(1)
きらり鎌ケ谷市民会館で「きらりテラス」が開放されていました。
前から一度見てみたいと思っていた場所でしたので、さっそく扉を開けて出てみました。
いくつも並んだ学習室の外側にあり、けっこうな広さがあります |
3階の高さにあり、周囲がよく見渡せます。
隣にある鎌ケ谷中が見下ろせます 右手は東武野田線 |
近くを通る東武野田線(東武アーバンパークライン)の高架が間近に見えました。
植え込みでは、タイリンキンシバイが 黄色い大きな花を咲かせていました。
タイリンキンシバイ(大輪金糸梅) 1 葉が「十字対生」 オトギリソウ科 オトギリソウ属 |
タイリンキンシバイ 2 雌しべの先が5裂しています |
追 記 2016.08.15
タイリンキンシバイ(大輪金糸梅)はキンシバイ(金糸梅)の園芸品種です。
きらり鎌ケ谷市民会館の花壇にあったネーム・プレート |
この「タイリンキンシバイ」の別名は、「ヒペリカム・ヒドコート」(学名 Hypericum patulum cv. Hidcote または Hypericum patulum 'Hidcote')。
この別名で呼ばれる場合が多いようです。
しかし、「タイリンキンシバイ」の方が分かりやすく、憶えやすいのではないでしょうか。
この追記 おわり
ネジバナが咲いていました。
いったいどこからやってきたのでしょう。
ネジバナ(捩花) ラン科 ネジバナ属 |
上の写真を見て分かるように、ネジバナは Z巻き(左巻き)の花と S巻き(右巻き)の花が一緒に見られます。
(2)
いつも立ち寄る道の駅の園芸コーナーで、ペンタスの花が色とりどりに咲いていました。
ペンタス(学名 Pentas lanceolata) アカネ科 ペンタス属 |
ペンタスの花の蜜を吸っているスズメガが1匹。
ものすごい速度で羽ばたいてホバリングしながら、長い口吻を伸ばして花から花へと吸蜜していました。
空中にとどまりながら蜜を吸う巧みさには驚かされました。
ビデオも撮りましたが、スズメガはそれを全く気にかけず、一心に花のまわりを飛び回っていました。
雀蛾や 花から花へ ホバリング |
このスズメガは 「キイロスズメ」でしょうか
(3)
あちらこちらでヤブガラシが小さな花を付けています。
ヤブカラシ(藪枯らし) ブドウ科 ヤブカラシ属 |
よく見ると、花びらに見える
オレンジ色からピンク色へと変化していきます。
色の変化の仕方は、ランタナ(七変化)と似ています。
「藪枯らし」は 「ヤブガラシ」とも読まれますが、本ブログでは 「ヤブカラシ」と濁らずに読む方を採用します。
本来の意味が伝わりやすいと考えるからです。
なお、正式な和名 も「ヤブカラシ」です。
ヤブカラシ 花盤(花托)に光って見えるものは蜜でしょうか |
花托は、
(4)
庭のキキョウが咲きました。
数日すると、雌しべが5裂しました。
開花後、しばらくしてから5裂するようです。
雌しべが5裂する前・後の花を撮りました。
キキョウ 1 開いたばかりの花 雌しべと雄しべが ひとかたまりになっています |
キキョウ 2 開いてしばらく経った花 雄しべが花柱から離れています (雌しべはまだ5裂していません) |
キキョウ 3 開いて何日か経った花 雄しべが開いたあと、雌しべが5裂するようです |
「雌雄異熟性」という自家受粉を避けるしくみによるもののようです。
ヤツデの花と同じです。
以下をご参照いただけますと幸いです。
キキョウ 4 柱頭と子房をつなぐ花柱も みごとな紫色です |
キキョウ 5 通常、花は5裂しますが、まれに4裂するそうです |
キキョウ 6 4裂した花の雄しべは4本、雌しべの柱頭も4裂 |
(5)
散策会の事前準備のために囃子水に行きました。
オギ(荻)の群落 イネ科 ススキ属 右前に斜めになっている 葉の形が違う植物はヨシです |
ハンノキ(榛の木)の実 カバノキ科 ハンノキ属 |
マユミ(檀、真弓、檀弓)の実 ニシキギ科 ニシキギ属 ずいぶんと大きくなってきました |
(6)
散策会当日に見た植物です。
タニウツギ(谷空木) タニウツギ科 タニウツギ属 |
ノゲシ(野芥子) キク科 ノゲシ属 |
中沢貝塚遺跡の近くでイヌザクラを見ました。
以前からよく知っていた場所だけに、イヌザクラがあることを 植物に詳しい方に教えられて とても驚きました。
イヌザクラ(犬桜) 1 バラ科 ウワミズザクラ属 |
イヌザクラ 2 実がついていました |
近くには、リョウブが花を咲かせていました。
リョウブ(令法) リョウブ科 リョウブ属 |
囃子水に行きました。
チドメグサ(血止草) ウコギ科 チドメグサ属 |
トウネズミモチ(唐鼠黐) モクセイ科 イボタノキ属 |
マコモ(真菰) イネ科 マコモ属 |
囃子水にマコモが生えているとは知らなかったので、教えられて大変驚きました。