2017年8月22日火曜日

2017.08.22 身近な植物 (8月下旬 ➀) ムラサキゴテン ・ アベリア

(1)


紫色の葉をもった植物を2種見ました。

ムラサキゴテン(紫御殿) 1
ツユクサ科 ムラサキツユクサ属(Tradescantia

ムラサキゴテンの学名は、「Tradescantia pallida 'Purpurea'」。
種小名の「pallida」は、ラテン語の「pallidus (= pallens)」であり、「薄い色の」という意味だそうです(『植物ラテン語事典』)。
「Purpurea」は、「紫色の」という意味。
シノニムは、「Setcreasia pallida 'Purple Heart'」。
園芸品種として、「セトクレアセア」や「パープル ハート」の名で流通しているようです。

ムラサキゴテン 2 いかにもツユクサ科らしい花
午前中に咲き、午後には しおれてしまいます

次も紫色をした植物。

オキザリス・トリアングラリス (Oxalis triangularis)
カタバミ科 カタバミ属
別名  インカカタバミ、 「紫の舞」
紫色をした特徴的な三角形の葉が 種小名の由来


フェンス沿いの路上に繁茂していた植物です。

スベリヒユ(滑莧) 1 スベリヒユ科 スベリヒユ属


スベリヒユ 2 比較的 花期の長い植物です


(2)


「東中沢ふれあい緑道」の ささやかな流れの上に枝を差し延べている植物がありました。

ヤツデの隣に 対生の葉が見えます


花の形が ウグイスカグラ っくりです

この植物は一体なんでしょう?
近くで花を咲かせている植物を見て分かりました。

アベリア(学 Aberia) 
スイカズラ科 ツクバネウツギ属(Aberia

ウグイスカグラも アベリアも、スイカズラ科なのでした。
花の形が似ている訳です。

(追 記 2017.08.23


(3)


舗装された道路の横のわずかな隙間から、小さな花をいっぱい付けて 逞しく生きる植物がありました。

カラミンサ・ネペタ(Caramintha nepeta) 1 シソ科 トウバナ属
園芸種が逸出して野生化したものです


カラミンサ・ネペタ 2 全草に芳香があります


次もシソ科の植物です。

ハナトラノオ(花虎の尾) 1
シソ科 ハナトラノオ属
別名 カクトラノオ(角虎の尾)

比較的に太い茎は、稜のある正方形の断面をもっています。
別名に「カク」(角)と付いているのは、この特徴に由来しています。
茎の断面が四角いのは、シソ科の特徴のひとつです。

ハナトラノオ 2 いかにもシソ科らしい唇形花

(追 記 2017.08.24