サワフタギの青く美しい実 2013.10.04 鎌ケ谷市・粟野の森にて撮影 |
サワフタギ(沢蓋木、学名 Symplocos sawafutagi Nagam.)は ハイノキ科ハイノキ属の落葉低木です。
サワフタギという名前は、枝を横に広げて葉を茂らせる様子が、沢に蓋(ふた)をするようだから、または沢を塞(ふた)ぐようだから というのが由来であるようです。
沢蓋木という名前の通り、沢があるような湿った場所に生育します。
秋になるとコバルトブルーの美しい実をつけますが、5月に咲く白い花も可憐できれいです。
サワフタギの可憐な白い花 2013.05.04 市川市・大町公園にて撮影 |
サワフタギの花を近くから撮影 2012.05.12 鎌ケ谷市・粟野の森にて撮影 |
サワフタギの葉脈 2013.05.04 市川市・大町公園にて撮影 |
サワフタギ 2013.05.04 市川市・大町公園にて撮影 |
学名は、ネットで調べると 2通りあるようです。
ひとつは Symplocos sawafutagi であり、もうひとつは Symplocos chinensis var. leucocarpa f. pilosa となっています。
手持ちの図鑑でも、この2通りある学名のいずれかが記されています。
よくわからないので、里山散策会でいつもお世話になっているSさんに今度きいてみたいと思います。
追記 2014.02.16
「私の植物の先生」の一人であるS氏にお聞きしたところ、「サワフタギ」には 「ルリミノウシゴロシ」(瑠璃実の牛殺し)や「ニシゴリ」(錦織)といった別名があるのと同じように、正式な学名と別名であるシノニム(synonym)があるのだそうです。
そこで、Wikipedia のサワフタギの項をよく見てみると、右端に学名と2つのシノニムが載っていました。
学 名
Symplocos sawafutagi Nagam.
シノニム
Symplocos chinensis (Lour.) Druce var. leucocarpa (Nakai) Ohwi f. pilosa (Nakai) Ohwi
Symplocos chinensis (Lour.) Druce subsp. pilosa (Nakai) Kitag.
学名は二名法により簡潔に記されるはずが、シノニムが2つもあって、しかもとても長いです。
いったいどうなっているのでしょう。
Sさん、学名についてだけではなく、和名についても別名の由来を懇切に教えてくださり、ありがとうございました。
追記 2014.03.13
S氏にお聞きした和名の別名の由来を載せておきたいと思います。
別名1: 「ルリミノウシゴロシ」(瑠璃実ノ牛殺)
意味 → 牛の鼻輪を作るぐらい木が固く頭を叩くと死んでしまう
実が瑠璃色をした木の事からの名
別名2: 「ニシゴリ」(錦織)
意味 → 木灰を紫根染の媒染剤として利用する事からの名