2014年8月8日金曜日

本埜の仏刹(5) 東漸寺(印西市・中根)

東漸寺(とうぜんじ)は、印西市(大字)中根187番地にあります。
この周囲の地区は、明治の中頃まで中根村と呼ばれていました。

大字龍腹寺と大字中根の谷津田は、下の地図でわかるように ひとつながりになっています。

東漸寺と龍腹寺の位置関係 (航空写真と合成)
 国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用

 
辺田前の谷津田


実ってきて頭を垂れてきた稲穂

東漸寺は、辺田前の谷津田に面して建っており、比較的 低い位置にあります。
一方で、獅子舞等で深い関連をもつ 中根の八幡神社は、長い階段を登った高い位置にあります。

東漸寺と中根八幡神社の位置 (色別標高図と合成)
国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用


では、東漸寺を見ていきましょう。

東漸寺入口 「天台宗 東漸寺」とあります


集会所のような本堂

本堂の前に「伝教大師(最澄) 御出家・得度 千二百年記念」の祈念碑があります。
これには、最澄の有名な言葉が彫られています。

  照千一隅此則國寶
  (一隅を守り千里を照らす。これ則ち国宝なり。)

本堂の左側にある辺田前コミュニティセンター

中根・辺田前地区には、古くからの獅子舞が残っており、「八幡神社の獅子舞」として印西市の指定文化財(民俗・無形民俗文化財)となっています。
東漸寺の隣にある辺田前コミュニティセンターは、その練習場所ともなっています。


「八幡神社の獅子舞」の説明板 八幡神社は 寺の西方200mにあります


本堂の右側の小高いところにある不動堂 中根不動尊と呼ばれています


東漸寺入口とは別に道路に面して階段があります


不動堂の前にある 「奉納 中根区 若者中」と書かれた用途不明の石造物


不動堂は 築山状に小高くなった場所に建っています


不動堂の前には一対の狛犬


犬そのもののような狛犬 目に愛嬌があります


不動堂の覗き穴からみた内部の様子


大師堂 1 印西大師  第三十五番札所


大師堂 2 印西大師  第四十五番札所


 
追 記 2014.08.14

東漸寺の西方200mにある中根の八幡神社を訪ねてみました。

坂を登ったあと、さらに急な階段を上ります


階段を上りきると、そこは八幡神社の境内


八幡神社の拝殿 この後ろには本殿があります


拝殿に掲げられた「八幡宮」の額


拝殿の後ろにある本殿


拝殿の左手には 祠や如意輪観音像があります



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