前に取り上げた ヤブコウジやカラタチバナと同じ属です。
庭木のマンリョウ 晩秋に赤い実を数多くつけます |
小学館の『日本大百科全書』によれば、「マンリョウ系の名は18世紀末ころから使われ始めたが、初めはまん竜、万量、万里ゃうなどと綴られ、文政(1818~30)のころから万両が庶民に定着し始めた」といいます。
また、同書には「万両はカラタチバナの中国名百両金に対応した名と考えられる」とあります。
「万両」よりカラタチバナの「百両」の名前の方が早かったのですね。
マンリョウの高さは 30~100センチ。
赤い実のほかにも黄実や白実のもの、葉の斑(ふ)入り、縁の縮れたものなどの園芸品種が多くあり、観賞用として庭木や鉢植えにされています。
赤い実、白い実のマンリョウ 右下はセンリョウ(千両) |
夏に枝の先に小さい白色の花を散形状につけます。
果実は球形の液果で径約6ミリ、晩秋に赤く熟し下垂します。
10月はじめには まだ青い実です |
葉の下に下垂する赤い実 鋸歯のある葉が特徴的 |
けなげに雪に耐えるマンリョウ |
マンリョウについては、以下の記事が大変参考になります。
➜ そよ風の中で マンリョウ(1)
➜ そよ風の中で マンリョウ(2)
➜ そよ風の中で マンリョウ(3)
追 記 2015.06.16
庭のヤブコウジのそばに、マンリョウの幼木が育っていました。
きっと、冬にヤブコウジの実を食べにきた鳥の置き土産でしょう。
ヤブコウジは 2014年3月22日に 粟野地区公園の開園式でいただいたもの |
このマンリョウは まだ3cmぐらいの大きさしかありません |