2016年6月10日金曜日

2016.06.03 身近な植物 (6月上旬 ➁)

(1)


ナンテンの花が開花する直前です。

ナンテン(南天)の蕾 メギ(目木)科 ナンテン属
花のなかには、
すでに6枚の花弁が 開いているものもあります



(2)


ドクダミは、いまが花期です。

ドクダミの花 ドクダミ科 ドクダミ属
白い花びらに見える部分は総苞 花穂以外には、花弁も萼もありません

ほうは、花や花序の基部にあって 蕾を包んでいた葉のことをいい、苞葉ともいいます。
また、個々の苞は、苞片とよばれます。
花序全体の基部を包む苞を総苞そうほうといい、個々の総苞を総苞片といいます。
上の写真のドクダミや、ヤマボウシ、ハナミズキは、総苞が花弁に見える植物の典型です。



(3)


立ち寄った先で見た植物です。

ヤマボウシ(山法師、山帽子) ミズキ科 ミズキ属 まだ青い実です

4枚の白い花びらのように見える部分は 総苞であり、その一枚一枚が総苞片にあたります。

ヤマボウシの実は、赤く熟すと食べられるそうです。


ランタナ(学名 Lantana camara
クマツヅラ科 シチヘンゲ属

ランタナの和名は「シチヘンゲ」(七変化)。
開花してから時間が経つと、次第に花の色が変わるため、同一の花序でも 先に咲く外側と 新しく咲く内側では、花の色が異なるのだそうです。


クスノキ(樟、楠)の実 クスノキ科 ニッケイ属

クスノキの実は、熟すと黒っぽい紫色になります。
ヒヨドリが好んで食べるようですが、ヒトの口には合いません。
口にしないことをお勧めします。


ニワゼキショウ(庭石菖 )の仲間
アヤメ科 ニワゼキショウ属

ここでも、薄青色の花と薄紫色の花が隣りあって咲いています。
左上の小さい薄青色の花は、オオニワゼキショウでしょうか。
そして、下の方のやや大きい薄紫色の花は、ニワゼキショウでしょうか。



(4)


よく行くところで ハイビスカスの花が並べられており、色とりどりに 咲き競っていました。
大きな花は、直径 20cmくらいありました。

ハイビスカス(英 Hibiscus) 1 アオイ科 フヨウ属

「ハイビスカス」は、アオイ科 フヨウ属(Hibiscusに含まれる植物の総称であるといいます。
しかし、日本では 熱帯および亜熱帯性のいくつかの種が、特に「ハイビスカス」と呼ばれ、園芸用・観賞用として流通しているそうです。

ハイビスカス 2

「hibiscus」(ヒビスクス)は古いラテン語で、本来はタチアオイの仲間を指す言葉であったとのこと。

タチアオイは 同じアオイ科ですが、ビロードアオイ属とされています。
フヨウ属には、ハイビスカスのほか、ムクゲやケナフなどが属しています。

ハイビスカス 3

雌しべの柱頭が5裂していることが見てとれます。
同属のムクゲの雌しべの柱頭も、同じように5裂します。
ただし、ハイビスカスのように長さがきれいにそろっていません。

ハイビスカス 4



(5)


立ち寄った公園で見た植物です。

ヤマボウシ 総苞片が落ちています


ヤマボウシ 総苞片が全て取れて 実だけになっています


メランポジウム 少しずつ大きな株へと成長していきます