(1)
紫色の葉をもった植物を2種見ました。
ムラサキゴテン(紫御殿) 1 ツユクサ科 ムラサキツユクサ属(Tradescantia) |
ムラサキゴテンの学名は、「Tradescantia pallida 'Purpurea'」。
種小名の「pallida」は、ラテン語の「pallidus (= pallens)」であり、「薄い色の」という意味だそうです(『植物ラテン語事典』)。
「Purpurea」は、「紫色の」という意味。
シノニムは、「Setcreasia pallida 'Purple Heart'」。
園芸品種として、「セトクレアセア」や「パープル ハート」の名で流通しているようです。
ムラサキゴテン 2 いかにもツユクサ科らしい花 午前中に咲き、午後には しおれてしまいます |
次も紫色をした植物。
オキザリス・トリアングラリス (Oxalis triangularis) カタバミ科 カタバミ属 別名 インカカタバミ、 「紫の舞」 紫色をした特徴的な三角形の葉が 種小名の由来 |
フェンス沿いの路上に繁茂していた植物です。
スベリヒユ(滑莧) 1 スベリヒユ科 スベリヒユ属 |
スベリヒユ 2 比較的 花期の長い植物です |
(2)
「東中沢ふれあい緑道」の ささやかな流れの上に枝を差し延べている植物がありました。
ヤツデの隣に 対生の葉が見えます |
花の形が ウグイスカグラ そっくりです |
この植物は一体なんでしょう?
近くで花を咲かせている植物を見て分かりました。
アベリア(学 Aberia) スイカズラ科 ツクバネウツギ属(Aberia) |
ウグイスカグラも アベリアも、スイカズラ科なのでした。
花の形が似ている訳です。
(追 記 2017.08.23)
(3)
舗装された道路の横のわずかな隙間から、小さな花をいっぱい付けて 逞しく生きる植物がありました。
カラミンサ・ネペタ(Caramintha nepeta) 1 シソ科 トウバナ属 園芸種が逸出して野生化したものです |
カラミンサ・ネペタ 2 全草に芳香があります |
次もシソ科の植物です。
ハナトラノオ(花虎の尾) 1 シソ科 ハナトラノオ属 別名 カクトラノオ(角虎の尾) |
比較的に太い茎は、稜のある正方形の断面をもっています。
別名に「カク」(角)と付いているのは、この特徴に由来しています。
茎の断面が四角いのは、シソ科の特徴のひとつです。
ハナトラノオ 2 いかにもシソ科らしい唇形花 |
(追 記 2017.08.24)