2017年11月10日金曜日

印旛を歩く(38) 広済寺 (印西市・岩戸)

広済寺の所在地は、印西市岩戸1792番地です。
宗像郵便局から 県道64号を南に150m進んだ辺りにあります。
曹洞宗のお寺です。

広済寺 山門 右に「岩龍山 広済寺」とあります


広済寺 参道


参道の左に見えた建物は 道上公会堂 (建物名が付いてませんでした)


大正2年(1913)発行『千葉県印旛郡誌』の「宗像村誌」のうち、「寺院仏堂誌」には 以下のように書かれています(後編 P.413)。

(3) 廣 濟 寺

岩戸村 字道上にあり、曹洞宗にして東祥寺末なり。
弥陀を本尊とす。
宗祖 道元禅師 第15世法孫・開山 昌益和尚、天文4年(1535)11月 創立。

堂宇 間口 7間、奥行き 5間半。
境内 761坪あり。
住職は白川泰禅にして、檀徒 42人を有す。

(『寺院明細帳』より)

広済寺 境内 右手に駐車場があります


江戸時代に奉ぜられた 子安観音や地蔵 墓石ではありません


「南無金剛遍照」塔 文字の上方には大師像


左:印西大師 番外の大師堂 右:子安観音堂


大師堂の弘法大師像


観音堂の子安観音と安産祈願の犬卒塔婆(右前)


角塔婆と本堂


角塔婆 四面に文字が書かれています

角塔婆の向かって右の面には、四智しちのうちのひとつである「平等性智びょうどうしょうち」が書かれ、その下に「経曰 我此土がしど安穏 天人常充満 園林おんりん諸堂閣 種種寳しゅじゅほう荘厳しょうごん」とあります。

(法華経)に曰く、我がこの土は安穏にして、天人は常に充満す。
  園林、諸堂閣、 種々の宝をもって 荘厳す。

とでも読み下すのでしょうか。

法華経如来寿量品にょらいじゅりょうほんのうち、終わり4分の1を占める(詩文)に見られる言葉です。

曹洞宗では、法華経の第16章に当たる如来寿量品 第十六と 第25章に当たる 観世音菩薩普門品 第二十五(観音経)それぞれの偈が唱えられるようです。


本堂内の様子 寺の歴史を物語るものが懸けられています


広済寺と霊園の案内図 この看板のすぐ右が霊園入口


霊園の入口 「印旛南霊苑」とあります


霊園の管理事務所