2016年3月13日日曜日

2016.03.13  身近な植物(3月中旬)

(1)


粟野地区公園を歩いていて見た春の植物です。

ギシギシ(羊蹄) タデ科 スイバ属


ムラサキハナナ(紫花菜)が咲いていました
アブラナ科 オオアラセイトウ属


ムラサキハナナ 別名 オオアラセイトウ、諸葛菜 等々


ナズナ(薺)が一斉に咲いていました
アブラナ科 ナズナ属


ナズナ 近接撮影


フキノトウ(蕗の薹) フキは キク科 フキ属


フキ(蕗)の花


(2)


友人宅の庭で見た小さな植物です。

ムラサキハナナに似た花です


イオノプシディウム(学名 Ionopsidium acaule)でしょう
 アブラナ科 イオノプシディウム属
和名は ヒメムラサキハナナ(姫紫花菜)

属名の Ionopsidium は ギリシア語の「ion(スミレ)+opsis(似ている)」からきているそうです。
確かにタチツボスミレにちょっと似ています。

また、種小名の acaule は「いい香りの」という意味だそうです。
こんど匂いをかいでみることにします。


以下を参考にしました。

➜  花図鑑 イオノプシディウム・アカウレ


割 込 3016.03.18

友人に「acaule は「いい香りの」という意味だそうですよ」と伝えたら、「においはするけど、あまりいいにおいじゃないですよ」と返事がきました。

そこで、手持ちの『植物ラテン語事典』(原書房 2014)で調べ直したら、「短い茎の、無茎の」とありました。

ネット情報はアテにならないことを今回も知らされました。
罪つくりなのは、こうした誤った情報が、ネットを通じて他の記事へと拡散してしまっていることです。

なお、 ギリシア語由来の属名「Ionopsidium」については、その 接尾辞「opsis」の訳語として、「似ている」、「のような」、「見かけ」、「外観」、「見え方」等が当てられていることを付け加えておきます。

この割込 おわり


(3)


近所でも様々な花が咲いています。


トサミズキ(土佐水木) マンサク科 トサミズキ属


トサミズキ 見事な花房です


ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科 ヒメオドリコソウ属


ヒメオドリコソウ 一斉に花を咲かせました


ヤエムグラ(八重葎) アカネ科 ヤエムグラ属


ヤエムグラの特徴的な葉


ムラサキケマン(紫華鬘)の葉 ケシ科 キケマン属


ホトケノザ(仏の座) シソ科 オドリコソウ属


ユキヤナギ(雪柳) バラ科 シモツケ属


(4)


いつもの寄り道コースで、いつものルピナスを見ました。
花がタワー状になっていてビックリしました。

ルピナス 1 なんと初めに見た頃の3倍の高さです


ルピナス 2 これよりも もっと大きくなるそうです


ルピナスは、「ノボリフジ」(昇り藤) や 「サカサフジ」(逆さ藤)ともよばれているようです。
大きく上へと伸びた花房を見て、つくづく「そのとおりだなぁ」と思いました。
フジもルピナスも同じマメ科です。
姿が似ていることも偶然ではなさそうです。