2016年11月7日月曜日

2016.11.06 屏風ケ浦 (銚子市・銚子マリーナ)

以前から見てみたかった「屏風ケ浦びょうぶがうら」の近くに行く機会がありました。

「屏風ケ浦」周辺の地図
国土地理院 電子国土Webシステム配信の地図を利用

「屏風ケ浦」は、銚子マリーナ海水浴場が所在する銚子市・名洗町なあらいまちから 旭市の刑部岬ぎょうぶみさきまで、10kmに渡って続く海食崖であり、水郷筑波国定公園に属しています。

フランスとイギリスの間にあるドーバー海峡両岸の白い岩壁は、中生代白亜紀の地層として有名ですが、それに似ていることから「東洋のドーバー」とよばれているそうです。

「屏風ヶ浦」と「ヶ」が小さく書かれることが多いようですが、千葉県その他の表記に倣って、ここでは「屏風ケ浦」とします。

銚子マリーナ駐車場からの景観 「屏風ケ浦」がすぐ近くに見られます
駐車場の脇に、石碑と説明板が並んでいました


「伊能忠敬銚子測量記念碑」 石碑に伊能忠敬の描いた地図が見えます


説明板 「屏風ケ浦の展望」 多くの情報が載っています
屏風ケ浦の地層の年代等について 分かりやすく説明されています


上の説明を読みやすくしてみました
この説明板を制作した千葉科学大学は、銚子マリーナのそばにあります

「屏風ケ浦」につながる地層の中で一番古いものは 「愛宕山あたごやま層群」で、1億5千万年前の中生代ジュラ紀(白亜紀の前の時代にさかのぼると書かれています (上の説明板の「こぶしエリア A」)

少し進むと、また説明板がありました


説明板 「屏風ケ浦の地層」 周辺の地図が描かれています


左側手前は「銚子マリーナ海水浴場」 遠くに見えるのが「屏風ケ浦」

「屏風ケ浦」は、銚子マリーナ海水浴場の近辺から 旭市の刑部岬へと、西に10kmほど続いています。
そして、「屏風ケ浦」に沿って、海中には消波ブロックがほとんど切れ目なく10kmほど続いています。
この消波ブロックを設置する前は、「屏風ケ浦」は1年間に1mずつ削られていたそうです。

手前側が銚子マリーナ海水浴場 堤防で囲われています


 海水浴場の外側 長く続いている白い石は 消波ブロックではありません

銚子マリーナ海水浴場の近くでは、「屏風ケ浦」の東端部分が間近に見られます。

「屏風ケ浦」をなしている地層は「犬吠層群」とよばれているとのこと


「犬吠層群」は 新生代更新世のものだそうです


300万年前~30万年前に堆積した地層が 海食崖となって見えています


銚子マリーナ海水浴場と 海食崖の間には、歩道が設置されています


断崖絶壁の上に家が建っています 見晴らしは最高でしょう


消波ブロックにより 崖が削られなくなったかわりに、
いずれは この断崖も植物におおわれてしまうそうです


風力発電用の発電風車が数多く見られました 強い風が吹くのでしょう


左手の先方にある旭市刑部岬へと 「屏風ケ浦」は10kmほど続いています