蔓穂) 2 若い果実


トウカエデ(唐楓) ムクロジ科 カエデ属
2枚の羽をもつ翼果よく か の中に 種子があります


< 怒れる オオカマキリ >


ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科 ヒガンバナ属


ハナズオウ(花蘇芳) マメ科 ジャケツイバラ亜科 ハナズオウ属
あの特徴的な花が咲いていないと、ハナズオウだとすぐに分かりません


キカラスウリ(黄烏瓜) ウリ科 カラスウリ属


名前の分からない植物は、植物に詳しいS・M氏に教えていただきました。
いつも変わらぬご厚意に感謝します。


2017年9月17日日曜日

2017.09.16 身近な植物 (9月中旬 ➁) マメアサガオ ・ ケチョウセンアサガオ

(1)


大津川沿いを歩いたときに見た植物です。

北部公民館近くから見た 大津川緑道(木道)


ボタンクサギ(牡丹臭木) シソ科 クサギ属
低いところに咲いていて よい匂いがしました


ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)
ヒユ科 イノコヅチ属
特徴については 前回書いた記事 をご覧ください


アレチウリ(荒れ地瓜) 1 ウリ科 アレチウリ属


アレチウリ 2 周辺に大繁茂しています


マメアサガオ(豆朝顔) 1 ヒルガオ科 サツマイモ属 直径2cmほどの花


マメアサガオ 2 川縁(べり)が好きなようです 〈帰化植物〉とのこと


ヒガンバナ(彼岸花) 1 ヒガンバナ科 ヒガンバナ属


ヒガンバナ 2
別名「曼珠沙華」は 梵語の「mañjūṣaka」の音写


母路橋から 大津川(準用河川部)の上流の方を望む
北部公民館近くの白幡橋から下流の方は、一級河川大津川になります


ハクチョウソウ(白蝶草) 1
別名 ヤマモモソウ(山桃草)
アカバナ科 ヤマモモソウ属(ガウラ属)


ハクチョウソウ 2 長い雄しべです


キバナコスモス(黄花コスモス) キク科 コスモス属


コスモス(英 Cosmos) キク科 コスモス属 母路橋の近くです


ホウキギ(箒木) ヒユ科 バッシア属
別名  ホウキグサ、 コキア(Kochia ←旧属名
ホウキギの実を加工したものが「とんぶり」


ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔) 1
ナス科 チョウセンアサガオ属(ダチュラ属)
とても大きな花が 上を向いて咲いています


ケチョウセンアサガオ 2 果実は熟すと割れて 種子を分散させるとのこと

ケチョウセンアサガオは、ナス科 チョウセンアサガオ属
先に見たコアサガオは 一般的なアサガオと同じ仲間で、ヒルガオ科 サツマイモ属です。

ケチョウセンアサガオの別名は、「アメリカチョウセンアサガオ」。
なんだか訳の分からぬ名前です。
原産地は 中部アメリカ・南部アメリカとのこと。
「チョウセン」という名前は、特定の地域を指すものではなく 単に海外から入ってきたものの意だそうです。


ツルレイシ(蔓茘枝) 1
ウリ科 ツルレイシ属


ツルレイシ 2 別名 ゴーヤー、ニガウリ
横に這っていたので、最初は分かりませんでした


トキワハゼ(常磐爆) ハエドクソウ科 サギゴケ属
乾いた場所を好み、匍匐性はなく一株ずつ生えます

ハエドクソウ科のよく似た植物3種の写真を、以下の記事に載せてありますので、ご参照ください。

➜  2016.08.11 身近な植物 (8月中旬) (2)


(2)


近所で見た植物等です。

アメリカフヨウ(―芙蓉) 1 アオイ科 フヨウ属
別名 クサフヨウ(草芙蓉)


アメリカフヨウ 2 一日花だそうです


イヌキクイモ(犬菊芋) キク科 ヒマワリ属


ヤマトゴミグモでしょうか? (アジサイの葉の上)

(追 記 2017.09.20


2017年9月15日金曜日

2017.09.11 身近な植物 (9月中旬 ➀) ヒナタイノコヅチ ・ タマスダレ

(1)


近所を散歩したときに見た植物です。

ムクゲ(木槿) アオイ科 フヨウ属 八重のムクゲです


コハコベ(小繁縷) ナデシコ科 ハコベ属


イノコヅチの花がひっそりと咲いていました。

この植物は、「イノコチ」または「イノコチ」と表記されます。
この件については、以下が参考になります。

➜ OKWAVE イノコズチ? イノコヅチ?

常用している図鑑は、全て前者の「イノコチ」となっていました。

大場『植物分類表』(APGⅡ)では前者、米倉『日本維管束植物目録』(APGⅢ)では後者となっています。
また、信頼性の高いサイト「松江の花図鑑」においては後者の表記がされています。

本ブログにおいては、後者の「イノコチ」の表記をとることにしました。

ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌) 1
ヒユ科 イノコヅチ属

イノコヅチには、ヒカゲイノコヅチ(単にイノコヅチともいう)とヒナタイノコヅチがあります。
写真で確認すると、花が密に付いていますので、ヒナタイノコヅチだと思われます。

ヒナタイノコヅチ 2 花から雄しべがのぞいています

植物を見分けるときに とても重宝している 久保田修『ひと目で見分ける580種 散歩で出会う花 ポケット図鑑』(新潮文庫 2011)には、ヒナタイノコヅチの葉の縁は「波うつ」と書かれていて、これと合致します。

また、同書には、ヒナタイノコヅチは花穂の枝に「毛が密生する」とも書かれています。
写真を見ると、花穂の枝には白い毛が密生していることが分かります。

ヒナタイノコヅチ 3 花穂の枝に 毛が密生しています

和名の由来は、茎の節の膨らんだところを 猪の膝頭に見立てたところからきているといいます。
ヒナタイノコヅチの根を乾燥させて作られた生薬は「牛膝」(ごしつ)とよばれるそうです。

ヒナタイノコヅチ 4
名前の由来となった 膝のように膨らんだ茎の節 

茎の断面は四角く、4つの稜があります。

なお、果実は「ひっつき虫」の仲間です。


コヒルガオが大きな花を咲かせていました。

コヒルガオ(小昼顔) ヒルガオ科 ヒルガオ属
花柄に 縮れた「ひれ」が見えます


(2)


この季節、路傍でよく見る花です。

タマスダレ(玉簾) 1
ヒガンバナ科 タマスダレ属


タマスダレ 2 白い6弁花は とても目立ちます

(追 記 2017.09.13)