2016年6月17日金曜日

滝(本埜)の庚申道標 (印西市・滝)

本埜の瀧水寺に寄った折に、路傍に石塔が建っていることに気づきました。

石塔は 千葉県道64号線沿いに建っています クリックしてご覧ください


例により 庚申塔でした


「明治5年(1872)11月吉辰きっしん(吉日)」建立とあります

この庚申塔は 道標を兼ねていて、左右の側面と背面には 道の行き先が彫られています。

庚申道標を右手から見たところ


右面には  「西 きをろし(木下)」とあります


庚申道標を左手から見たところ


左面には  「東 さくらミち(佐倉道)」とあります


背面には 「南 ふな於(船尾)  東京」とあります


庚申道標の近くから砂利道が続いています

近くで働いている方におききしたら、この道は「赤道あかみち」であるそうです。
ということは、かつては生活道として使われていたということです。

どこに続いているのでしょうか

道標の置き方を 反時計回りに90°戻すと、本来の向きになります。
その指し示す先を地図に記入してみました。
「船尾 ・ 東京」と彫られた先には、旧道(赤道)が続いています。

庚申道標や旧道(赤道)の位置等

いまでは、この旧道は途中で絶えてしまっています。
この道標が建てられた頃の様子を知るために「迅速測図」を調べました。
すると、船尾まで ずっと道をたどることができました。
また、途中で西に進んでみると、木下街道に突き当たりました。
木下街道は、当時、東京に出るには便利な道でした。

明治初期の「迅速測図」 庚申道標から船尾まで
道標みちしるべ ふるきは如何いかん 古地図追う
歴史的農業環境閲覧システムの地図を Google Earth から利用


庚申道標の近くにも庚申塔がありました。

コインランドリー近くの路傍に 小堂があります


右に見える道路は、印西市の 小林(手前側) と 印西牧の原 を結ぶ新道


青面金剛像が安置されています


なかなか素晴らしい像容です


小堂の横から見たところ