2016年3月19日土曜日

印旛を歩く(27) 師戸の「青面金剛道標」 (印西市・師戸)

印西市師戸2300番地辺りに「青面金剛」と刻まれた塔(庚申塔)が建っています。
この塔は 道標を兼ねていますので、「青面金剛道標」とよぶことにします。
「庚申道標」とよぶこともできますが、鎌ケ谷八幡神社のものと紛らわしいので、この名前でよびたいと思います。

この石塔を初めて見たときには、道標を兼ねていることに気づきませんでした。

三叉路に建っています


石塔の正面 台座には「師戸村講中」とあります

上部に 日月と瑞雲。
中央に「青面金剛」、その左右に「寛政十一未歳」(1799)・「二月吉日」。
下部に 三猿像。
師戸村の庚申講中により建立されたものです。

石塔の左右を見ると、道標を兼ねていることが分かります。

石塔の左側 塔と台座に道標表示

左側は、 塔に 「左  きおろし道」、台座に 「西  江戸道」 とあります。

近くで腰を下ろしていた土地の古老の方に挨拶をしたら、道標の説明をしてくださいました。

道標のすぐ左手の細道が 木下に続いているそうです

 この道を少し進んでみました。

細道に入り、振り返って見たところ


石塔の左側 塔と台座に道標表示

右側は、 塔に 「右  なりた道」、台座に 「南  さくら道」 とあります。

この道標どおりに右に進むと、吉高地区に至り、かつての甚兵衛じんべえ渡しに到達するとのことです。
どんな道すじをたどっていったのでしょう。
甚兵衛渡しを越えれば、もう成田の地です。

印旛沼の対岸の成田市・北須賀には、「水神の渡し(甚兵衛渡し)河岸跡」の標柱が立っています。

甚兵衛渡し河岸跡の標柱 干拓前 この辺りは沼でした


標柱の裏には 説明が書かれていました


「水神の渡し」の名前の由来となった水神社が 近くにあります
渡船河岸は 水神社の鳥居前にもあったそうです


水神社の周囲は「甚兵衛公園」となっています 案内図がありました


通称「甚兵衛公園」は、県立印旛手賀自然公園の一部のようです


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