(1)
近所の路傍に、オヒシバとメヒシバが混生していました。
左: 花穂の太いオヒシバ 右: 花穂の細いメヒシバ |
オヒシバ(雄日芝) 1 イネ科 オヒシバ属 |
オヒシバ 2 花穂の近接撮影 |
オヒシバ 3 花穂の近接撮影 (違う角度から) |
メヒシバ(雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属 |
メヒシバ 2 花穂の近接撮影 |
メヒシバ 3 花穂の近接撮影 (違う角度から) (2017.08.29 撮影) |
(2)
百科事典や図鑑でオヒシバとメヒシバについて調べてみました。
以下のようなことが分かりました。
共通点 (似ている点)
・ 形の違いがあるが、葉が線形
・ 花穂が茎頂から放射状に出る
相違点
オヒシバ メヒシバ
草むしり 困難 容易
葉の形 線形 広線形
高 さ 15~45cm 30~80cm
花穂の形 太い線形 細い線形
調べたことを念頭に置いて、再度 観察に行きました。
オヒシバ(雄日芝) 1 イネ科 オヒシバ属 |
オヒシバ 2 全ての葉が ひとつの根元から出る「株立ち」だと分かります |
メヒシバ(雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属 大群落です |
メヒシバ 2 匍匐枝から根を下ろので、形にまとまりがありません |
(追 記 2017.08.29)
追 記 2017.08.30
花穂を採ってきて、スキャンしてみました。
左から オヒシバ、 メヒシバ、 コメヒシバ |
『イネ科ハンドブック』(2011 文一総合出版)には、実物大の花穂の写真が載っています。
そのため、採ってきた標本と容易に見比べることができます。
今回、小さなメヒシバだとばかり思っていた植物が「コメヒシバ」(小雌日芝 ・ イネ科 メヒシバ属)だと分かりました。
「実物は強し」です。
追 記 2017.09.01
コメヒシバの写真を追加します。
コメヒシバ(小雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属 |
コメヒシバ 2 花穂が3つに分かれています |
コメヒシバの特徴は以下のとおりです。
・ イネ科 メヒシバ属の一年草
・ 半日陰の場所や 家の北側等に生育する
・ 高さは25~45cm (メヒシバよりも小さい)
・ 茎は細く、地面を這い、節から根を下ろす (メヒシバと同様)
・ 花期は 8~11月
・ 茎頂の1カ所から2~4本前後の花穂を掌状に出す
※ 高さ、花期等については、『イネ科ハンドブック』を参考にしました。