2015年5月6日水曜日

鎌ケ谷の大師堂(12) 2015年 東葛印旛大師「送り大師」
  結願 観音寺(柏市逆井)

2015年の東葛印旛大師講の「送り大師」の結願は、5月5日(火)に 柏市逆井にある観音寺で行われました。

5月1日(金)に観音寺を出発した「送り大師」一行は、4日(月)には 鎌ケ谷市軽井沢のお堂(第16番札所)で中食をとりました。

東葛印旛大師 第16番札所の大師堂 (鎌ケ谷市軽井沢)  2014.10.03撮影

その折には、伝統の「おしゃらく踊り」が披露されたそうです。
おしゃらく踊りは、鎌ケ谷市の無形民俗文化財に指定されています。

都合がつかず、見にいけなかったのが大変心残りです。
以下の画像は、昨年の「鎌ケ谷市民まつり」の第1会場(市役所駐車場)のステージで披露された際のものです。

「おしゃらく踊り」 (筆者撮影のビデオからの一画面) 2014.10.11撮影


さて、今年の結願寺である観音寺には 車で行きましたが、どこに駐車したらよいか分かませんでした。
前年の寿量院では 近くの塚崎運動場が駐車場に指定されていました。
そこで、今回も近くの逆井運動場に停めて、1kmほど歩くことにしました。

柏市逆井運動場

観音寺のすぐそばまで来ると、隣にある逆井中のグラウンドが臨時の駐車場となっていました。

臨時駐車場 (逆井中 グラウンド)

観音寺のすぐ近くに駐車場が設けられていたわけですが、1kmの往復の道中には 様々な発見があり、面白かったです。
この道中での発見は、次回の記事で取り上げます。

では、観音寺へと入っていきましょう。

旧山門 右に「真言宗 安楽山」、左に「誓光院 観音寺」とあります


旧参道の右手にある駐車場 講の各区から来たバスが並んでいました


現在の参道


山門と参道が 昨年(平成26年) 移動されたと、碑文にあります


現在の山門


巡拝の皆さんだけではなく、多くの人々がみえていました


巡拝の皆さん その横に張り出された数限りない灯明料の奉納掲示


本堂へと続く道は 人でいっぱいです


本堂前の人々

結願式が始まり、般若心経が合唱され、それに続き光明真言(「オン アボキャ・・・」)が唱えられました。

光明真言については、以下の記事をご参照ください。

 ➜ 北総の宗像神社(3) <印西市・瀬戸>

除幕され、五色の紐が風にたなびいています


回向柱には 「南無遍照金剛」とあります


回向柱から延びたは五色となって 送り大師につながっています


かつての回向柱にも「南無遍照金剛」とあります

回向柱にある「南無遍照金剛」の「遍照金剛」というのは、弘法大師 空海の灌頂名(法号)であるようです。
よく見るのは、大師堂の幟にあるように 「南無大師遍照金剛」という8文字ですので、「あれっ」と思い、調べてみました。

境内には多くの木が植えられており、花が美しく咲いていました。

シャクナゲ〔品種 紫炎〕の花 と ナガサキアゲハ(長崎揚羽)


シャクナゲ(石楠花、石南花) と ジャコウアゲハ(麝香鳳蝶、麝香揚羽)


黄色いボタン(牡丹)の花が残っていました


本堂の左手、手前にある観音堂


本堂のずっと手前の左手奥に 大師堂や大師像があります


東葛印旛大師 第69番札所の大師堂


大師堂には、扁額と古い写真が掲げられています 鰐口が珍しいです


四国八十八カ所第69番札所(同名の 観音寺)の御詠歌が写されています

御詠歌を書き写してみましょう。

  第六十九番
    讃州 観音寺 写し

   観音の だいひ(大悲)のちから(力) 強ければ
      重き罪をも ひきあげてたべ

最後の「たべ」は「給え」という意味です。


四国 観音寺で撮った写真のようです いつ頃のものでしょう


2016年の結願寺は、松戸市金ケ作の祖光院だとのことです。
東葛印旛大師講の大先達 星野平八郎氏の地元であり、氏は かつて 祖光院の西隣にある 熊野神社の宮司をされていたようです。
祖光院は、新京成線 常盤平駅から 500mほどの位置にあります。