2018年9月15日土曜日

2018 千葉県環境講座「ぐるっと印旛沼」 (1) 酒直水門 ・ 酒直機場

千葉県環境講座「ぐるっと印旛沼」(施設見学)に参加しました。
概要は、以下のチラシをご覧ください。

「ぐるっと印旛沼」 チラシ


当日の日程については、配布された資料をご覧ください。

当日配布された日程等


コースは、下の地図のとおりです。

当日のコース (GPSロガーで記録)
JR成田線 安食駅  ふれあいプラザさかえ 酒直機場  佐倉ふるさと広場  大和田機場  京成電鉄 勝田台駅


情報量が多いため、3回に分けて掲載することにします。
今回は、スタートから酒直機場までです。

安食駅前に大型のバスが待っていました


栄町の「ふれあいプラザさかえ」に移動


千葉大の先生から印旛沼についての概論をおききしました


当日配布資料より

印旛沼が、かつては鬼怒川(古名: 毛野川 、衣川 ・ 絹川)の流路だったと聞き、とても驚きました。
このことは、自分が知らなかっただけで、いわば常識になっていることなのかもしれません。

再度、バスに乗って酒直水門の近くで降り、あとは徒歩で向かいました。

長門川に沿って歩きました 左手奥の建物は酒直機場 


見えてきた酒直水門


水門の近くで説明をききました

水資源機構の職員の方2名が、説明に当たってくださいました。

酒直機場の位置 及び 利根川からの揚水時に水が流れる方向

長門川が利根川につながる場所には 印旛水門があり印旛機場があります。

印旛沼の水位が高くなったときには、酒直水門から溢れた水が印旛機場(排水機場)から利根川に排水されます。
また、逆に印旛沼の水位が低くなったときには、利根川から印旛水門をとおして取水された水が 酒直機場(揚水機場)で揚水され印旛沼に送り込まれます。

こうして印旛沼の水位は保たれているのだそうです。

詳しくは、以下をご参照ください。

➜  水資源機構 千葉用水総合管理所 印旛沼開発事業

➜  水資源機構 千葉用水総合管理所 Q & A

なお、水資源機構 千葉用水総合管理所のHP本見学会の報告 が載っていました。

酒直水門の概要図

印旛沼の水位を示すときに使われる基準面は 「Y.P.」。
これは 「Yedogawa Peil」(江戸川水位、正式名称「江戸川工事基準面」)の略称。
江戸川堀江の水量標の 0 が基準となっており、これを江戸川や利根川の水位の基準としているとのこと(国土交通省 荒川上流河川事務所)。

「peil」はオランダ語で「水位、基準面」の意味。
明治初期の お雇い河川技師 がオランダ人だったため、オランダ語が用いられたようです。

印旛沼は利根川水系。
印旛沼の水位を表すのには「Y.P.」が用いられ、「Y.P. 2.3m 」などと その水位を示すのだそうです。

印旛沼方向を見たところ 見学時、印旛沼の水位は Y.P. 2.3m

夏場に水位が Y.P. 2.5m に上がるときは、鉄製のフラップが調節水門のコンクリート上に持ち上がり、水位を調節するのだそうです。


調節水門の横にある 船が通過できる水路 船通水門があります


長門川(利根川方向) 右端に見えるのは酒直機場


 酒直機場は、酒直水門から やや利根川方向に寄った位置にあります


酒直機場の内部 印旛沼の水位が低くなったときに ポンプを稼働


「立軸可動翼軸流ポンプ」 左にあるのは動力源のモーター


ポンプに貼られていたスペック概要


酒直機場の近くで 新しい橋を建設中でした 


➜  2018 「ぐるっと印旛沼」 (2) 佐倉ふるさと広場 ・ 鹿島川