2017年10月14日土曜日

印旛を歩く(37) 慈眼寺 じ げん じ (印西市・吉田)

旧 印旛村(現 印西市) 吉田にある慈眼寺。
曹洞宗の寺院です。
所在地は 印西市(大字)吉田1707番地です。

吉田・萬福寺のすぐ近くにあります。

「慈眼寺」という名の寺院は、習志野市、千葉市、香取市などにもあります。
明示する必要があるときには「吉田・慈眼寺」とします。

慈眼寺の境内 手前に見えるのは防火水槽

大正2年(1913)発行『千葉県印旛郡誌』の「宗像村誌」のうち、「寺院仏堂誌」には 以下のように書かれています(後編 P.416)。

(10) 慈眼寺
 
吉田村 字馬場台にあり、曹洞宗にして、東勝寺(成田市の「東寺」は真言宗豊山派。 同じ曹洞宗である印西市・鎌苅の「」の誤りか)末なり。
釈迦如来を本尊とす。
宗祖道元禅師19世の法孫開山・宰春和尚、元久5年(?? 元久は、1204年から1206年の3年間)11月、本堂庫裏1宇建立。

間口 5間3尺、奥行き 5間の堂宇。
明治19年4月22日、再建の許可を得たり。
境内 293坪あり。

住職は 澁谷亮道にして、境内仏堂2宇あり。
即ち、
 1.観 音 堂 馬頭観世音を本尊とす。由緒不詳。
        建物 間口 2間、奥行き 2間。
 2.大 師 堂 弘法大師を本尊とす。由緒不詳。
        建物 間口 4尺、奥行き 4尺。

(『寺院明細帳』より)

印西大師 第34番札所の大師堂

境内には、大師堂があるのと、その右手奥に卵塔(僧侶の墓塔)などの墓石があるほか、寺らしいものはなく、まるで廃寺のようです。

集会所のような建物がありました。
慈眼寺を管理している印西市・岩戸の高岩寺(同じ曹洞宗)におききしたら、本堂に当たるのだそうです。
『千葉県印旛郡誌』には、境内に観音堂があると書かれていますので、この場所にあったのかもしれません。

集会所のような本堂 1


集会所のような本堂 2


境内に沿った道路からは 萬福寺の山門が見えます