このシリーズでは、前回、前々回と そのうちの2社を取り上げました。
引き続き今回も、白井市にある名内鳥見神社を取り上げます。
その左手に名内鳥見神社があります。
所在地は、白井市名内〔字宮脇〕408番地です。
名内鳥見神社は 道路沿いにあります |
この「鳥見」神社も、「とりみ」と読むようです。
『しろい散策マップ(改訂版)』(白井市教育委員会 2010)の P.26を見ると、そのようにルビが振ってありす。
鳥居と その左手の石塔群 |
7基の庚申塔 と 出羽三山碑(右端) |
庚申塔 元禄7年(1694) |
庚申塔 享保4年(1719) |
鳥居の手前左側にある 出羽三山碑 2基 と 「敷石寄附連名」碑 |
靖国鳥居(石造) と 両部鳥居(木造) |
鳥居には 「鳥見神社」と書かれた神額が懸かっていないためか、地図によっては 「
石造の鳥居は、明治44年(1911)に建てられたものです。
境内に入ると右手に大きな石碑が並んでいます。
「日露戦役記念碑」 右には「明治三十七八年」 |
日露戦争は、明治37年(1904)2月に始まり、同38年(1905)9月に終わっています。
「明治三十七八年」と付することにより、日露間で戦闘が行われていた期間を明示し、悲惨な戦争の記憶をとどめようとしたのではないでしょうか。
「伊勢参宮太々記念碑」 2基 |
参 道 |
参道の左手にある「駒形明神」の祠(1871) と「大六天」の祠(1852) |
参道右手にあった小祠 |
小祠の中 (不明) |
大正2年(1913)発行の『千葉県印旛郡誌』の「白井村誌」には、村社 鳥見神社の一社として以下のように書かれています(後編 Pp.480)。
(19) 村社 鳥見神社
境内 208坪あり、氏子 52戸を有す。
1. 大杉神社 祭神・由緒不詳。 建物 間口 3尺、奥行き 3尺。
2. 大租神社 祭神・由緒不詳。 建物 間口 2尺、奥行き 2尺。
3. 猿田彦神社 申田彦命を祭る。 由緒不詳。
建物 間口 2尺5寸、奥行き 3尺なり。
(『神社明細帳』より)
拝 殿 |
拝殿正面 |
拝殿の後ろにある本殿 |
本殿全景 |
神紋は 左三つ巴 |
横から撮った本殿 |
境内の石造物については、『白井町石造物調査報告書 ― 第二集 ― 』(白井町教育委員会 1987)を参照しました。