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数日後に撮りました。
キキョウ 160円、ケイトウ 200円也。
松戸の市場の方が出店していました。
ラベルがついていて「宿根草 矮性キキョウ」と書いてありました。
キキョウ(桔梗) キキョウ科 キキョウ属 |
蕾は空気を包んで紙風船のように膨らみ、ポッと大きく開きます。
キキョウの花は、開いた後に面白い成熟の仕方をします。
先に成熟したキキョウの雄しべ (雄性期の花) |
次いで成熟したキキョウの雌しべ (雌性期の花) |
雄しべは5本あり、雌しべよりも先に成熟します。
雄しべの葯が空になり 花柱から離れた後、雌しべの柱頭が成熟し 5裂して開きます。
受粉は別の花の花粉により行われます(他家受粉)。
雄しべと雌しべが時を隔てて熟す「雌雄異熟性」という近親交配を避ける仕組みです。
同じ仕組みをもっているのが ヤツデの花です。
詳しくは、以下の記事をご参照ください。
ケイトウ (鶏頭) ヒユ科 ケイトウ属 「きもの」という品種でしょうか? |
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ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属 白っぽい花のミゾソバですね |
ランタナ(Lantana) クマツヅラ科 シチヘンゲ属 青い実がついています |
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富岡二丁目 ふれあいの森 手入れが行き届いています |
この森には、スダジイの巨木が生えていました。
スダジイ(すだ椎) ブナ科 シイ属 |
同行のA氏によると、この巨木は百年を超える樹齢であり、江戸時代から生えていたのではないかとのこと。
また、もっと多くのスダジイが生えていた中で、この1本を残したのではないかとのことでした。
森の入口近くには、マルバアサガオの花が多く咲いていました。
マルバアサガオ(丸葉朝顔) ヒルガオ科 サツマイモ属 |
船取線を挟んで鎌ケ谷中学校の反対側にある富岡3丁目の森。
その道路に面しているところで センニンソウが花を咲かせていました。
センニンソウ(仙人草) キンポウゲ科 センニンソウ属 |
囃子清水七面堂の近くに咲いていたセンニンソウは、すでに実を結んでいましたが、ここではまだ実が見られません。
センンンソウ 花びらが十文字です |
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ルコウソウ(縷紅草) ヒルガオ科 サツマイモ属 別名 ホソバルコウソウ(細葉縷紅草) |
シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科 イチリンソウ属 |
参 考 ピンク色のシュウメイギク (北総花の丘公園) |
次の植物は、花の周囲の写真しか撮らなかったので、名前がすぐには分かりませんでした。
いったい 何の花なのでしょう? |
図鑑を隈なく調べて、ようやく分かりました。
手がかりは 突き出した5本の雄しべです。
キヅタ(木蔦) ウコギ科 キヅタ属 |
小さな緑色の雌しべの下にある 大きな薄茶色の部分は「花盤」というそうです。
参 考 キヅタ (粟野の森で撮影) 葉の形に注目 |
キヅタの葉は、上の写真のように 多くが三角形または五角形をしており、浅く掌状に3~5裂します。
つまり、花のついている枝の葉は、よく見るキヅタの葉の特徴をもっていないということになります。
このことが、葉を見てもキヅタを思いつかなかった理由なのかもしれません。
ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属 |
わが植物観察の師匠 K氏が、似たような花4種をまとめて手に持ちました。
いちばん長いのが ハナタデ(花蓼) タデ科 タデ属 別名 ヤブタデ |
左から順に、イヌタデ、ハナタデ、ミゾソバ、ミズヒキ。
すべてがタデ科の植物です。
ハヤトウリの花(隼人瓜) ウリ科 ハヤトウリ属 |
ハヤトウリの実 熱帯アメリカ原産とのこと |