2016年12月3日土曜日

2016.12.03 秋の自然観察会 (郷土資料館主催)

毎年恒例の「秋の自然観察会」に参加しました。

「広報かまがや」 2016年11月1日号 掲載

今年は、図書館本館3階での講話の後、貝柄山公園に移動して観察会が行われました。

講話では、「樹木観察のヒント」として、➀ 果実、➁ 落葉、➂陽樹と陰樹について、的を絞った分かりやすいお話が聴けました。

陰樹林から陽樹林への遷移については、以下が参考になります。

➜  NHK 高校講座 生物基礎 「植生と遷移」


貝柄山公園は紅葉がきれいでした。

紅葉の下を歩く参加者のみなさん


池とその周囲のメタセコイア


メタセコイア(Metasequoia) 1 ヒノキ科 メタセコイア属
和名 アケボノスギ(曙杉)


メタセコイア 2


イヌシデ(犬四手、犬垂) カバノキ科 クマシデ属
別名 シロシデ、ソロ、ソネ


ケヤキ(欅) ニレ科 ケヤキ属


イロハモミジ(いろは紅葉) 1 ムクロジ科 カエデ属
別名 イロハカエデ(いろは楓)


イロハモミジ 2


イロハモミジ 3


公園内の様々な植物を観察しました。

以下は、それらの一部です。

ケヤキの実 葉と一緒にくるくる回って落ちるそうです
近くにあったイヌシデも同じそうです


メタセコイアの葉
枝分かれしたものが、葉の1枚1枚だそうです


カツラ(桂) 1 カツラ科 カツラ属


カツラ 2 乾燥していない葉は、綿アメのような甘いにおいがします


参 考 カツラの果実 (2015.12.15 松戸市・21世紀の森と広場にて撮影)

カツラの木は、メタセコイアほど数多くはありませんが、貝柄山公園に何本も植えられています。


ヤマコウバシ(山香ばし) 1 クスノキ科 クロモジ属
枯葉が冬の間も枝に残るそうです


ヤマコウバシ 2 果実と冬芽が一緒についています


ヤマコウバシ 3 冬 芽

クスノキ科らしく、名前の由来ともなった いい香りがします。


ヤブニッケイ(藪肉桂) クスノキ科 クスノキ属

ヤブニッケイは常緑樹です。
葉はクスノキそっくりで、クスノキ属であることがよく分かります。
この葉をもむと、ニッキのにおいがします。


ネズミモチ(鼠黐) モクセイ科 イボタノキ属

果実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることが、「ネズミモチ」という名前の由来だそうです。

よく似た同属のトウネズミモチ(唐鼠黐)は 葉を陽にかざすと葉脈が透けて見えるので、両者は簡単に見分けられます。

実については、その形や実の付き方、実が付いている枝の色が違っており、両者の見分けは これまた容易です。

参 考 トウネズミモチ(唐鼠黐) モクセイ科 イボタノキ属
(2015.12.15 松戸市・21世紀の森と広場にて撮影)

詳しくは、以下をご参照ください。

➜  みかんの花日記 植物似たもの同士 1 ネズミモチとトウネズミモチ