2017年8月24日木曜日

2017.08.25 身近な植物 (8月下旬 ➁) オヒシバ ・ メヒシバ

(1)


近所の路傍に、オヒシバとメヒシバが混生していました。

左: 花穂の太いオヒシバ 右: 花穂の細いメヒシバ


オヒシバ(雄日芝) 1 イネ科 オヒシバ属


オヒシバ 2 花穂の近接撮影


オヒシバ 3 花穂の近接撮影 (違う角度から)


メヒシバ(雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属


メヒシバ 2 花穂の近接撮影


メヒシバ 3 花穂の近接撮影 (違う角度から)
(2017.08.29 撮影)


(2)


百科事典や図鑑でオヒシバとメヒシバについて調べてみました。
以下のようなことが分かりました。

共通点 (似ている点)

・ イネ科の一年草
・ 形の違いがあるが、葉が線形
・ 花穂が茎頂から放射状に出る

相違点
        オヒシバ     メヒシバ

生え方     株立ち      匍匐枝から根を下ろす
草むしり     困難       容易
葉の形     線形       広線形
高 さ     15~45cm    30~80cm

花 期     7~11月      7~11月 (違っている資料もあり)
花穂の形    太い線形     細い線形

調べたことを念頭に置いて、再度 観察に行きました。

オヒシバ(雄日芝) 1 イネ科 オヒシバ属


オヒシバ 2 全ての葉が ひとつの根元から出る「株立ち」だと分かります


メヒシバ(雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属 大群落です


メヒシバ 2 匍匐枝から根を下ろので、形にまとまりがありません

(追 記 2017.08.29)


追 記 2017.08.30

花穂を採ってきて、スキャンしてみました。

左から オヒシバ、 メヒシバ、 コメヒシバ

『イネ科ハンドブック』(2011 文一総合出版)には、実物大の花穂の写真が載っています。
そのため、採ってきた標本と容易に見比べることができます。
今回、小さなメヒシバだとばかり思っていた植物が「コメヒシバ」(小雌日芝 ・ イネ科 メヒシバ属)だと分かりました。
「実物は強し」です。


追 記 2017.09.01

コメヒシバの写真を追加します。

コメヒシバ(小雌日芝) 1 イネ科 メヒシバ属


コメヒシバ 2 花穂が3つに分かれています

コメヒシバの特徴は以下のとおりです。
・ イネ科 メヒシバ属の一年草
・ 半日陰の場所や 家の北側等に生育する
・ 高さは25~45cm (メヒシバよりも小さい)
・ 茎は細く、地面を這い、節から根を下ろす (メヒシバと同様)
・ 花期は 8~11月
・ 茎頂の1カ所から2~4本前後の花穂を掌状に出す

※ 高さ、花期等については、『イネ科ハンドブック』を参考にしました。