2018年4月20日金曜日

散歩で見たもの (2018年 4月中旬 ➁) ハルジオン

(1)


久しぶりに市川市の大柏川第一調節池緑地に行きました。

ハルジオンが あちこちに咲いていました。

ハルジオン(春紫菀) 1 キク科 ムカシヨモギ属


ハルジオン(春紫菀) 2 こちらの花はピンク色

ハルジオン(春紫) は、その名に「春」と付くように、春に咲きます。
千葉県北西部では 4~5月に花を咲かせます。
名前に「紫」という字が入っていますが、上の写真に見られるように 白花のものが多く見られます。

一見して よく似た花を付けるヒメジョオン(姫女菀)は、6月の中旬以降に 花が目立ち始めます。
夏から秋までの長い期間 咲いています。

この両者の花は、見慣れると全く違っていることに気づきます。
詳しくは、以下をご参照ください。

➜  鎌ケ谷で見られる草本(6) ハルジオン ・ ヒメジョオン


のどかな 大柏川第一調節池緑地の景色です



(2)


佐津間の大津川沿い(母路橋の南東)で見た植物です。

散策路の傍らには様々な花が咲いています。

小さな小さな花が咲いていました

近接撮影をしてみました。

キュウリグサ(胡瓜草) ムラサキ科 キュウリグサ属


スミレの花が咲いていました。
スミレの仲間は 種類が多くて、何という種なのかさっぱり分かりません。

スミレの一種 スミレ科 スミレ属


湿地にはクレソンが花を咲かせていました。
食卓に載せるために、摘んでいる ご婦人もいました。

オランダガラシ(和蘭芥子)
アブラナ科 オランダガラシ属
通称は クレソン(仏 Cresson)

大きなホテルでシェフをしていた方に お聞きしたところでは、クレソンは肉料理に付け合わせとして出され、刺身にワサビやシソが添えられるのと同じ効果があるとのことでした。


近くに畑があり、タマネギのそばにトキワハゼがいっぱい生えていました。

トキワハゼ(常磐爆) 1 ハエドクソウ科 サギゴケ属


トキワハゼ 2


「乙女の花園」と看板が立っているところには、様々な園芸植物が植えられています。
多くの植物にはフラワーラベルなどないのですが、冬になると根を残して枯れてしまう植物の所には、目印としてフラワーラベルが立てられていました。

ビオラ〔トリコロール(tricolor)種〕
スミレ科 スミレ属

フラワーラベルに「リアトリス」と書かれている植物は、キク科 ユリアザミ属の宿根草。
ラベルの左側に生えている細長い葉っぱの植物が、芽吹いたリアトリスだと思われます。



(3)


大津川に架かった母路橋の近くには、小さな田んぼがあります。

「かば田んぼ」と表示された掲示板

この掲示板の奥に、その小さな田んぼはあります。


田植え前の田んぼに群れなす オタマジャクシ

上の写真の黒いオタマジャクシは、たぶんアズマヒキガエルの幼生だと思います。
もうすぐ陸に上がるでしょう。


この田んぼの周辺では、ボランティアの人たちが、よく作業をしています。

小さな田んぼのそばに 溜池のようなものが つくられていました

この溜池の周辺は湿地であり、ガマ(蒲)がよく生い茂ります。


数カ所で 地下水が大津川に排出されていました

大津川の東側の湿地は、多量の地下水を含んでいることが分かります。