2016年1月20日水曜日

2016.01.20 身近な植物(1月中旬)

先日、きれいな花を見ました。

紫の花と白い花 花の形は同じです


ランタナやアリッサムを思わせる 特徴的な花の付き方をしています

この花の名前が分かりませんでした。

しばらくして、道の駅の園芸コーナーに寄ったときに、同じ種と思われる植物を見ました。

上から見たら、そっくりでした


ポットのラベルには「メラコイデス」とあり...

「ああ、メラコイデスという名前なのか」と思いました。
しかし、あとで手持ちの2冊の園芸植物図鑑で調べても、「メラコイデス」という植物が見当たりません。

ネットで「メラコイデス」を検索すると、「次の検索結果を表示しています: マラコイデス」と表示され、「プリムラ・マラコイデス」に関する記事が列挙されます。
「なるほど、この植物はプリムラの一種なのだな」と気づきました。

園芸植物図鑑を「プリムラ」で調べると、どちらの図鑑にも載っていました。
プリムラには、ポリアンサ、ジュリアン、マラコイデス、オブコニカ等の品種があるようです。
上の植物は、画像検索を行って「プリムラ・マラコイデス」であることが確認できました。


次の花もプリムラです。
園芸種は 実に多様であると思わせられます。

プリムラ・ジュリアン 1 別名は「バラ咲きジュリアン」


プリムラ・ジュリアン 2 バラの花そっくりです

プリムラ・ジュリアンは、プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリエ の交配種だそうです。
日本人の手によって作出され、1972年に坂田種苗(現 サカタのタネ)より発売されたとのことです。


プリムラは、サクラソウ科 サクラソウ属です。
植物に詳しい方にプリムラについてお話ししたところ、サクラソウ属の植物は、異型花柱性の花をつけると聞きました。

「近親交配を避ける仕組み」は 5つあるといわれますが、そのうち「異型花柱性」は 「両全花の雄しべと雌しべの長さの組み合わせに多型があり、同一型間では交配が起こらない」とされます。

詳しくは、以下の論文をご覧ください。

➜  新潟市「じゅんさい池公園」におけるシロバナサクラタデの異型花柱性


いつも この園芸コーナーで見ているアネモネ・ポルトがありました。
花期の長い植物なのですね。

アネモネ・ポルトの大輪の花 花期の長い植物です


印西市の鎌苅地区構造改善センターを訪れた際、隣にある児童遊園で紅梅が咲き誇っているのを見ました。

紅 梅 周囲に佳い香りを放っていました