2017年5月16日火曜日

2017.05.16 身近な植物 (5月中旬 ➀)

3種の植物の花です。

まず、アメリカフウロ。
小さな薄紫色の花を咲かせています。

アメリカフウロ(亜米利加風露) 1
フウロソウ科 フウロソウ属


アメリカフウロ 2


アメリカフウロ 3


アメリカフウロ 4



次は、花柚はなゆ。  ゆずの仲間です。
形のよい白い花が目を惹きます。
同じミカン科のタチバナの花に形が似ています。

ハナユ(花柚) 1 ミカン科 ミカン属 


ハナユ 2 別名 ハナユズ(花柚/花柚子)


ハナユ 3 とてもよい匂いが 上から降りてきます


ハナユ 4 空になったアゲハの蛹がありました



知人宅に バラ科の特徴をもつ花をつけた木がありました。
名前を聞いたら、「ピラカンサ」だと教えてくれました。
秋から冬にかけて 多くの小さな赤い実をつけることは知っていましたが、花をじっくりと見たのは初めてでした。

トキワサンザシ(常磐山査子) 1
バラ科 タチバナモドキ属(ピラカンタ属)
トキワサンザシ属ともいうようです


トキワサンザシ 2 通称は 「ピラカンサ」

トキワサンザシだけではなく、タチバナモドキ(橘擬き)や カザンデマリ(崋山手毬)も 「ピラカンサ」とよばれるそうです。

・「ピラカンサ」(Pyracantha)とは、ギリシア語のピル(pŷr = 火)とアカンサ(ákantha = 棘)が語源であるとのこと。
ギリシア語や英語としての発音は「ピラカンサ」に近いですが、ラテン語の学名として読む場合には「ピラカンタ」(属)です。

・するどい棘があり、赤い実が炎のように樹木全体を覆うことに、その名前は由来しているといいます。
中国語では「火棘」というようです。

・「常磐山査子」という名前は、一年中常緑の木であり(常磐)、サンザシ(バラ科 サンザシ属)と実が似ていることに由来しているそうです。

・「橘擬き」という名前は、橙色の果実や鋭いトゲが ミカン科のタチバナに似ていることに由来しているとのこと。
果実の大きさは、タチバナモドキが 直径9mm程度、タチバナが 直径3cm程度だそうです。

・「崋山手毬」という名前は、原産地が中国陝西省の崋山(ホワシャン)であることに由来しているとのこと。
カザンデマリの別名は、ヒマラヤトキワサンザシ(ヒマラヤ常磐山査子)。