2017年9月15日金曜日

2017.09.11 身近な植物 (9月中旬 ➀) ヒナタイノコヅチ ・ タマスダレ

(1)


近所を散歩したときに見た植物です。

ムクゲ(木槿) アオイ科 フヨウ属 八重のムクゲです


コハコベ(小繁縷) ナデシコ科 ハコベ属


イノコヅチの花がひっそりと咲いていました。

この植物は、「イノコチ」または「イノコチ」と表記されます。
この件については、以下が参考になります。

➜ OKWAVE イノコズチ? イノコヅチ?

常用している図鑑は、全て前者の「イノコチ」となっていました。

大場『植物分類表』(APGⅡ)では前者、米倉『日本維管束植物目録』(APGⅢ)では後者となっています。
また、信頼性の高いサイト「松江の花図鑑」においては後者の表記がされています。

本ブログにおいては、後者の「イノコチ」の表記をとることにしました。

ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌) 1
ヒユ科 イノコヅチ属

イノコヅチには、ヒカゲイノコヅチ(単にイノコヅチともいう)とヒナタイノコヅチがあります。
写真で確認すると、花が密に付いていますので、ヒナタイノコヅチだと思われます。

ヒナタイノコヅチ 2 花から雄しべがのぞいています

植物を見分けるときに とても重宝している 久保田修『ひと目で見分ける580種 散歩で出会う花 ポケット図鑑』(新潮文庫 2011)には、ヒナタイノコヅチの葉の縁は「波うつ」と書かれていて、これと合致します。

また、同書には、ヒナタイノコヅチは花穂の枝に「毛が密生する」とも書かれています。
写真を見ると、花穂の枝には白い毛が密生していることが分かります。

ヒナタイノコヅチ 3 花穂の枝に 毛が密生しています

和名の由来は、茎の節の膨らんだところを 猪の膝頭に見立てたところからきているといいます。
ヒナタイノコヅチの根を乾燥させて作られた生薬は「牛膝」(ごしつ)とよばれるそうです。

ヒナタイノコヅチ 4
名前の由来となった 膝のように膨らんだ茎の節 

茎の断面は四角く、4つの稜があります。

なお、果実は「ひっつき虫」の仲間です。


コヒルガオが大きな花を咲かせていました。

コヒルガオ(小昼顔) ヒルガオ科 ヒルガオ属
花柄に 縮れた「ひれ」が見えます


(2)


この季節、路傍でよく見る花です。

タマスダレ(玉簾) 1
ヒガンバナ科 タマスダレ属


タマスダレ 2 白い6弁花は とても目立ちます

(追 記 2017.09.13)