2017年1月5日木曜日

2017.01.04 身近な植物 (1月上旬)

(1)


街路樹や植え込みの植物です。

ハマヒサカキ(浜姫榊) 1 モッコク科 ヒサカキ属
寒い中、勢いがあります 丈夫な街路樹です


ハマヒサカキ 2 葉の先がまるいのが特徴


ハマヒサカキ 3 ツヤツヤとした光沢のある葉です



ハマヒサカキ 4 雌雄異株、これは雄花なので雄株


面白い冬芽がありました。

何の冬芽でしょうか?

冬芽の図鑑やネットで調べても、何の冬芽か分かりませんでした。

ピエロが笑っているように見えます
赤い冬芽は側芽そくが  白い部分は葉が枯れ落ちたあとの葉痕ようこん


割 込 2017.01.11

上に載せた植物の冬芽の頂芽を撮ろうと、同じ場所を訪れてみました。

頂芽がありませんでした


いちばん上の冬芽は仮頂芽か ちょうがであるようです


同種と思われる植物からは赤い枝が伸びています


葉がついていました

しばらく観察して様子を見ていくことにしました。

この割込 おわり


再割込 2017.01.19

植物に詳しい方にお会いする機会がありましたので、写真を見ていただきました。
標準和名「ニワウルシ」(庭漆)〔ニガキ科 ニワウルシ属〕とのことでした。
葉は、偶数羽状複葉で、大きいものは1mにも達するようです。
いつもていねいに教えていただき、感謝しております。

なお、別名は「シンジュ」(神樹)であり、これは英名の「Tree of heaven」を訳したものだそうです (「heaven」が「神」と訳されているのですね)。
小葉の基部近くにある鋸歯の裏には腺点があり、ゴマのような香りがするそうです。 今度確認してみます。

この再割込 おわり



植え込みの植物を見ると、花をつけているものがありました。

アベリア(Abelia) 1 スイカズラ科 ツクバネウツギ属


アベリア 2 夏から冬にかけて 咲くんですね


調べ中 やわらかい感じの黄色い葉


ウェストリンギア(学名 Westringia fruticosa
別名  オーストラリアン・ローズマリー
シソ科 ウェストリンギア属


(2)


立ち寄った先の温室で見た植物です。

プリムラの様々な品種が見られました。

プリムラ・ポリアンサ(Primula polyantha サクラソウ科 サクラソウ属

このプリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリエ(学 Primula Juriae)の交配種が、次のプリムラ・ジュリアンだそうです。

プリムラ・ジュリアン(学 Primula × juliana)1   サクラソウ科 サクラソウ属
右下のオレンジ色の花が実にあざやかでした

プリムラ・ジュリアンの学名に「Juliana」とついているのは、「Primula」という女性名詞に性を一致させたためです。

同じプリムラ・ジュリアンなのに、花の色合いが驚くほど違うものがありました。

プリムラ・ジュリアン 2

アリッサムのように花がリング状に咲くプリムラ・マラコイデスもありました。

プリムラ・マラコイデス(学 Primula malacoides
サクラソウ科 サクラソウ属


追 記 プリムラ・マラコイデス リング状に咲いた花
(2017.01.13 撮影)


参 考 アリッサム(英 Sweet alyssum)
アブラナ科 ニワナズナ属
(2015.12.03 撮影)

「Primula」は、ラテン語の「primus」(「最初の」という意)が語源であり、早春に他の花に先駆けて咲くことから名づけられました。

英名では 「Primrose」(プリムローズ)。
「最初のバラ」という意味で、早春に開花し、バラの花のように美しいことから、こうよばれました。


アネモネの一品種、「パンドラ」がありました。
「パンドラ」は、「ポルト」という品種と同じように矮性種だそうですが、パンドラの方がポルトよりも草丈が低いとのことです。
両者を比較するしてみると、花の中心部の形が違って見えます。

アネモネ(学 Anemone coronaria) 1 キンポウゲ科 イチリンソウ属
「パンドラ」という品種


参 考 アネモネ 2 「ポルト」という品種
 (2016.02.04 撮影)

(追 記 2017.01.06)