前に12回ほど 本埜地区(旧本埜村)の寺院をシリーズとして取り上げましたが、新シリーズとして 折々に印旛地区(旧印旛村)の見どころを訪れていきたいと思います。
今回は、印旛地区の師戸にある「千葉県立印旛沼公園」を取り上げます。
以下の地図は、印旛沼を中心にして見た地図です。
印旛沼公園は、印西市の師戸にあります。
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印旛沼とその周辺 印旛沼公園の位置を赤い文字で示してあります |
国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用
公園の周辺を拡大したのが 以下の地図です。
公園が高台に位置しているわけは、あとでわかります。
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印旛沼公園周辺の拡大地図 |
国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用
印旛沼公園の近くには案内表示が出ています。
また、大きな目立つ看板が 入口に立っています。
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印旛沼公園の入口 駐車場へと続いています |
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駐車場 トイレがあり、自動販売機が置かれています |
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駐車場にある案内図 空堀がわかりやすく描かれています |
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より正確な案内図 (印旛沼公園 HP 「施設案内」より) |
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散歩道を進んでいくと、堀のようなものが見えてきます |
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「師戸城跡模式図」の掲示板 師戸城の歴史が簡潔に説明されています |
説明板には「師戸城の歴史」について、以下のとおり書かれています。
師戸城は、千葉氏の一族であった臼井氏の居城である臼井城の支城として、14世紀に築かれたといわれる。その後、何度か改築され、現存するような形となったのは16世紀中頃と推定される。
城主については明らかではないが、江戸時代初期に書かれた「臼井家由来抜書」に名前の見える臼井家四天王の一人である師戸四郎が この城に 関係があったかとも考えられる。
印旛沼の対岸にある臼井城とは「
渡」で連絡され、臼井城の防衛に大きな役割を果たしたと考えられる。永禄9年(1566年)、上杉謙信の臼井攻めにも よくその猛攻を防いだが、天正18年(1590年)、豊臣氏による下総攻略で落城し、臼井城と命運を共にした。
本丸、二の丸、三の丸、
道場台の4つの
郭、外敵を防ぐための土塁、空壕などがみられ、中世城郭としての様式をよく残すとともに本県の歴史を知る上で価値の高い城跡である。
印旛沼公園は 師戸城址につくられた公園だったのです。
堀のようなものは、まさに堀(空堀)そのものでした。
高台に築かれた師戸城、その跡にできた印旛沼公園。
印旛沼公園の概要については、以下をご覧ください。
➜ 千葉県立 印旛沼公園
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スポーツができる 自由広場 隣には遊具のある ちびっこ広場があります |
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要所ごとに方向を示す表示があります |
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梅 園 多くの梅の木が植えられていました 来年の3月が楽しみです |
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ときおり 散歩道から 空堀が見えます |
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早春の空堀 2015年3月中旬撮影 |
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花木園 この広場に面してパーゴラが建てられています |
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大きな藤棚のパーゴラ(日陰棚) ベンチがあり、水道も出ます |
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芝生広場 多くのテーブルとベンチが置かれています |
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ヤマトタマムシが落ちていました 豊かな自然を感じます |
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柵の外側には、草木越しに 印旛沼が見えます |
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展望台に到着しました 師戸城の本丸があった近辺です |
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展望台は グルリと円く石に囲われています |
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広々とした印旛沼の風景 対岸の臼井城とは「渡」で連絡されていました |
「渡」とは、船着き場のことを意味していたのでしょうか?
Wikipedia によると、「師戸渡」とは 「師戸と佐倉市臼井の間」を結ぶ水上の道のことを意味していたようです。
➜ Wikipedia 利根川図志
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この高台の上にあったのは 師戸城 三の丸 |
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随所に残る空堀、土塁 起伏に富んだ 素晴らしい公園です |
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掲示板にあった「師戸城 歴史セミナー」の案内 |
この「師戸城 歴史セミナー」については、以下をご覧ください。
5月にも実施されたようです。
➜ 【イベント情報】10/26(日)師戸城 歴史セミナー
補 遺 鎌ケ谷市と印西市
印西市と鎌ケ谷市、双方の市域の面積を比較してみると、印西市が123.80 km² 、鎌ケ谷市が 21.11 km² 。
印西市の面積は、鎌ケ谷市の約6倍です。
2010年3月23日に印西市に編入合併した 旧本埜村の面積だけをみても、23.72 km² あり、鎌ケ谷市よりも広いのです。
同日に印西市に編入合併した 旧印旛村の面積はさらに広く、46.57 km² あります。鎌ケ谷市の2倍強です。
広いということは、見どころも それだけ多いということになります。
市の人口は、印西市が 93,730人、鎌ケ谷市が 108,705人(2014年9月 現在)。
人口は、鎌ケ谷市の方が少し多いようです。
追 記 2015.03.12
梅花の時季となったので、印旛沼公園の梅園を見にいきました。
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梅が満開でした 多くの白梅に交じって紅梅も見えます |
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辺り一面、梅のいい香りが漂っていました |
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白梅の花びらを近接撮影 |
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見事な紅梅の老木 |
追 記 2015.04.09
印旛沼公園は、桜の名所でもあるということを、葉桜の時期になってから訪れて知りました。
来春は、満開の時期に訪れたいと思います。
➜ 印旛を歩く(2) 真珠院 (印西市・造谷)