ダイサギ(大鷺) 鎌ケ谷市・大津川にて撮影 |
今年は
そこで、「とり」の漢字についてのお話。
「鳥」
まず「鳥」という漢字ですが、元々は「尾の垂れ下がった鳥」を意味したそうです。
後に広く「とり」の総称として用いられるようになったとのこと。
「鳥」は象形文字です。
時代を追って、以下のように字形が変化しました。
「隹」
「とり」に相当する漢字には、「隹」という文字もあります。
尾の短い「とり」の総称で、「ずんぐりと太い」という意を含むそうです。
後には、「鳥」とともに、広く「とり」を意味するようになったとのこと。
「隹」も象形文字です。
「旧 (舊)」
「萑」はフクロウ科のみみずく。
「臼」はうすではなく、鳥を捕らえるための ざる形の道具(下記に載せた字形の推移のうち、金文を参照)。
これにみみずくの足をからませて飛び去ることができないようにして捕らえることを「舊」という。
みみずくは昼は目が見えにくいので、足をからめて捕りやすいのだろう。
みみずくが足をとられて動くことができなくなって留まるので、「ひさしい(時間がたつ)」という意味になり、長時間たって「ふるい」の意味となる。
「
「
漢字で書くと「
「舊」は会意文字です。
字形の推移は以下のとおりです。
「酉」
最後に「酉」の字です。
十二支の10番目を指します。
時刻では午後6時(18時)及びその前後の2時間を指します (「子」が午前0時)。
方角では「西」を指します。
『常用字解』には、「木の上に巣があり、巣の中に雛がいて、その首が三つ並んでみえる形が巣である。田の部分が西の形にあたる」と書かれています。
「西」を方位の意味に用いるのは、その音を借りる仮借の用法だそうです。
「酉」は、動物では
一説では、一般庶民が憶えやすいようにと十二支のそれぞれに動物が当てられたといいます。
これも象形文字で、口の細い酒つぼを描いたものが元になっています。
「酒」に関する字の意符として用いられます (「酒」の字の中には「酉」が含まれています)。